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2015-02-05

ソース(記事原文):腎臓&泌尿器学ニュース

トラマドールは早漏に効果があるようだ

腎臓&泌尿器学ニュース(2015年2月5日) ― この薬は呼吸困難や中毒の原因となる可能性があるため、医師は慎重に処方すること。

早漏(PE)の男性がトラマドールを承認適応症外で使用すると恩恵があるかもしれないことを、無作為化対照試験の新たなメタ分析が示唆している。

結果を統合すると、トラマドールは8~12週間にわたり膣内射精待ち時間(IELT)を増大させるのにプラセボより有意に効果的であった。しかし、エビデンスが限られているので、トラマドールの安全かつ有効な1日最低投与量、適切な治療期間、許容できない有害作用プロファイル、厄介な中毒率等、数多くの疑問点が残る。

ダポキセチンは選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)で、現在、FDAがPEの治療に承認した唯一の経口薬である。欧州のガイドラインでは、オピオイド鎮痛薬であるトラマドールがダポキセチンと同様の効力を有することが示唆されている。双方ともPEに適度に有益であるようである。

メタ分析のために、イギリス・シェフィールド大学(University of Sheffield)のマリッサ・マーティン・セント・ジェームズ(Marrissa Martyn-St. James)医師および同僚らは、2014年8月以前に行ったトラマドールの8つの無作為化対照試験をレビューした。

研究者らによると、試験の品質と範囲は様々だった。ほとんどの研究は中東諸国で実施されていた。PEの側面は文化的に異なる可能性があるため、米国など中東諸国以外の地域に住んでいる男性にとっては、これらの調査結果の妥当性が制限される可能性がある。

BMCユーロロジー(Urology) オンライン版に掲載された所見によると、単一試験の結果、トラマドールでは頓服のパロキセチン、シルデナフィル、リドカイン・ゲル、そして行動療法取よりIELTの増大に有意に有効であることが示された。

数ヶ月の治療の間、トラマドールはプラセボまたは行動療法よりもはるかに多くの勃起不全、眠気、めまいなどの有害作用と関連していた。

研究者らは、もっと多くの研究を行い、トラマドールを他のPE薬や治療法と比較する必要があると指摘した。中毒の問題や呼吸困難の評価も必要であろう。


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