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2013-02-04

ソース(記事原文):7thスペース

慢性腎疾患ステージ5Dの高リン血症に対する炭酸ランタン治療:中国本土における多施設共同無作為化二重盲検対照試験

7thスペース(2013年2月4日)― 慢性腎臓病ステージ5D(透析療法中)の患者では血清リン濃度のコントロールが不可欠である。現在、中国本土の集団における経口リン吸着薬の臨床試験成績は得られていない。

目的:慢性腎疾患ステージ5Dの患者における炭酸ランタンの有効性、安全性、忍容性を確立する。

デザイン:多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験。中央ランダム化センターでコンピュータが自動的に作成した割付表を用いた。

設定:中国本土における12ヵ所の第3次救急教育病院および大学付属病院。

被験者:全体で258人の血液透析または持続的外来腹膜透析(CAPD)成人患者を登録した。

治療介入: 0~3週間の休薬期間と4週間の炭酸ランタン増量期間を実施後、さらに4週間の維持期として230人を炭酸ランタン(1500mg~3000mg)投与群またはプラセボ投与群のいずれかに1:1の割合で無作為に割り付けた。

主な転帰評価項目:血清リン濃度の目標値を達成し維持することを目的として、炭酸ランタンの有効性と安全性を評価した。

結果:増量期間では、全患者で血清リン濃度が有意に低下した。約5分の3では、血清カルシウム濃度への著しい妨害なしに目標値が達成された。

維持期の終了時、血清リン濃度の平均値の差には、炭酸ランタン投与群とプラセボ投与群との間で有意差が認められた(0.63+/-0.62mmol/L対0.15+/-0.52mmol/L、P <0.001)。

本剤に関連する副作用は軽度で、主に胃腸管系のものである。

結論:血液透析患者および持続的外来腹膜透析(CAPD)患者において、炭酸ランタンは、忍容性の高い効果的な経口リン吸着薬であり、有害事象は軽度である。中国本土において本剤は慢性腎疾患ステージ5Dの患者における高リン血症の代替治療薬となりうる。

試験登録番号: No. ChiCTR-TRC-10000817

著者: Jing XuYi-Xiang ZhangXue-Qing YuZhi-Hong LiuLi-Ning WangJiang-Hua ChenYa-Ping FanZhao-Hui NiMei WangFa-Huan YuanGuo-Hua DingXiang-Mei ChenAi-Ping ZhangChang-Lin Mei 著作権/出典: BMC Nephrology 2013, 14:29


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