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2015-08-11

ソース(記事原文):MedicineNet.com

オメガ3が精神病を防止するかもしれない

【MedicineNet.com】(2015年8月11日) ― オメガ3サプリメントで、統合失調症の高いリスクを持つ若者の発症を避けることができるかもしれないことがある小さな研究でわかった。

今を遡ること2010年、高リスクの研究で13歳から25歳までの被験者にオメガ3のサプリメントを12週間投与したところ、精神異常の第1エピソードの発現を最大1年間防いだことがオーストラリアの研究者によって報告された。そして今、その後どうなったかを、81人のボランティアのうち71人の追跡調査を行なった。

その結果、以下のことがわかった。

  • オメガ3サプリメント投与群の9.8%(41人中4人)の精神病が、現実との接点がわからなくなるエピソードにまで進行した。

  • 偽薬投与群の40%(40人中16人)の精神病が進行した。

  • オメガ3投与を受けていないグループは精神病がより速く進行し、ほかの精神障害が発症する全リスクがより高くなった。

この研究は『ネイチャー・コミュニケーション』で発表された。

オメガ3必須脂肪酸は“善玉脂肪“として広く知られており、コレステロールのバランスを改善し、心臓や関節病のリスクを低下させる助けをする。

過去の研究は、オメガ3とオメガ6の不足が精神の健康と関連していることを指摘している。また、脂肪酸サプリメントが精神病の症状を軽減させることを示している研究もある。

オメガ3は既に学習能力の改善と関連しており、また精神的安定を助けるかもしれない、と英国精神医師会は言っている。中には気分障害や統合失調症に対するサプリメントとして処方を試みる医者もおり、双極性障害の再発防止の役に立つ可能性もある。しかし、サプリメントを服用する際は、事前に医師に相談するのが望ましい。

なぜならオメガ3を抗うつ剤や精神安定剤の代用として使用するには、まだ充分な根拠がない、と医師会は語っているからである。


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