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2013-01-22

ソース(記事原文):ニュース・メディカル

NHSウェールズでの使用を目的として慢性心不全治療薬エプレレノン(Inspra)採用

ニュース・メディカル(2013年1月22日)― エプレレノン(商品名Inspra)の入院・死亡リスク低下における有効性を裏付ける証拠が提示され、このたび同剤がAWMSGに採用された。適応となる患者は、慢性心不全(うっ血性心不全)NYHA(ニューヨーク心臓病学会)クラスIIの成人患者で、標準的な至適治療と併用して用いられる。

慢性心不全は、高死亡率に関連する心血管疾患の一種であり、初回入院後5年以内に75%が死亡すると言われており、この疾患はウェールズの100人に約1人に認められる。心血管疾患はウェールズにおける全若年死の約35%を占め、依然として最も致命的死因となっている。また、ウェールズでは45歳以上の高齢者約45,000人が心不全に罹患している。

カーディフ大学医学部(Cardiff University School of Medicine)心臓病学ジュリアン・ハルコックス(Julian Halcox)教授は「AWMSGガイドラインへのエプレレノンの追加記載は、患者にとって朗報である。心不全患者が最も有効な治療を受けられることを保障することで、治療成績に大きく影響する」と語った。「心不全は、発生率および有病率が増加の一途にある唯一の重大な心血管疾患である。我々はウェールズにおける心疾患の負担軽減に著しい進歩をもたらしてきたが、今後も引き続き改善していく必要がある。NICE(英国国立医療技術評価機構)ガイドラインではこの疾患の治療について当面見直す予定はない。一方、最近のAWMSGによるエプレレノン採用決定は、進行する致死的疾患を有する患者のケアにとって新たな価値のある貢献といえる。

先進国では慢性心不全が医療費総支出の約2%を占め、うち最大70%が入院費で占められる。心不全による入院はよくあることで、平均入院期間は11日間である。また、心不全で緊急入院するたびに最低1,638.90ポンド(2013年3月レートで約234,788円)かかる。そのため、心不全は医療費予算に大きな負担をかけており、医療費支出に財政的締め付けが行われる時が特に気掛かりとなる。

エプレレノンは心血管系の死亡または心不全の入院におけるリスクを37%低下させることが明らかとなっている。

エプレレノンに関するAWMSGによる指針は、ヨーロッパ心臓病学会(European Society of Cardiology:ESC)の心血管疾患専門家が作成した慢性心不全ガイドラインの最新情報と一致しているほか、スコットランド医薬品コンソーシアム(Scottish Medicines Consortium:SMC)によって7月に発行された指針とも一致している。


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