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2014-08-22

ソース(記事原文):スタイルビストロ

ビューティー101:過酸化ベンゾイル

スタイルビストロ(2014年8月22日) ― 当サイト『スタイルビストロ』は基本に立ち返って、皆さんがお気に入りの化粧品には何が入っているか、きちんと理解してもらうお手伝いをしています。今回取り上げるのは一般的なニキビケア成分です。

ケイトリン・ミラー(Caitlin Miller)著

お気に入りの化粧品の裏ラベルを見てはコソッと調べている、その成分についてあれこれ知りたいと思ったことはありませんか?すてきなワードやラベルに気を取られて、自分の顔や体にどんなものを使っているかきちんと知らないままではいけません。業界のプロたちの協力で、現在人気のスキンケア用品の多くによく配合されている成分を詳しく調べ、美容メモとして皆さんに提供しています。前回はサリチル酸について詳しい情報をお届けしましたが、今回はニキビケアの戦友とも言える過酸化ベンゾイルを取り上げます。

協力してくれた専門家の方々:

レベッカ・カージンMD(Rebecca Kazin, MD)(ワシントン皮膚科学レーザー手術研究所)

ブライアン・ゼリクソンMD(Brian Zelickson, MD)(「ゼル・スキンクリニック」ディレクター、「MDコンプリート」考案者)

ケイト・サマービル(Kate Somerville)(スキンケア専門家、「ケイト・サマービル・スキンケア」創設者)

ダグラス・アルトチェックMD(Douglas Altchek, MD)(マウントサイナイ病院臨床皮膚科学教授および皮膚科アーキビスト、「アルトチェックMDスキンケア」創設者)

ブライアン・バロン(Bryan Barron)(「ポーラ・チョイス・スキンケア」美容専門家)

過酸化ベンゾイルって何?

過酸化ベンゾイルは、過酸化物に分類される有機化合物です。一番よく使われているのが市販のニキビケア用品ですが、髪や歯の漂白剤として、また小麦粉の加工やポリエステルの製造にも使われます。

どんなふうに作用するの?

「過酸化ベンゾイルには皮脂抑制作用、抗面皰作用(毛穴の詰まりを防ぐ)、抗菌作用があります」(ゼリクソン博士)。簡単に言うと、ニキビの原因菌を殺してくれるのです。

「表皮の下にある毛包には、ニキビの原因菌が住んで増殖しています。過酸化ベンゾイルはその毛包内に余分な酸素分子を放出して作用します」(バロン)。「ニキビの形成に積極的役割を果たす菌は、嫌気性と言って酸素を嫌うタイプです。放出された酸素があっという間にニキビ原因菌を殺し、その数を減らすので、残った菌によるニキビができにくくなります」。

使用の目的は?

「皮膚科では主にニキビの治療と予防に使用しています」(カージン博士)。「顔だけでなく体のニキビにも使います」。その殺菌特性から予防にも優れ、ニキビが新たにできるのを防いでくれます。

使用するといいのはどんな人?

年齢を問わずニキビ治療に使用できます。ただ、肌がかなり乾燥するし、敏感肌を刺激する可能性に注意が必要なので、乾燥がひどい、または刺激が起こりやすい肌の人は低用量で使用するのがベストです。「過酸化ベンゾイルがお勧めなのは、脂っぽくてニキビができやすい肌の人です」(サマービル)。一番に勧めるのはニキビがある人だけど、年齢を重ねた肌には局所で使用するようサマービルは提案しています。「歳を取るにつれて肌は乾燥してきますが、それでもニキビができることはあります」(サマービル)。「そこで、ニキビケア用品はニキビができやすい場所にだけ使用するよう勧めています。そうすれば肌の乾燥を最小限に抑えられるでしょう」。

ただ覚えておいて欲しいのは、レチノールとの併用により表皮層の落屑が起こる可能性があるので、小じわ対策にレチノールを使用しているなら過酸化ベンゾイルは避けるのがベストです。

どんな製品に入っているの?

一般に、過酸化ベンゾイルはゲル、洗顔料、トナー、パッド、固形洗顔料、ローションなど市販のニキビケア用品に使われています。ほかのスキンケア成分とペアになっているのが普通ですが、単独で使われていることもあります。『スタイルビストロ』編集者のお気に入り化粧品には有効成分として過酸化ベンゾイルを使用しているものがあるので、チェックしてみてくださいね。

適切な用量は?

バロン氏によると、アメリカで市販用に認められている過酸化ベンゾイルの配合率は2.5%から10%だそうですが、たいていの人には2.5%から5%がちょうどよいのでは、と彼は言います。

ただ、配合率が高くても期待通りにはならない可能性があります。「2.5%よりも10%のほうが効果はあるかもしれませんが、配合率が高いと刺激も起こりやすくなります」(アルトチェック博士)。「人それぞれで、自分に一番合う配合率がその人に最適ということです」。

使用頻度は?

「ニキビの治療や予防には、1日一回または1日二回使用するのが理想的です」(カージン博士)。でももちろん、これはその人の肌によります。もし刺激が起きたら使用を1日おきに減らすよう、専門家の皆さんは勧めています。ほかのスキンケア用品と同様、必ず使用上の注意に従ってください。

使用期間は?

カージン博士が説明するように、ニキビというのは治せるけれど全くできないようにするのは無理なので、ニキビが最小限で済んでいても日頃から過酸化ベンゾイル配合のケア用品を手元に置いておくといいでしょう。「ニキビが治まってきたら、使用頻度を減らしてニキビができやすい場所にだけ一晩おきに使うか、あるいは必要に応じて使用する『メンテナンスモード』にできるでしょう」(バロン)。

多くのニキビケア用品と同じく、使う人の耐性が変化すると、以前は効果があったのに数カ月後には効かない、なんてことも。そうなった場合、アルトチェック博士はニキビケア用品をローテーションさせ、局所的に使う過酸化ベンゾイル・抗菌薬・レチノイドと一緒にグリコール配合のクレンジングパッドやエクスフォリエーターを使うよう提案しています。「ニキビが治まっても、また新しいニキビができないように古い角質や毛穴の汚れを取り除くケアを続けることがとても大切です」(アルトチェック博士)。

よくあるデマとあまり知られていない事実

「過酸化ベンゾイルで肌の色は抜けないけれど、色付きのシーツや衣服は脱色することを知らない人がほとんどです」(ゼリクソン博士)。残念な色あせを避けるために、白いタオルやシーツを使うようサマービルは勧めています。

よくあるデマとして、がんとの関連性があります。でも、信じている人は多いですがFDAは過酸化ベンゾイルの発がん性を確認していません。


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