心臓・血液の病気 - このカテゴリーに関連するニュース・情報

下記の内容は、当サイトがWeb上の英語で書かれたニュースや記事を独自に訳したものであり、当サイトはその内容、翻訳の正確性に関して一切免責とさせて頂きます。この点をご理解の上、参考になさってください。また、この翻訳文の無断利用はお控え下さい。

2012-04-01

ソース(記事原文):ヘルスカナル

スタチン療法の有益性は脂質低下にとどまらない可能性

ヘルスカナル(2012年4月1日)― ノースカロライナ大学チャペルヒル校医学部(the University of North Carolina at Chapel Hill School of Medicine)の研究者らが主導した研究によって、異常な血栓形成につながる分子経路が特定された。彼らは、コレステロール値を低下させる薬剤クラスとして人気のあるスタチンを用いて、この経路を遮断した。

この画像は、血栓形成によってどのように血液の供給が途絶えるのかを示している。クレジット:UNCマカリスター心臓研究所(UNC McAllister Heart Institute)、ナイジェル・マックマン博士(Nigel Mackman, PhD)

ノースカロライナ州チャペルヒル-コレステロール値の高い人には、心臓発作や脳卒中のリスクがある。これは動脈内のアテローム性プラークが破裂することにより血栓形成が誘発される可能性があるためで、そのような血栓は閉塞性血栓と呼ばれ、心臓や脳への血液供給を遮断する。

何年もの間、科学者らはこの異常な血液凝固の原因を研究してきた。この度、ノースカロライナ大学チャペルヒル校医学部の研究者らが主導した研究によって、そうした血液凝固につながる分子経路が特定された。彼らは、コレステロール値を低下させる薬剤クラスとして人気のあるスタチンを用いて、この経路を遮断した。

今回の研究は、血液中の脂質濃度が極めて高いヒト、サル、マウスを対象に行われた。研究から、酸化低密度リポタンパク質(LDL)値が高いと、血液凝固を引き起こす「組織因子」と呼ばれる分子が誘発されることが示された。この研究は、2012年1月3日付のジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(Journal of Clinical Investigation)オンライン版に掲載されている。

「いくつかの先行研究において、スタチンには抗血栓作用があることが明らかにされています。しかし、スタチンがその脂質低下作用とは独立してどのように血液凝固過程の活性化を抑制するのか解明したのは、我々の研究が初であると確信しています。」研究の筆頭著者であるナイジェル・マックマン博士、FAHAはこう述べた。彼は、UNCマカリスター心臓研究所内科部において血液学のジョンC.パーカー・ディスティングイッシュトプロフェッサー(the John C. Parker Distinguished Professor)であり、同研究所長でもある。

さらに、スタチンは正常な血液凝固に用いられる良い組織因子ではなく「誘発性の悪い組織因子」のみを標的とするため、現在市販されている抗凝固薬の典型的な副作用である出血リスクの増加とは関連しないだろうと指摘した。

マックマン氏は、体内での血液凝固の第一イニシエーターである組織因子の研究に25年を費やしてきた。通常、組織因子は血管の外側に存在しており、例えば指を切るなどの損傷後に限り血液と接触する。しかし、アテローム性プラーク内のように特定の異常状態の下では組織因子が大量に発現しており、単球と呼ばれる血液細胞の特殊なサブセットで生成されている。同氏は、これが高コレステロール値の患者に見られる異常な血液凝固の原因ではないかと考えた。

自身の仮説を検討するため、彼とその同僚らは高コレステロール値のヒト、サル、マウスを対象に分析を行った。彼らは、3群すべてにおいて循環血中の組織因子の量が増加していたことを明らかにした。

次に、彼らは高コレステロール血症の治療に広く用いられているシンバスタチンをマウスとサルに投与した。そして、シンバスタチンは酸化LDLおよび循環血中の組織因子の量を減少させ、血漿コレステロール値を変えることなく血液凝固を正常化させたことを明らかにした。これらの結果は、酸化LDLが単球の組織因子発現を誘発しており、これがプラーク破裂後の閉塞性血栓の形成に寄与していることを示している。

「スタチン療法は主にコレステロール値を下げるために行われますが、さらにいくつかの効果があり、それが抗炎症作用や抗血栓作用です。」とマックマン氏は述べた。「薬剤開発の観点から、誘発性組織因子の発現を標的とした抗血栓薬をより安全に開発できるように、私達はスタチンの抗血栓作用をもっと良く理解するよう努めるべきだと考えます。」

今回の研究は、国立衛生研究所(the National Institutes of Health)の構成組織である国立心肺血液研究所(the National Heart, Lung and Blood Institute)から大部分の助成を受けた。この研究業務の大半は、A.フィリップ・オーウェンズIII博士(A. Phillip Owens III, PhD)が実施した。そのほかのUNCマックマン研究室からの共著者は、シルビオ・アントニアク博士(Silvio Antoniak, PhD)、ジュリーC.ウィリアムズ(Julie C. Williams)、ジャングオ・ワン博士(Jianguo Wang, PhD)であった。


この記事に関連するくすり屋さん取扱商品

- シムラップ (シンバスタチン) 10mg  (10錠) 170 円

- シムラップ (シンバスタチン) 20mg  (10錠) 280 円

- ライペックス (シンバスタチン) 10mg (30錠) 2510 円

- ライペックス (シンバスタチン) 20mg (30錠) 1970 円

- ライペックス (シンバスタチン) 40mg (30錠) 2240 円

- ライペックス (シンバスタチン) 80mg (30錠) 3170 円

- ポリキャップ(シンバスタチン、ラミプリル、アテノロール、ヒドロクロロチアジド、アスピリン) 20/5/50/12.5/100mg (30カプセル) 3240 円

- アロー・シンバ (シンバスタチン) 40mg (90錠) 1430 円

- アロー・シンバ (シンバスタチン) 80mg (90錠) 2330 円

- アロー・シンバ(シンバスタチン)20mg (90錠) 1340 円

- シンバスタチン・マイラン(シンバスタチン)20mg(90錠) (90錠) 1390 円