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2012-10-29

ソース(記事原文):ヘルスライン

抗うつ薬の新しい用途:ドキセピンが放射線に関連する疼痛を緩和可能

ヘルスライン(2012年10月29日)― 新しい研究で、抗うつ薬であるドキセピンを含嗽剤として使用すると、放射線に関連する口痛がある頭頸部がん患者の一助となることを示されている。

要旨

ボストンで開催された全米放射線腫瘍学会(American Society for Radiation Oncology)の年次総会でメイヨークリニック(Mayo Clinic)が発表した研究によると、不安や抑うつの症状の組み合わせを治療するために使用される抗うつ剤であるドキセピンは、頭頸部がんに対する放射線療法を受けている患者の口腔粘膜炎に伴う疼痛も大幅に緩和することができる。

口腔粘膜炎とは、口、歯茎、舌、喉の内側を覆う粘膜の疼痛を伴う炎症および潰瘍で、放射線療法やがんの化学療法の、一般的で多くの場合衰弱性の副作用である。しかし、ドキセピンの口腔粘膜への効果に対する継続的な研究は、この種の炎症に関連する疼痛が大幅に低減可能であることを示している。

ドキセピンは、アダピン(Adapin)、シレノール(Silenor)、サイネクアン(Sinequan)などの商標名で販売されている。

専門家の見解

本研究で研究者らは、ドキセピンは忍容性が高く、口腔粘膜炎患者の疼痛を緩和することを見出した。しかし、強烈でヒリヒリするような不快な後味、眠気などの副作用を報告した被験者もいた。調査が完了した後に選択肢が与えられると、参加者155人のうち64%がドキセピンの使用を継続することを決めた。

「口腔粘膜炎や口内炎は、放射線治療の副作用で起こり、疼痛を伴い衰弱性である」と、メイヨークリニック(Mayo Clinic)の放射線腫瘍医で主任研究員のロバート・ミラー(Robert Miller)医師は言った。「今回の知見は、この状態を治療する新しい治療標準を示している」

参加者の副作用の報告はあるものの、ミラーはドキセピンの含漱が麻薬性鎮痛薬に関連する副作用を引き起こさず、口腔粘膜炎治療のためのより良い治療法となると述べた。

情報源および手法

第III相試験で、頭頸部がんに対する放射線療法を受けている患者155人の、ドキセピン対プラセボによる含漱の有効性を評価した。患者はDay 1に単盲検下でドキセピン投与を受け、後続の日に対照試験群にクロスオーバーした。

患者は、ベースライン時と、ドキセピンで含漱した後5、15、30、60、120、240分後に、0から10のスケールを用い疼痛に関する質問票で口腔粘膜炎に伴う疼痛を報告した。

今回のポイント

この研究の結果は、将来、口腔粘膜炎患者のより高度な治療法につながる可能性がある。

米国国立がん研究所(National Cancer Institute)によると、「紅斑性粘膜炎は、高用量のがん治療開始後通常7~10日に発症」し、白血病や造血幹細胞移植療法の治療に使用されるような高用量の化学療法は、重度の粘膜炎の原因となる場合が多い。

米国国立がん研究所は、患者の重度の口腔粘膜炎のリスクを最小限にするため、以下のような具体的な推奨をしている。

口腔衛生をよく保つ
スパイシーだったり、酸っぱかったり、硬かったり、辛い食品や飲料は避ける
マイルドな味の練り歯磨きを使用する
塩と過酸化水素で1日3~4回含漱する

その他の研究

これまでの研究は、がん患者の粘膜炎の疼痛を治療するためのドキセピンの使用に関して行われてきた。「スペシャル・ケア・デンティストリー(Special Care in Dentistry)」で2008年に発表されたある研究は、患者の粘膜炎に関連する疼痛管理のためのドキセピン含漱の有効性を、反復投与して1週間後に評価した。疼痛スコアの統計学的に有意な減少は、初診時のドキセピン含漱後2時間報告され、患者らの疼痛は反復投与の週の間は5分以内に大幅に低減した。フォローアップの診察では、被験者はドキセピン含漱5分後に統計学的に有意な疼痛の減少を報告し、ドキセピン含漱が反復投与の1週間にわたって疼痛レベルを低減することを示した。

過去の研究の展開の一貫として、「アネスシージア・アンド・アナルジージア(Anesthesia and Analgesia)」に2006年に発表された研究は、がん治療のみに起因すると考えられる疼痛を伴う口腔粘膜炎の患者を登録し続け、疼痛軽減の期間をさらに分析した。全サンプルでは、平均的な患者は最大で70%の疼痛減少を報告し、37%の患者がベースライン時の疼痛からの減少を報告した。

同様に、「オーラル・オンコロジー(Oral Oncology)」で2001年に発表された研究も、がん患者の口腔粘膜の疼痛管理におけるドキセピン含漱の影響を評価した。研究者らは、ドキセピン含漱は疼痛強度の50%以上の減少となり、疼痛緩和は3時間以上に及び、疼痛は含漱後4時間ベースラインに戻らないことを見出した。


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