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2012-12-11

ソース(記事原文):ニュース・メディカル

レナリドマイドはループスに対する代替治療として有効

ニュース・メディカル(2012年12月11日)― 医療ニュースmedwireNewsレポーター、リアム・ダブンポート(Liam Davenport)著

サリドマイド誘導体であるレナリドマイドは、難治性皮膚エリテマトーデス患者において「安全」かつ効果的な治療法である一方、患者の4分の3は投薬中止後に臨床的再発を認めたことが、スペインの研究者らによって発表された。

主任研究者でバル・デブロン大学病院研究所(Vall d'Hebron University Hospital Research Institute、所在地スペインのバルセロナ)のジョーセプ・オルディロス(Josep Ordi-Ros)氏は「小規模試験で報告されたような全身性エリテマトーデス (SLE)への影響は、15ヵ月間の追跡調査後でも全くみられなかった」と報道機関に発表した。このことはレナリドマイドが低用量であったことに起因するのではないかと同氏は示唆している。

「とはいえ、この治療法が皮膚エリテマトーデスによる容姿の変化を軽減するのに極めて有効であり、効果はサリドマイドと同程度であった一方、毒性はより低かった」と同氏は補足した。

同研究チームは、2009年から2010年まで難治性皮膚エリテマトーデス患者15人に経口レナリドマイド5~10mg/日を投与し、患者の臨床効果に応じて用量を徐々に減らした。うち1名は1週後に機能障害を伴う消化器系副作用により治療を中止した。以上の結果は、オンライン医学誌「関節炎研究&治療(Arthritis Research & Therapy)」に報告された。

この1名を除く全患者は、平均15ヵ月間の追跡調査期間にわたり、レナリドマイドに臨床反応を示し、86%は完全寛解(CR)した。そのうち4名はサリドマイドによる前治療が不成功に終わっていた。

興味深い点は、皮膚エリテマトーデスの亜型に応じて「完全寛解までの期間」が異なったことにある。具体的には、円板状エリテマトーデスまたは亜急性皮膚エリテマトーデス(SCLE)患者では中央値で6週間(範囲2~12週)、深在性ループス患者では中央値で13週間(4~32週)であった。

2週間目に、皮膚エリテマトーデスの病変部の面積と重症度を示す指標であるCLASI(Cutaneous Lupus Erythematosus Disease Area and Severity index)活動性スコアが、平均11.00から4.13に低下し、有意な臨床効果が認められた。治療期間は3~30ヵ月間と幅があり、中央値は11ヵ月であった。

完全寛解した12人のうち75%は、2~8週で再発したが、これはレナリドマイドの投与量を減量中のとき、もしくは投与中止後であった。再発が生じた際に投与されていた最も低い用量は5mgの隔日(週3回)投与であった。患者全員がレナリドマイド導入により効果を得られた。2名のみ(両者とも亜急性皮膚エリテマトーデスを有する)が、投薬中止後も寛解を維持した。

今回の結果は、レナリドマイドが、全身性疾患、免疫学的パラメーター、またはCLASIダメージスコアに影響を与えることがなかったことも示している。副作用(不眠、グレード2の好中球減少症、胃腸症状など)が、患者の13%にみられたものの、投薬中止後に回復した。

本稿はメドワイヤーニュース(medwireNews)から許諾され、シュプリンガー・ヘルスケア社(Springer Healthcare)の許可を得たものである。Springer Healthcare Ltd. 禁無断転載。両社とも市販品・サービス・機器を推奨および支持する意図はない。


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