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2013-03-20

ソース(記事原文):トゥルサ・ワールド

タモキシフェン服用期間を5年以上にするとさらに効果が高まる可能性

トゥルサ・ワールド(2013年3月20日)― コモロフ博士(DR. KOMOROFF)

読者からコモロフ先生に質問:私は数年前にER陽性乳癌と診断されました。主治医からは、癌の再発を防ぐためタモキシフェンを5年間服用するように言われています。最近、タモキシフェンはもっと長い期間服用したほうが癌の再発リスクが減るというのを読みました。どうすればいいのでしょうか?

先生の回答:乳癌は、癌細胞にエストロゲン(女性ホルモン)の受容体があるかどうかでタイプが分かれます。受容体があれば、それはER陽性乳癌です。エストロゲンは細胞の成長・分裂を促進することから、おそらく乳癌の増殖や転移も促進します。

タモキシフェンは、このエストロゲン受容体をブロックする薬です。そのため、この薬によってER陽性乳癌の女性の予後が大幅に改善します。

すでに閉経している女性は、タモキシフェンを2、3年服用してから、アロマターゼ阻害薬という薬に切り替えるようアドバイスを受けるのが一般的です。この方法で、癌が再発する可能性は低くなります。

まだ閉経していない(および卵巣のエストロゲン産生が続いている)女性の場合には、丸5年はタモキシフェンを服用するようアドバイスが行われています。

新しい研究から、タモキシフェンは5年以上服用したほうが乳癌による死亡を減らせることが分かりました。この研究で、10年服用し続けた女性のほうが乳癌再発の可能性は低く、また5年しか服用しなかった女性と比べ乳癌による死亡の可能性も低いという多大な利益が明らかにされました。

ただ、閉経してからのタモキシフェン使用は子宮癌のリスクを高めることに注意してください。また閉経しているかどうかにかかわらず、タモキシフェン使用で脚や肺の血栓リスクが高まります。リスクと利益の両方があるので、主治医と協力してそのバランスを取る必要があります。

あなたの場合、病歴について詳しいことが分からないので、5年以上のタモキシフェン服用が適切な判断となるのか、はっきりとしたことは言えません。ただ、主治医と話し合う価値は絶対にあります。


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