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2012-04-14

ソース(記事原文):Nurse.com

パーキンソン病患者に対する抗うつ薬の効果

Nurse.com(2012年4月14日)― 特定の抗うつ薬は、運動障害の悪化につながることなく、パーキンソン病患者における抑うつ状態を緩和させるように思われることが、研究で示された。

「パーキンソン病では抑うつ状態が多々みられるので今回の結果は興味深いものだが、最良の治療法について確信するには至らなかった」と本研究著者でロチェスター大学医学部(University of Rochester Medical Center)のアイリーン・リチャード(Irene H. Richard)博士は報道会見で述べた。

米国神経学会(American Academy of Neurology)会員でもある同氏は、「昔ながらの抗うつ薬は効果的である一方、副作用が多い。新規抗うつ薬のほうが副作用は少ないが、パーキンソン病の患者に有効であるのかどうかは分かっていなかった。また、パーキンソン病に伴う運動障害を悪化させるのではないかという懸念もあった」と語った。

研究者らによれば、パーキンソン病は、身体的問題に加え、心理的症状の原因でもあるという。パーキンソン病患者の約半数がうつ病も併発しており、うつ病が能力障害の主因となっている。

今回試験を行った薬剤は、パロキセチン(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と、徐放性ベンラファキシン(セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害剤)であった。

この臨床試験は、うつ病の基準を満たしたパーキンソン病(あらゆる重症度)の115人を対象に3ヵ月間実施された。被験者の約3分の1がパロキセチンを投与され、別の3分の1がベンラファキシン、残りの3分の1がプラセボを投与された。患者の抑うつ状態に治療効果が認められるまで投与量を増量してもよいこととした。

ハミルトンうつ病評価尺度のスコアをみると、平均してパロキセチン投与患者は13点(59%)改善し、ベンラファキシン投与患者は11点(52%)改善した。プラセボ投与患者は、6.8点(32%)改善した。

「明確なプラセボ効果がある一方、さらなる大きな有益性が抗うつ薬にて認められることが本研究から示唆される」とリチャード氏は述べている。

同研究者らは、これらの薬剤は一般に忍容性が良好で、運動機能の悪化につながることもなかったとしている。

本研究は米国神経学会(American Academy of Neurology)誌オンライン版4月11日号(ウェブサイト「Neurology」)に掲載された。


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