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2014-02-03

ソース(記事原文):ビジネス・レコーダー

同種移植時と自己免疫疾患へのケトプロフェン適用の可能性

ビジネス・レコーダー(2014年2月3日) ― ケトプロフェンとは、筋痛、関節障害、関節炎、強直性脊椎炎、軟部組織損傷に用いる非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)のことである。ケトプロフェンは、パキスタンやその他多くの国々で、人間医学と獣医学の両方で広く使用されている。ケトプロフェンの鎮痛作用と抗炎症作用は既に十分に実証されているが、様々な免疫系の側面に及ぼす効果については、ほとんど分かっていない。

免疫系に対するケトプロフェンの効果を観察するため、パキスタン高等教育委員会(HEC)の財政的援助を受けた研究活動が、ラホール(パキスタン)の獣医学・動物科学大学(UVAS)薬理学・毒性学部門で2011年に実施された。この研究活動の一部は、ケトプロフェンの免疫調節作用を見つけ出す目的で、米国のアリゾナ大学(University of Arizona)でも実施された。

その結果、ケトプロフェンが細胞性免疫や体液性免疫に効果を示し、脾臓や胸腺などの免疫器官に影響を及ぼすことが観察された。特定のサイトカインのmRNA発現に対するケトプロフェンの効果についても、米国のアリゾナ大学(University of Arizona)で分析された。これらの実験の結果、ケトプロフェンには免疫抑制作用のあることが明らかとなった。つまり、本剤は鎮痛薬と抗炎症薬としてだけでなく、同種移植時と自己免疫疾患における免疫抑制薬としても使用できる。

最初に、細胞性免疫に対するケトプロフェンの効果が検討された。実験動物にはマウスが用いられた。細胞性免疫とは、外部抗原の免疫クリアランス以外の免疫系の制御に重要な役割を果たすものである。 細胞性免疫に対するケトプロフェンの効果を評価するため、マウスにケトプロフェン1mg/kgと5mg/kgを注射した後、マクロファージの貪食や、一酸化窒素(NO)検出、シクロホスファミド投与による好中球減少、そして遅延型過敏反応試験が用いられた。

次に、液性免疫に対するケトプロフェンの効果が検討された。抗体産生に対するケトプロフェンの効果を分析するには、赤血球凝集試験とマウス致死試験が用いられた。一方、抗体産生細胞に対するケトプロフェンの効果について分析するには、ELISA法(酵素結合免疫吸着検定法)とエリスポット測定法が用いられ、この分析は米国のアリゾナ大学で実施された。また、mRNA発現に対するケトプロフェンの効果についても、米国のアリゾナ大学で検討された。マウスにケトプロフェン1mg/kgと5mg/kgが注射され、Windows用のSPSSバージョン13を用いて、収集データが解析された。群間の統計的有意差を確認するために、一元配置分散分析(one-way ANOVA)と最小有意差(LSD)法が用いられた。

その結果、一酸化窒素(NO)を産生するためのマクロファージの貪食作用および貧食能は、ケトプロフェン投与群において有意に低下することが示された。対照群およびケトプロフェン1mg/kg・5mg/kg投与群において、好中球減少のためのシクロホスファミド投与後、全白血球数(TLC)が大幅に減少した。

ケトプロフェン投与マウスにおいて遅延型過敏症の事象が著しく軽減した。血球凝集試験、マウス致死試験、エリスポット、およびELISA法の結果から、ケトプロフェンが細胞の抗体産生能を有意に低下させることが示された。

これらの結果は、細胞性免疫および液性免疫に対するケトプロフェンの免疫抑制作用の基本情報を提示するものであり、ケトプロフェンは鎮痛作用や解熱作用を有するだけでなく、同種移植または自己免疫疾患の患者においても適用できる可能性のあることを裏付けるものである。

ケトプロフェンは、鎮痛薬、抗炎症薬、解熱薬として付加的有益性を有することから、関節炎やその他の自己免疫障害の治療において、他の免疫抑制薬の補助薬として用いるべきであることが示唆される。さらに、薬価が安く、複数の有益性を持つため、特定の疾患において効果的に利用されるように、医療業界と一般市民に周知されることが重要となる。本剤を用いることにより、多剤併用療法と、それに関連する様々な副作用を減らせるほか、患者への費用負担も軽くなる。


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