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2015-08-26

ソース(記事原文):MNT

オメガ3や身体活動は認識低下に対する効果なし

【MNT】(2015年8月26日) ― “高質”科学を目的とした研究調査で、構造化運動や栄養サプリメントは高齢者の認識力減退に対していかなる恩恵もないことがわかった。

“高質”科学を目的とした研究調査で、構造化運動や栄養サプリメントは高齢者の認識力減退に対していかなる恩恵もないことがわかった。

JAMA(米国医療学会)ジャーナル誌で発表された、認知症の進行に与えるライフスタイル介入の影響に関する2つの無作為対象試験が、5800人以上を対象として行なわれた。

「認知力に対する目立った恩恵を立証することはできなかったが、だからと言ってこの結果を高齢者の生活要因を伴うニヒリズム(虚無主義)に導くべきではない」と、同じ雑誌で調査の付随論説は締めくくられている。

食事に関する調査では、「加齢による黄斑変性を持つ高齢者は、長鎖多価不飽和脂肪酸またはルテイン/ゼアキサンチンを経口服用した人でも、認知機能に対して満足できる目立った効果があらわれなかった」と断定された。

また運動に関する調査においては、「日ごろ運動をしない高齢男性では、24ヵ月の中等度の身体的活動プログラムは健康教育プログラムと比べて全体機能や認識機能のいずれにおいても改善は見られなかった」との結論を出している。

カナダのオンタリオ州にあるクイーンズ大学に在籍しているスディープ・ギルとダラス・セイズの両博士によって書かれたこの記事は、以下のような注意を載せている。

「食事や身体運動などの生活要因には、依然として認知力低下や認知症の予防、日常生活の活動性に重要な役割を持っていると考えられる」。

『高齢者における日常生活の介入と自立(LIFE)研究』という運動試験の調査では、ノースカロライナ州ウインストン・セーラムにあるウェイク・フォレスト医科大学のケイシー・シンク博士とその同僚が、24ヵ月の身体的活動プログラムは健康教育プログラムに対して認知機能、軽度認識障害の低リスクまたは認知症、もしくはその両方によりよい結果を出せるかどうかを比較した。

70歳から89歳までの1635人が、組織化された中等度の身体運動プログラムまたは教育ワークショップの健康教育プログラムおよび上肢ストレッチングを行なうグループに無作為に分けられた。組み込まれた運動は以下のとおりである:

§ ウォーキング

§ 筋力トレーニング

§ 柔軟運動

高齢者たちの全員は普段運動をせず運動障害のリスクがあったが、4分の1マイル(約400メートル)歩行することはできた。認知機能およびMCIまたは認知症の発症の計測は24ヵ月後に行なわれた。

その結果、研究者たちは中等度の身体運動は、健康教育プログラムと比較して認識に関するよりよい結果を得ることができないことがわかった。

またグループにおけるMCIまたは認知症の発生率には際立った違いはなかったが、この結果には限定的な統計的検出力がある。著者は以下のように述べている:

「すべての被験者の認知機能は 2 年以上にわたって安定していました。いずれの治療介入も認知機能の維持という点においては成功だったという結果を無視することはできません」。

特に80歳以上の身体運動グループと身体能力の基線が劣っている人を分析すると、健康教育グループと比較して実行機能の集成値によい変化があった。

「この結果は重要です」と語るのは著者。「なぜなら実行機能は運動の行使にもっとも感受性のある認知領域で、手段的日常生活動作(IADL)において何にも依存しないためにはそれを維持することが必要なのです」。

食事効果の出現には時間がかかる

認知機能における経口サプリメントの効果に関するほかの研究が、メリーランド州のベサスダにある米国国立衛生研究所の国立眼学研究所に所属するエミリー・チョウ博士とその同僚によって行なわれた

著者の背景情報で、長鎖多価不飽和脂肪酸(LCPUFAs)の多い食事は認知機能の維持に対して保護的役割を持っていることが疫学調査により示唆された、と述べている。しかしながら多数の無作為臨床試験では、認知症治療に対してその効果があらわれていない。

加齢黄斑変性症の進行リスクを持つ加齢性眼疾患研究2(AREDS2)の被験者を、LCPUFAs(1g)および/または栄養サプリメントのルテイン(10mg)/ゼアキサンチン(2mg)服用群とプラセボ群に無作為に分けた。

また被験者は全員ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチン、亜鉛を異なる組み合わせで与えられた。

5年間におよぶ検査期間中は毎年の眼検査に加え、初年度と2年ごとに電話でいくつかの認知機能検査を実施した。

無作為にいずれかのグループに振り分けられた被験者の認知機能には、目立った違いはみられなかった。

サプリメントの効果があらわれなかったのは、進行している加齢に対して開始時期が遅すぎるためであり、また5年以上の補給では充分ではないのではないか、と著者たちは推測している。

「認知力低下は何十年にもわたって進行するため、症状があらわれてかなり経過してから短期間のサプリ補給をしたのでは効果がないと思われます」。

認知試験を行なった被験者は4000人以上で、平均年齢は73歳だった。


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