以下の場合、トリスルを絶対に服用しないでください。
・トリスルの成分またはサルファ剤に対し過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人
・低出生体重児、新生児
・グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)が欠乏している人: 溶血を起こすおそれがあります。
・重篤な腎障害、肝障害を患っている人
・血液障害またはその既往歴のある人
以下の場合、トリスルを服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合は慎重に服用してください。
・血液障害またはその既往歴のある人: 血液障害を悪化させることがあります。
・本人または両親、兄弟が気管支喘息、発疹、じんましんなどのアレルギー症状を起こしやすい体質を持つ人、またはほかの薬剤に対し過敏症の既往歴のある人
【警告】
・血液障害、ショックなどの重篤な副作用が起こることがあるので、他剤が無効または使用できない場合にのみ服用を考慮してください。
【慎重服用】
・肝障害のある人: 肝障害を悪化させることがあります。
・腎障害のある人: 血中濃度が持続するので、減量などを考慮してください。
・高齢者
・葉酸欠乏または代謝異常のある人(既往に胃の摘出術を受けている人、ほかの葉酸代謝拮抗剤を服用している人、分娩後、先天性葉酸代謝異常症など): 葉酸欠乏を悪化させ、巨赤芽球性貧血を起こすことがあります。
【重要な基本的注意】
・服用を考慮する際には次の点に留意してください。
1.使用上の注意、効能、効果および用法、用量に特に留意してください。
2.血液障害、ショックなどを予測するため充分な問診を行なってください。
3.服用開始に先立ち、主な副作用について理解し、血液障害(貧血、出血傾向など)、発疹などの皮膚の異常が認められた場合には、速やかに主治医に連絡してください。
4.トリスルの服用中は、副作用の早期発見のため、必要に応じ臨床検査(血液検査、肝機能検査、腎機能検査、血中電解質など)を行なってください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・他剤耐性菌による適応症において、他剤が無効または使用できない場合に服用してください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・トリスルの使用にあたっては、耐性菌の発現などを防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の服用にとどめてください。
トリスルは主として腎臓から排泄されますが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがあるので、用量に留意するなど慎重に服用してください。
妊娠中にトリメトプリム/スルファメトキサゾールを単剤または併用服用した人の児において、先天異常が現われたとの報告があるため、妊婦または妊娠している可能性のある人は服用しないでください。
母乳を通じて薬物が移行し、低出生体重児、新生児に高ビリルビン血症を起こすことがあるので、授乳中の人はトリスルの服用中は授乳を避けてください。
高ビリルビン血症を起こすことがあるため、低出生体重児、新生児は服用しないでください。
メトトレキサートと併用した場合、ジヒドロ葉酸還元酵素を用いたメトトレキサート濃度の測定で、見かけ上の高値を呈することがあるので注意してください。
クレアチニン値の測定(ヤッフェ反応など)では、見かけ上の高値を呈することがあるので注意してください。
適応外疾患(カリニ肺炎)に対する高用量(用法・用量外)服用例において、重篤な副作用(高カリウム血症、低ナトリウム血症など)が発現することが報告されています。