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2013-06-03

ソース(記事原文):腫瘍学ナース・アドバイザー

米国臨床腫瘍学会(ASCO):ソラフェニブに甲状腺癌の延命効果

腫瘍学ナース・アドバイザー(2013年6月3日)― (ヘルスデー・ニュース) 5月31日~6月4日までシカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表された研究によれば、標準的な放射性ヨード治療に反応を示さない甲状腺癌患者において、ソラフェニブ治療がプラセボよりも生存期間を有意に改善させる。

フィラデルフィアのペンシルバニア大学(University of Pennsylvania)に属するマルシア・ブローズ(Marcia S.Brose)博士らは、標準的放射性ヨード治療に抵抗性で遠隔転移を有する甲状腺分化癌患者417人を、プラセボまたはソラフェニブ(VEGFR1-3およびRafキナーゼの経口活性抑制剤)のいずれかを投与する群に無作為に割り当てた。プラセボ群は病状悪化に応じて非盲検下ソラフェニブに切り替えてもよいこととした。

同氏らは、無増悪生存期間の中央値が、ソラフェニブ群で有意に延長したことを明らかにした(10.8対5.8ヵ月間)。また、ソラフェニブ群では、30%以上腫瘍縮小した患者(12.2対0.5%)と、最低6ヵ月間安定が認められた患者(54対34%)の割合が有意に高かった。全生存期間の中央値は、両群ともまだ得られていない。

ブローズ氏は「これらの患者に対する効果的薬剤が存在しない状況が長年続いた後、癌の増悪を数ヵ月間止められる経口薬を発見できたことは非常に良かったと思う」と声明の中で述べた。「これらの患者にとって、無増悪生存期間の延長は、疼痛やその他の症状を抑制するための入院や侵襲的処置を数ヵ月先送りできるということになる。これは初めての役立つ全身治療である」

本研究は、バイエル社(Bayer HealthCare)とオニキス社(Onyx Pharmaceuticals)から一部研究資金の提供を受けた。両社ともソラフェニブの開発・販売に携わっている。


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