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2009-07-04

ソース(記事原文):サイエンスデイリー

ホルモン治療で小児の術後の苦痛が緩和される

サイエンスデイリー(2009年7月4日)―多くの子供にとって手術をするということは恐ろしい未知の体験であり、強い術前不安が生じることがある。多少のストレスは正常であるものの、多くの親が知らないのは、極度の術前不安が覚醒時せん妄発症の一因となる可能性についてである。覚醒時せん妄は麻酔から「覚める」時にあらわれる急性の行動変化であり、苦痛をもたらすものである。

小児とその家族の不安の軽減に注目した医師らがAnesthesiology誌7月号に発表した報告によれば、小児に対し術前にメラトニンを経口投与すると、覚醒時せん妄の発症を大幅に減少させることができる。

手術を受けた小児の20%は麻酔後回復室(PACU)で覚醒時せん妄を発症し、泣き叫ぶ、手足をバタバタさせる、拘束が必要になるといった急性の行動変化があらわれる。研究者らによると、覚醒時せん妄を発症した場合、回復室を出た後に悪夢、夜尿、分離不安を伴う行動変化があらわれる可能性もある。

「成人を対象に行った試験では、術前のメラトニン経口投与は不安のレベルを効果的に下げることが明らかにされているが、麻酔と手術を受ける小児を対象とした同様の関連治療データは限られている。」カリフォルニア大学アーバイン校麻酔学で教授を務め(Chair of UC Irvine Anesthesiology)、またカリフォルニア大学アーバイン校医学部臨床研究部門の副部長(Associate Dean for Clinical Research at the UC Irvine School of Medicine)をしている試験の筆頭著者ジーブN.カインM.D., MBA(Zeev N. Kain, M.D., MBA)はこのように述べた。

不安をコントロールする新たな治療法を立証するため、まず研究者らはメラトニンが不安レベルを下げる可能性についてミダゾラムとの比較検討を試みた。ミダゾラムは術前不安の軽減に幅広く使用される鎮静薬である。メラトニンは松果体から分泌されるホルモンで、睡眠、気分、生殖周期を調整する。メラトニンの分泌は光を浴びている間に亢進する。

被験者は2歳から8歳までとし、全身麻酔下で外来手術を受ける148例を試験に組み入れた。小児らをミダゾラム群またはメラトニン群のいずれかに無作為に割り付け、各薬剤を術前に経口投与した。研究者らは手術全体を通じて小児を観察し、不安の評価とともに試験の副次的評価項目として、麻酔導入時のコンプライアンスや覚醒時の行動を評価した。行動の評価には、エール術前不安尺度(the Yale Preoperative Anxiety Scale)(mYPass)、導入コンプライアンス・チェックリスト(the Induction Compliance Checklist)、キーガン尺度(the Keegan scale)を用いた。

「試験結果から、術前にメラトニンを投与しても不安レベルは効果的に低下しないと考えられた。」とカイン医師は述べた。「しかし、手術を受けた子供における覚醒時せん妄の発症率がメラトニンによって大幅に低下したことは明らかであった。米国では毎年300万人の子供が手術を受けており、これらの結果は医療上・治療上の注目すべきヒントを示している。」

メラトニンの覚醒時せん妄に対する直接的効果は、用量依存性を示した。メラトニン術前投与群の小児に対し0.05mg/kg、0.2mg/kg、0.4mg/kgのいずれかの用量でメラトニンを投与したところ、せん妄の発症率はそれぞれ25%、8.3%、5.4%であった。

ミダゾラムは引き続き、手術を受けることになった小児の不安を軽減する場合に推奨される術前投与薬である。


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