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2014-08-24

ソース(記事原文):ヘルス・サイト

アスピリンは痛みを抑える以外にも回復を促進

ヘルス・サイト(2014年8月24日) ― 米国科学アカデミー紀要(PNAS)オンライン版に掲載された新たな研究によれば、アスピリンは痛みに対して二重の役割を持ち、炎症を抑えるだけでなく、炎症の治癒を早める効果もある。

本研究によると、アスピリンはシクロオキシゲナーゼ(酸素添加酵素)を死滅させることで、炎症及び疼痛の原因となるプロスタグランジンの産生を阻止するほか、シクロオキシゲナーゼを刺激して別の化合物を生成し炎症の治癒を早め、炎症細胞を健康な状態に戻す。エドワード・デニス(Edward A. Dennis)氏によると、アスピリンはシクロオキシゲナーゼに少量の関連産物(15-HETE)を生成させ、感染・炎症時に15-HETEを第二の酵素によってリポキシンに変換させるという。リポキシンとは炎症の回復に役立ち、炎症消失をもたらすことで知られる好ましい生成物である。

マクロファージに含まれる生化学的ツールは、炎症が起きないように働きかけるだけでなく(自然な免疫応答の過程)、炎症進行時に15-HETEを放出してリポキシンに変換させ、炎症の回復を促進させることを、同氏らは明らかにしている。

アスピリンの知っておきたい意外な事実:

1. 最も広く使用されている薬剤:アスピリンは化学名をアセチルサリチル酸と言い、医学界にとって非常に有益なものである。この特効薬が医薬品産業に初めて導入されたのは1899年で、リウマチ熱と痛風の治療薬とされた。それ以来、最も広範に使用される医薬品となり、今でも軽度の疼痛・発熱に対する第一選択薬となっている。

2. 大半の人はアスピリンとは知らずに服用している:ほとんどの人はアスピリンを服用している自覚がないが、これはアスピリンが単一成分としてだけでなく、他の処方薬や一般用医薬品の中にも含まれているからである。アスピリンを含有する薬剤のほとんどは、成分にASA又はアセチルサリチル酸と明記してある。

3. 50以上の症状緩和に用いられる。様々な病状の治療におけるアスピリンの役割が研究されており、主に胸やけ、発熱、関節炎、胃痛、睡眠障害、片頭痛、風邪などの諸症状に用いられている。

4. アスピリンは11種類の癌に対して有益となる可能性があり、癌細胞の増殖を抑制する重要な効能を有する。新しいアスピリン製剤は、大腸・膵臓・肺・前立腺・乳房の癌や白血病などの癌細胞の増殖を抑えることが示されている。


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