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2015-11-19

ソース(記事原文):MNT

アスピリンにがん予防に対する新作用の可能性

【MNT】(2015年11月19日)

アスピリンは大腸がんのリスクを減少させ、またほかのがんに対してもその可能性があることが知られている。しかしながら、場合によって起こる重篤な胃腸出血などの副作用のリスクがあるため、予防薬としてさらに広く推薦する前にアスピリンの低用量による機序を理解することが必要である、と語るのはソルトレイク・シティにあるハンツマンがん研究所の集団化学部門の統括官であるコーネリア・ウーリッヒ博士。

「アスピリンにもほかの薬と同じく副作用があるため、将来的にはアスピリンでの予防は個人に合わせてカスタマイズしたいと思っています。効果がもっとも出やすく、有害転帰リスクが最低限になるように、個人に合わせた治療法ができるようにしたいのです」。

Cancer Epidemiology, Biomarkers, and Prevention がん疫学、生体指標、予防ジャーナル)』で発表された研究において、ウーリッヒ博士とその共同研究者たちは、以前はアスピリンによって規制されていたために確認できなかった生化学的経路を割り出すために、新しい手法や代謝産物プロファイリングを使用した。具体的には、研究者たちは健康な被験者の血中および2つの大腸がん細胞株にある2-ヒドロキシグルタル酸と呼ばれる化学物質のレベルをアスピリンが大幅に減少させることを発見した。がん代謝物として知られるこの2-ヒドロキシグルタルという化学物質は、血液や脳の特定のがんにおいてレベルの上昇がみられたためがん進行のけん引役と考えられており、腫瘍形成を促進する分子としていくつかのグループが現在その研究に取り組んでいる。

ウーリッヒ博士は、アスピリンががん予防にとって重要であるということを全体的な確証に追加し、またアスピリンに関するさらなる研究の価値があるという新たな道をこの研究は強く示している、と語っている。「大腸がん予防効果の可能性を持つアスピリンが、今ではがん形成に関連する新しい道に繋がっていることがわかり、それはとても興奮すべきことです」。

研究の前半は、アスピリンを60日間服用した40人の血液の代謝プロフィールを徹底的に検査した。その計画は綿密で、被験者全員にアスピリン摂取および非摂取の段階を設けた。そして360以上の代謝物、もしくは糖、アミノ酸、ビタミンなどの小化学分子を分析した、とウーリッヒ博士。「この研究は体内のほとんどの生化学的経路を網羅しました」。

被験者のアスピリン代謝産物は予測どおり上昇したが(p<0.001)、さらに研究者たちは、がんの進行を活発にすることが認められている代謝物である2-ヒドロキシグルタルが12%減少(p=0.005)したという統計的に有意な変化に気付いた。

この結果を研究所で追跡するため、研究者たちはアスピリン治療後の培養がん細胞内の2-ヒドロキシグルタルを評価した。大腸がん細胞株は最大34%と確実な2-ヒドロキシグルタルの減少を示した。さらにアスピリンの一次代謝産物であるサリチル酸塩が、2-ヒドロキシグルタル生産の引き金となるHOT(ヒドロキシ酸オキソ酸トランスヒドロゲナーゼ)と呼ばれる酵素を阻害しており、アスピリン治療している人と比較して、アスピリンが以前は知られていなかった合成経路に作用していることを示唆している。

過去の研究では、アスピリンが持つがん予防効果の可能性の理由として抗炎症および抗血栓作用が調査されたが、特にアスピリンの低用量の服用において、ほかの経路が関係している根拠があるとウーリッヒ博士は言う。「この新しい研究では、アスピリンはがんの進行に繋がる複数の経路の阻害に重要な役目を果たしていることを示唆しています」。さらに彼女は「診療所や研究所のいずれにおいても、2-ヒドロキシグルタルの減少がアスピリンのがん予防における新しい仕組みであると特定できるかもしれないことを示しているのです」。

アスピリン治療後に血漿内と培養がん細胞、さらには結腸組織見られる2-ヒドロキシグルタル値に変化があるかどうかを究明するために付随研究が必要となるでしょう、とウーリッヒ博士は語っています。


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