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2011-09-02

ソース(記事原文):インディペンデント・オンライン

体内時計

インディペンデント・オンライン(2011年9月2日)― リンジー・オード(Lindsay Ord)著

科学者らによって、概日リズムの乱れとうつ病の関連性が明らかにされています。概日リズムが乱れると、夜は眠りにつかせ、昼間は目覚めさせる体内時計のリセットがうまくいきません。

概日リズムとは、24時間周期に従う身体的、精神的、行動的変化のことです。私達の脳内にあるマスター生体時計が概日リズムや生体リズムを支配しており、それらは特に飲食パターン、社会的相互作用、ストレスといった環境シグナルの影響を受けます。また、それらリズムは体温、ホルモンの分泌、気分の変動、エネルギー、覚醒などを調節する機能にも関与しています。

最近の研究から、睡眠・覚醒サイクルの乱れ、気分の日内変動、抑うつ気分の強さの変化といったうつ病の症状と、生体リズム障害が結び付けられています。実際、患者の概日リズムが『ずれる』ほど、そのうつ状態は深刻になることが研究により明らかにされています。

現在のうつ病治療薬は、一般には脳内の化学経路を制御したり、そうした経路の化学物質や神経伝達物質の活性および利用可能性を高めたりすることに焦点を合わせています。その一方で体の概日リズムを合わせ直す薬が間もなく利用可能となり、数カ月以内には南アフリカに登場する予定です。

精神科医のフランコ・コリン博士(Psychiatrist Dr Franco Colin)の話では、うつ病の深刻さを過小評価してはいけません。厄介な再発性で、患者の人生を台無しにするうつ病を、彼は『脳の病気』と呼んでいます。

「うつ病は深刻な病気で、慢性化する恐れがあります。」先週、ヨハネスブルグで開かれた説明会で彼はこのように述べました。

「うつ病の人は、そうでない人に比べて心臓発作を起こした場合に死亡する確率が3倍高くなります。うつ病は『全身性疾患』なのです。また、この病気は物理レベルで脳にダメージを与え、心血管リスクを高め、免疫系を弱め、人間関係に影響を及ぼします。もし、40年、50年もの間うつ病を治療しないまま放置すれば、最終的にはアルツハイマー病のような状態になるでしょう。」

新規抗うつ薬アゴメラチンは、欧州では2、3年前から広く処方されており、南アフリカでは少数の患者を対象に試験が行われて成功しています。

アゴメラチンには、うつ病治療の新たなアプローチを確立する可能性がある、とコリン博士は話しています。

同じく精神科医のリキエ・リーベンベルク博士(Psychiatrist DrRykie Liebenberg)によれば、同氏が患者数例にアゴメラチンを処方したところ、その有用性が認められたそうです。また、現在うつ病治療に使用されている多くの抗うつ薬と比較して、アゴメラチンは副作用がほとんどないというのが大きな利点であると話しています。

「治療の遵守が問題となることが多く、患者は吐き気、体重増加、性機能障害、睡眠パターンの乱れといった副作用に耐えられないため薬の服用を止めてしまいます。アゴメラチンを服用した患者は、副作用をほとんど報告していません。」

もう1つの利点は患者らが症状の改善を報告したことであり、中には治療開始から早くも1週目で改善した症状もありました。かかりつけ医の指導の下、他の治療薬と併用してアゴメラチンを服用することも可能です。

リーベンベルク博士は、うつ病は遺伝的になりやすい人だけが発症すること、また同じ理由から、ストレスを受けたり死別を経験した人すべてがうつ病になるわけではないと指摘しています。

アゴメラチンは睡眠障害のみられる患者だけでなく、すべてのうつ病患者に適しています。うつ病になると多くのリズムが乱れ、その一例としてエネルギー、性欲、食欲のリズムの乱れのほか、気分の日内変動があります。そして睡眠はそのうちの1つにすぎません。

コリン博士は、薬物療法は単にうつ病治療を構成する要素の1つであり、治療は全体的なアプローチをとる必要があると強調しています。そのほかの治療法としては、心理療法、家族療法、夫婦療法、職業的リハビリテーション(患者が仕事に復帰する手助けをします)、サプリメント(葉酸は抗うつ薬の効果を高めることが明らかにされています)のほか、場合によっては電気けいれん療法などがあります。

ジャック・ニコルソン(Jack Nicolson)出演の映画、『カッコーの巣の上で(One Flew Over the Cuckoo's Nest)』の中で観たことなど忘れてしまいましょう。

映画の中で、彼は「今どきの治療はもっと改善されている。適切な治療を適切な患者に行う、それが優れた治療法だ。」と話しています。

うつ病とは

うつ病は『全身性の』疾患で、身体、気分、思考に影響が及びます。

この病気は、食べること、眠ること、自分自身に対する感じ方、物事の考え方に影響します。一時的に憂鬱な気分になる、本人の衰弱のサイン、また意思を持てば、あるいは望めば解消できる状態とは違います。

うつ病の人は、自然には『自分を取り戻す』ことも回復することもできません。治療しなければ、症状は何週間、何カ月、あるいは何年も続きます。適切な治療を行うことで患者のほとんどは回復します。

うつ病の症状

うつ病患者の誰もが下記の症状をすべて経験するわけではありません。2、3の症状しか経験しない人もいれば、多くを経験する人もいます。また、重症度も人によってさまざまです。

症状は以下のとおりです。

・悲しい、または『むなしい』気分が持続する。

・性交など、以前は楽しんでいた趣味や活動に対する関心、喜びがなくなる。

・絶望感

・罪悪感、倦怠感、無力感、自責感 ・不眠または過眠、早朝覚醒、寝過ごし

・食欲低下や体重減少、あるいは過食や体重増加

・気力の低下、疲労感

・飲酒や薬の使用が増える(うつ病と関係することはありますが、診断基準ではありません)

・死や自殺を考える、自殺未遂 ・落ち着かない、イライラする、敵意を抱く

・集中できない、思い出せない、決断ができない

・頭痛、胃腸障害、慢性痛などの身体症状が持続し、治療しても効果がみられない。

・社会的関係の悪化

数字で見るうつ病

平均発症年齢は45歳で、出産可能年齢の女性の発症率は2対1で男性を上回っています。閉経後では、女性も男性も発症率は同じです。

うつ病患者が一生のうちに経験する平均発症回数は4回です。複数の研究から、うつ病の人は人生の5分の1をうつ状態で過ごすことが明らかにされています。うつ病患者の3人に1人は現在の治療法で回復しており、8人に1人は生涯にわたり慢性化します。


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