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2011-11-10

ソース(記事原文):眼科手術ニュース

上皮下浸潤の治療薬として副腎皮質ステロイドに代わるシクロスポリンA 1%

眼科手術ニュース(2011年11月10日)― 副腎皮質ステロイド点眼薬の離脱が不可能な患者に、シクロスポリンA点眼薬を投与すると治療に成功がもたらされることが、研究により明らかとなった。

アデノウイルス角結膜炎後の上皮下浸潤の治療薬としてのシクロスポリンA 1%点眼薬は、副腎皮質ステロイド点眼薬の代替として有効であることが研究で示された。

患者7人における12眼は、副腎皮質ステロイド点眼薬に初期反応したものの、同剤の減量には抵抗性を示した。その後、シクロスポリンA点眼薬を導入すると副腎皮質ステロイド療法の減量が可能となったほか、シクロスポリンA点眼薬は全眼で1日あたり1回以下に維持された。

患者は平均13ヵ月間(範囲4~28ヵ月)追跡調査された。

主著者でカリフォルニア大学(University of California)サンフランシスコ校眼科学准教授ベニー・ジェン(Bennie H.Jeng)博士が、アデノウイルス角結膜炎の続発症として症候性角膜上皮下浸潤が認められる患者数名を初めて診察したのは、奨学研究員として研修中の時期であった。

共著者でジェン氏の助言者でもあるカリフォルニア大学サンフランシスコ校臨床教職員Douglas S. Holsclaw(ダグラス・ホルスクロウ)博士とジェン氏は「当時の患者のステロイド使用を中止できなかった」と眼科手術ニュースの中でジェン氏が語っている。「ステロイドは数年間にわたり継続したり中止したりすることができる」。また、ステロイドには関連する合併症(緑内障や白内障)が存在し、これは特にステロイドに戻ることを繰り返す場合にみられる。

シクロスポリンA 1%を用いた治療

ジェン氏の研修中、ホルスクロウ氏が患者にシクロスポリンA点眼薬を投与し始めたところ、効き目があるようにみられた。

「シクロスポリンはステロイドの減量剤であり、長期間にわたり局所的に用いるのが安全である」とジェン氏は話す。実際、少数の患者は、ステロイドの離脱が完全にできた。

ジェン氏によれば、上皮下浸潤の病原は免疫性の宿主反応に関わっていることから、上皮下浸潤とその随伴症状は、局所的な副腎皮質ステロイド点眼薬を使用することで回復させられると研究著者らが推測したという。

同氏は奨学金研究員を修了後、クリーブランド病院(Cleveland Clinic)に5年間勤め、この間に上皮下浸潤患者の治療を成功させるため、シクロスポリンAを使用し続けた。

研究

コニア(医学誌Cornea)に掲載された研究に参加した患者がシクロスポリンA点眼薬を開始するまでに局所的な副腎皮質ステロイドを使用していた平均期間は2.79年であった。

ジェン氏は「一人の患者は研究参加前に7.5年間ステロイドを投与していた」としている。「シクロスポリンAはほぼ完全に有効であると思う。ただし、シクロスポリンAの完全な離脱は可能なのかという疑問点が残る。それでも、私はステロイドよりもシクロスポリンAをいつでも無期限に処方すると思う」

ほとんどの被験者は低用量のシクロスポリンAを投与し続けることとなったが、それ以外の患者ではシクロスポリンAの完全中止に成功した。いずれの患者群でも有害事象は認められなかった。

ジェン氏は発表に向けて約1年前に研究論文を提出してから、さらに10人~15人の患者をシクロスポリンAで治療し、本研究に匹敵する成功率を得ている。

再燃時、ジェン氏の患者はステロイド1日4回と、シクロスポリンA 1日4回の同時投与を受けている。

同氏は「その後、3~4週間にわたりステロイドを減量しながら、シクロスポリンAを1日4回に維持する」という。

それから、シクロスポリンAの減量を開始する。2週間ごとに、1日の点眼を1滴ずつ減らす。ジェン氏は「1日あたり1滴となったところで、一般的に次は隔日投与するまでに減らし、その後完全に中止するよう試みる」としている。「ただし、患者が再燃を繰り返す場合、薬の減量を再び開始するほか、もっと低用量に患者を置くため最終的に弱めのシクロスポリンA製剤に切り替えることがある」

シクロスポリンA 1%は調剤薬局で購入する必要がある。

ジェン氏は「シクロスポリンA1%の使用は調剤薬局で求める必要があるので実施上困難となりうるが、治療結果に驚くほどの満足を得られうるので、この治療法を試みるよう医師らに奨励する」としている。「5年間にわたりステロイドの中止が困難な患者では、シクロスポリンAを1日1回以下に減量できている」

同氏はシクロスポリンAに関わる合併症はいずれの患者にも認められなかったとしている。「これは患者がステロイド使用の辛い体験を経てきているからだと思う」と続けた。

一部の研究者らはステロイドを完全に回避し、シクロスポリンAを初期投与することを提案している。ジェン氏は「とはいえ有効性に関して一定の結果は得られていない」と述べた。同氏はこうした治療計画についての経験はない。

ボブ・クローネマイヤー(Bob Kronemyer)著


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