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2016-01-25

ソース(記事原文):Medical News Today

抹茶:健康的なメリットと栄養成分

【Medical News Today】(2016年1月25日)

抹茶は文字どおり「粉状のお茶」を意味し、緑茶を粉末状にしたもの である。一般的な緑茶は、茶葉をお湯に浸した後に捨てられる。抹茶の場合は茶葉を挽いて粉末にし、お湯と混ぜる。そのため茶葉ごと摂取される。伝統的には、茶さじ1杯の抹茶粉をカップ3分の1のお湯と混ぜる(お湯は完全に沸騰させない)。

抹茶は、抗酸素成分を豊富に含むほかのお茶よりもさらに健康的な利益を持つ。なぜなら伝統的なお茶とは異なり、茶葉をただお湯で浸すのではなく、物理的に摂取されるからである。

今回のこのMNT知識センターの特集記事は、一般的な食べ物の健康的利益に関して収集した記事の一部である。抹茶の栄養分析および潜在的な健康利益における徹底的な調査、より多くの抹茶を食事に取り込む方法、また抹茶摂取における健康リスクの可能性についての情報を提供する。


抹茶の栄養分析

抹茶は抗酸化物質およびポリフェノールの宝庫である。またビタミンC、線維、クロロフィルも豊富に含まれる。

抹茶1杯の抗酸化作用は、普通に淹れた緑茶の10杯分に相当する。

抹茶に含まれる抗酸化物質は、ザクロやブルーベリーの約15倍である。


抹茶がもたらす利益

抹茶に関する直接的な研究は今までほとんどされてない。以下のいくつかの研究では抹茶の特徴に言及しているが、それ以外は緑茶に関する研究である。抹茶は緑茶が凝縮されたものであるため、緑茶から得られる利益は抹茶からも同様に得られると考えられているからである。


集中力と認識力

エル・テアニンは抹茶で見つかったアミノ酸で、気分緩和や健康を促進する作用を持っている。ストレスは脳のβ波により起こる。

β波は興奮をもたらし、脳をさらに興奮状態にさせる。エル・テアニンはα波をつくり、β波に対抗する。α波は「リラックスした中の覚醒」状態に導く。

エル・テアニンはすべてのお茶に含まれる。しかし抹茶では紅茶や緑茶の5倍含まれている 。エル・テアニンは、心を乱すような情報を減少させ、認知的作業に対する能力を改善する働きにより記憶力や学習能力を助けると思われる。


抗がん物質

抹茶にはカテキン、特にカテキンEGCg(エピガロカテキン没食子塩酸)と呼ばれる独特な部類の抗酸化物質が含まれている。EGCgは、DNA損傷からの細胞保護、腫瘍細胞の増殖抑制などに効果的な抗がん物質をもたらす。

正確な機序は解明されていないが、お茶ポリフェノールの強力な抗酸化活性もまたがんを抑制すると考えられている。

クロロフィル も同様に抗酸化物質を持つ。クロロフィルの大量摂取は、アフラトキシンによる肝臓がんの発症率低下と関係していることが最新の研究で解明された。

クロロフィルは緑茶の色素の要素である。日陰で育った葉はより多くのクロロフィルを含んでいることが知られている。抹茶は日陰で注意深く育てられるため、実質的にほかの緑茶よりも多くのクロロフィルが含まれているのである。

国立がん研究所によると、お茶に含まれるポリフェノールが腫瘍の成長を減少させることが基礎研究において発見されている。果たしてそれが緑茶の摂取によるものなのか、もしくは生活スタイル要因なのかを知ることは不可能であるが、緑茶を多く摂取する国では、がん発生率が低い傾向がある。


2 型糖尿病

緑茶と抗尿病の関係性の研究には一貫性がない。緑茶を飲む人はそうでない人よりも2型糖尿病の発症リスクが低いという結果もあれば、お茶の消費と糖尿病とはまったく関係性がないという結果の出た研究もある。


心臓疾患

JAMAで発表された2006年の研究は、緑茶の摂取と、心臓疾患を含むあらゆる理由による死亡率低減との関係性で締めくくられていた。この研究は40歳から79歳までの日本人4万人以上を、1994年から11年間追跡調査したものである。

毎日 5 杯以上の緑茶を飲んでいる被験者では、 1 1 杯未満の人と比較して顕著に死亡率(特に心臓疾患による)が低かった。

別の研究では、1日10杯の緑茶の摂取は総コレステロールを下げることがわかった。一方で1日4杯以下の場合では、コレステロール値に関する効果はみられなかった。

とても効果のある緑茶から基本的に抹茶はできているので、この研究は抹茶に特化したものではないが、もし抹茶であればより少ない量でのこの効果出現が期待できたかもしれない。


抹茶を少しでも多く食事に取り込む方法

抹茶は、ティースプーン1杯の抹茶粉末をカップ3分の1のお湯と混ぜる。これはホットとしても楽しめ、また氷に注げばアイスでも飲める。泡立てたミルクと一緒に混ぜれば抹茶ラテも作れる。


ヒント:

・息抜きにコーヒーや紅茶の代わりに抹茶を飲む

・スムージーに抹茶粉末を加える

・オートミールに抹茶粉末を加える

・抹茶を利用して家庭でグラノーラバーを作る

・油、酢、少量の甘味料で簡単なドレッシングを作り、そこに抹茶粉末を加える


もしくは、以下のような栄養士による健康的でおいしいオリジナルレシピを試してみるのもいい。

抹茶スムージー

抹茶ラッテアイスキャンディー

オレンジ抹茶アイスティー

抹茶グラノーラバー


抹茶は健康食料品店、お茶専門店、ネットストアで購入可能である。その際、抹茶粉末のみを使用したものを選ぶこと。多くの商品やプレミックスには、砂糖、合成甘味料などのほか不必要な材料が含まれている。


抹茶はより一般的になってきているため、カフェやコーヒーショップでもスペシャルドリンクとして販売されていることもある。カフェでは大量の砂糖を加えて提供されることがほとんどなので、最初から砂糖が加えられているようであれば、可能な限り無糖、微糖で注文すること。


抹茶摂取による潜在的リスク

病気の予防や健康維持のために重要なのは、総合的な食事または全体的な食事パターンである。健康によい個々の食べ物だけを集中的に食べるよりは、種類多く食べるのがいい。


さらなる抹茶の研究はなされていない。健康機能食品は新しい研究分野であり、これらの機能を確固としたものにするにはさらなる調査が必要である。新しく登場した食料品と同様、今のところ報告されていないリスクもあるはずである。


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