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2002-02-26

ソース(記事原文):BBC ニュース

抗うつ薬は「減量に役立つ」

研究により、抗うつ薬の服用は深刻な肥満者の減量に有用な可能性が示された。

禁煙補助に使用されるザイバン(Zyban)の形態で、塩酸ブプロピオンと呼ばれる薬剤を肥満患者が服用したところ、24週間でかなりの量の体重が減少した。

ただし、この薬物療法には厳しい食事制限と運動も組み合わされた。

追跡調査から、さらに24週間薬を服用し続けた患者は体重を維持できたことが明らかになった。

計227例の患者がこの治療の最初の24週間を終了し、192例が48週間を最後までやり遂げた。

この試験には臨床的に肥満の男女200例以上が参加した。臨床的にうつ病の者はいなかった。

この薬物療法を食事制限や運動と組み合わせた人達は、単に食事制限と運動のみの治療計画に従った人達よりも体重が著しく減少した。

ブプロピオン(Bupropion)を400mg/日服用した人達は、300mg/日服用した人達よりも最初の体重からの減少率が大きかった。

この薬を服用した患者の一部には、頭痛、口渇、下痢などの副作用が認められた。

ケンタッキー大学医学部の教授で、研究主任のJames Anderson氏は次のように述べた。「我々は、うつ病ではない肥満患者を対象とした予備試験のこのような結果に勇気づけられている。」

「体重の減少量が少ない場合でも、維持ができれば、健康上の大きな利益をもたらすだろう。」

その他の薬

代謝生理学の専門家でノッティンガム大学の教授でもあるIan MacDonald氏は、BBCニュース・オンラインに対し、プロザック(Prozac)にも肥満治療の可能性があり、有望であったと話した。

別の薬のシブトラミン(Sibutramine)は、現在は肥満治療に使用されているが、当初は抗うつ薬として開発された。

MacDonald教授は次のように述べた。「一部の人にとって抗うつ薬が減量に有用なのは驚くことではない。抗うつ薬が気分を良くして自尊心を高めるよう作用することで、自分はこのダイエットをやり通せるのだと思いやすくなる。」

「しかし、抗うつ薬がすべての肥満者に効くかどうかは別問題である。」

また、食物の摂取量と食欲をつかさどる脳の同じ領域に、抗うつ薬が作用することを示す証拠もいくつか存在すると述べた。

この試験の結果は、月曜日にサンディエゴで開かれた栄養に関する会議で発表された。


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