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2010-03-20

ソース(記事原文):ArticlesBase.com

不眠症における患者数、診断、最新の治療

2010年3月20日

背景

入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、日中傾眠、いびき、睡眠時無呼吸のいずれかに当てはまる場合には、不眠症の可能性がある。

不眠症は米国において多くみられる問題で、5,000万人以上のアメリカ人が睡眠に関連した問題を抱えていると報告されている。これは女性に多くみられ、特に閉経後や高齢の女性にその傾向が強い。その他の不眠症になりやすい要因には、いびき、併発する精神医学的または医学的な病気などがある。

診断

不眠症の診断には、詳細な病歴と身体診察が必要である。詳細な病歴は、不眠症の原因となる睡眠習慣、薬物とアルコールの消費、ニコチンとカフェイン摂取、併発する疾患、睡眠環境など何らかの日常の行動を見つけ出すのに必要である。一方、全身の身体所見は、うつ病などの症状がないことを判断するのに用いる。

非薬理学的な治療

担当医は、まず非薬理学的な治療を勧めるだろう。非薬理学的な治療には、1)睡眠衛生教育、 2)刺激制御療法、3)リラクゼーション療法、4)睡眠制限療法が含まれる場合があり、これらを総称して認知行動療法(CBT)という。

1)睡眠衛生教育とは:
- 規則的な睡眠スケジュールを維持する。
- 就寝時刻が迫る時間帯を除いて、定期的に運動する。
- 就寝時刻の直前にカフェインまたはニコチンのような刺激物は避ける。
- 快適な睡眠環境を確保する(騒音を排除する、照明を弱める、快適な室温に保つ)。
- マイナス思考にならないようにする、もしくは枕元の時計に集中する。

2)刺激制御療法とは、寝床(ベッド)と睡眠の関係を作り上げることに重点を置き取り組むものである。具体例は以下の通りである。
- 疲れているときにだけベッドに入る。
- 寝室は眠るためだけに使う。
- 正しい睡眠・覚醒スケジュールを確立し、昼寝は避ける。
- 15分以内に入眠できなければ寝室を出るようにし、疲れを感じたときだけベッドへ戻る。

3)リラクゼーション療法には、段階的筋弛緩法、バイオフィードバック、瞑想などがある。

4)睡眠制限療法とは、一時的に睡眠遮断し(就床時間を制限)、睡眠の効率を向上させるものである。

約50%~80%の患者が、上記の療法で効果を示す。刺激制御法および睡眠制限法は、最も有効な非薬理学的治療である。

処方薬

非薬理学的な療法に効き目がなければ、担当医は睡眠薬を処方する場合がある。最も多く処方される睡眠薬には3剤あり、ベンゾジアゼピン、ベンゾジアゼピン受容体作動薬、メラトニン受容体作動薬が挙げられる。

ベンゾジアゼピン

ベンゾジアゼピンは、入眠(睡眠薬)、興奮の鎮静(鎮静薬)、不安の軽減(抗不安薬)をもたらすことが可能な薬剤である。不眠症によく処方されるベンゾジアゼピンには、エスタゾラム、フルラゼパム、クアゼパム、テマゼパム、トリアゾラムなどがある。

これらの薬は、その他の睡眠薬と比べ、入眠させること(睡眠潜時)よりも、眠り続けること(睡眠維持)に対して効果がある。ただし、同薬を長期的に服用している患者は、日中の眠気、めまい、記憶障害を経験する可能性がある。

同薬の服用前に、これらの薬が第4級指定管理物質であり、ゆえに乱用と依存の可能性があることを理解する必要がある。これらの薬を数日しか服用していない患者では、身体的依存を生じる場合があり、その結果、服用を中止すると、不安および反跳性不眠などの退薬症状を経験する可能性がある。

同薬による身体的依存は、特に厄介なものである。服用量がますます増えていき、薬なしでは入眠できなくなる患者もいる。薬の服用を中止したい場合には、担当医に助言を求める必要がある。

不眠症状に対する同薬の軽減効果を証明する試験には、12週を上回るものが存在しないという事実を踏まえると、長期間にわたり同薬を使用しないよう勧められる。

ベンゾジアゼピン受容体作動薬

ゾルピデム(アンビエン)、ザレプロン(スターノック[Starnoc])、エスゾピクロン(ルネスタ)などのベンゾジアゼピン受容体作動薬は、ベンゾジアゼピンよりも副作用が少ない化合物である。これらの薬は、ベンゾジアゼピンと比較して、反跳性不眠を起こしにくく、乱用の可能性が低く、依存性の問題が少なく、持ち越し効果が生じることが少ないと考えられる。

とはいえ、同薬の乱用と依存性の可能性を示す報告は発表されている。

ザレプロン(スターノック)と比較すると、ゾルピデム(アンビエン)とエスゾピクロン(ルネスタ)のほうが、作用の発現が速く、半減期が長い。こうした特性により、入眠が困難で、一晩中睡眠障害のある患者に対し、この2剤を使用することが可能となる。また、これらの薬は長期使用が承認されている。

ザレプロン(スターノック)は、作用の発現が速く、半減期が短い薬であり、真夜中に目覚め、即座にもう数時間だけ再び眠りにつける薬を必要とする患者に対し通常用いられ、持ち越し効果は生じない。

メラトニン受容体作動薬

ラメルテオン(ロゼレム)は、メラトニン受容体作動薬として知られる新しい種類の薬で、最初で唯一の薬剤である。また、規制物質に分類されていない唯一の睡眠鎮静薬でもある。

ロゼレムは、睡眠相後退(夜更かしで朝寝坊型)を特徴とする不眠症の治療に対してのみ適応とされているが、最近の研究でロゼレムが総睡眠時間を延長し得ることも見出された。ロゼレムに関連した高頻度に起こる副作用(有害作用)には、傾眠、疲労、めまいなどがあり、反跳性不眠症は認められなかった。

ルネスタとアンビエン同様に、ロゼレムは長期にわたり使用可能である。ただし、高脂肪食はロゼレムの吸収と薬効を遅らせるので、患者は高脂肪食の食間または食後にロゼレムを服用しないようアドバイスされる。

非処方箋薬

非処方箋薬は不眠症に対して、あまり有用でない。これらの薬は、短期使用が推奨される。

抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン[ユニサム、ソミネックス、スリープエイド]と、ドキシラミン[ユニサム])

この種の薬では、すぐに鎮痛作用に耐性が生じるので、稀にしか不眠症を発現しない患者に対してのみ使用するべきである。また、同薬の長期的な有効性を支持する臨床データは存在しない。これらの薬に関連した主な副作用には、持ち越し効果、めまい、口内乾燥、便秘などがある。

メラトニン(スリープMD[Sleep MD]、ラピッドスリープPM[Rapid Sleep PM]、スーパースヌーズ[Super Snooze])

メラトニンは、不眠治療薬として宣伝されている栄養補助食品である。その他の天然治療薬と比較して、副作用は少ないものの、その有効性を支持するデータはあまりない。最小有効量が得られておらず、この成分に関する政府規制がないことから、高頻度の不眠症に対するメラトニン製剤についての理解は乏しい。

カノコソウ(ピースフルスリープ[Peaceful Sleep]、クワイエットライフ[Quiet Life]、ピュラリン[Puralin]、シマラサン[Similasan]、スリープMD[Sleep MD])

カノコソウは、FDA(食品医薬品局)規制の対象外とされる栄養補助食品である。不眠症に対する使用を支持するデータは比較的少ない。副作用には、めまい、悪心、頭痛、胃の不調などがある。

結論

非薬理学的な治療は、副作用が最小であるほか、身体的依存を引き起こすことがないので、不眠症を治療する場合、こうした方法を最初に取り入れるようにするべきである。非薬理学的な治療を行っても効果がみられない場合に限り、依存問題や反跳性不眠を生じることの少ないベンゾジアゼピン受容体作動薬あるいはメラトニン受容体作動薬などの薬理学的な薬を考慮すべきである。


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