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2014-01-23

ソース(記事原文):ポスト・インディペンデント

健康コラム:プロゲステロンの乳癌防御能

ポスト・インディペンデント(2014年1月23日) ― スコット・ロリンズ(Scott Rollins)著

「INTEGRATE YOUR HEALTH」誌フリープレス健康コラムニスト

ホルモン補充療法を行うべきか検討している女性が抱く最大の不安が乳癌であるというのもうなずける。マスコミや医学界は、リスクに関する包括的な発言や、具体性に欠けるお粗末な説明で、問題を混乱させただけである。ホルモン補充療法が自分にとって適切であるかどうかを決定する前に、癌のリスクについて学ぶことが不可欠である。

女性の健康イニシアチブ(Women's Health Initiative、WHI)の結果から、プロベラという薬剤を使用すると、乳癌リスクが上昇することが示されており、これは服用中止後数年経っても同様に認められており、(プロベラ製造メーカーは)時間経過と共にリスクは低下する(と確証している)。WHIの元データでは、プレマリンとプロベラの合剤を服用している女性において、浸潤性乳癌のリスクが26%上昇することが示された。

プロベラ(メドロキシプロゲステロン)は天然プロゲステロンに似ているが、全く同じわけではなく、体内でプロゲステロン受容体を刺激する数百個の化学物質のように単に類似しているに過ぎない。これらの化学物質は「プロゲストーゲン」と呼ばれ、このカテゴリーの合成薬は「プロゲスチン」として知られている。

もし、あるメーカーの自動車に欠陥があり、結果的に死亡者が出たとしたら、全自動車産業の責任を追及し、全てのメーカーの自動車をリコールする必要があるのだろうか。 まさにホルモン補充療法の世界でこうしたことが起きている!

バイオアイデンティカルホルモン(体内にあるホルモンと化学的に同一な構造のホルモン)は、体内で作られるホルモン分子と100%同一の分子構造を持つ。プロゲステロンはバイオアイデンティカルホルモンであるが、プロベラは違う。これが差の生じる所以である。

プロゲステロンには乳房組織に保護効果のあることを示唆する文献が多数ある。プロゲステロンが低濃度だと乳癌リスク上昇に関連する。プロゲスチンとは異なり、プロゲステロンには、エストロゲンの増殖促進作用を調節する制御機序がある。つまり、プロゲステロンは癌を予防するということである。

フランスの研究ではプロゲステロン外用クリームを用いる女性で乳癌リスクが上昇しないことが示されており、実際にプロゲステロンのカプセル剤を追加投与するとリスクが低下する。

フランスの別の研究では、プロゲステロンを投与しても乳癌リスクは増加しないことが示されたのに対し、合成プロゲスチンでは同じ結果は得られなかった。

プロゲステロンと乳癌の議論に最後まで取り組んだ試験のうち、これまでで最大規模のものは、フランスE3N-EPIC試験(癌と栄養を検討するヨーロッパの前向き試験)であり、5万人以上の女性を検討したコホート研究である。この結果から、合成プロゲスチンを使用する女性では、WHIの結果と同一で、浸潤性乳癌における26%のリスク増加が示された。一方、プロゲステロンを使用する女性では、乳癌リスクが10%低下することが示された。10%の低下である!

バイオアイデンティカル(生体内にあるプロゲステロンと化学的に同一な構造の)プロゲステロンの安全性(乳癌の観点から)を評価する前向き試験は、私の知る限り存在しない。一般にコホート研究の結果だけでは、相関と因果関係を区別できないが、前述のコホート試験はバイオアイデンティカル・プロゲステロンが安全であることを示す極めて有力な症例を提示している。

乳癌リスクの低下

乳癌リスクが低下されることを証明した対処法は数多くある。まず食物だが、癌に効く果実や野菜などが数多くあり、特に未加工の有機栽培されたもの(自然食品)が望ましい。未加工食、特に絞り汁が有益である。パッケージ化された加工食品は全般的に回避するのが望ましい。糖質や高血糖の炭水化物を減らすこと。トランス脂肪と硬化油は避ける。飲酒は1日2杯未満に抑える。私が担当した患者の中には食事のみで癌を改善させた人もいる。癌予防にどれほど食事が重要であるか説明を加えても意味はない。

炎症もまた癌の一因となる。体に良い食事のもたらす有益性の一つには、炎症の抑制がある。クルクミン、緑茶、ボスウェル酸、ショウガ、ザクロなどのサプリメントは、抗炎症特性と抗癌特性でよく知られている。これらの植物性化合物はポリフェノールと呼ばれるもので、細胞増殖や代謝を制御する。ポリフェノールの中には、癌細胞の自滅プログラム「アポトーシス」を促進するもののほか、酸化の抑制や、癌への血管新生促進の遮断、あるいは転移を遅らせる助けとなるものもある。

ビタミンD値が最も低い女性で、乳癌の発生率が最も高かった。ビタミンDは、癌細胞増殖を促進するシグナルを遮断し、癌細胞増殖を阻害するシグナルのスイッチをオンにし、細胞周期の役に立つことから、発癌リスクを軽減するための複数のメカニズムを持っていると言える。摂取すべきビタミンD量を知る唯一の方法は、2~3年間にわたり経時的に血中濃度を測定することにある。標準的用量は1日あたり2,000~5,000単位(IU)であり、サプリメントとして最良なのはビタミンD3である。

また、発酵させた大豆も乳癌リスクを低下させる食品である。これは大豆の持つ能力によるものであり、具体的にはエストロゲン受容体を刺激して、乳癌増殖を抑制すると同時に、この受容体を効率的に「遮断」する。エストロゲン受容体とは、自分のエストロゲンやエストロゲン受容体を刺激する異質な化学物質に暴露されると癌を促進するものである。

ホルモン補充療法はどうだろう?

現行の従来式医学的指針ではホルモン補充療法は行わないよう推奨しており、更年期症状を治療する必要がある場合に施行したとしても可能な限り早くホルモン補充療法を止めるよう勧めている。この指針は、プロベラが、癌、心発作、脳卒中、血栓の原因となることを示す研究結果のみに基づいている。個人的には、合成ホルモン「類似」薬剤を投与しないことに賛同しており、この15年間以上プロベラを処方していない。率直に言って、市場から撤去されるべきだと考えている。

バイオアイデンティカルなホルモン補充療法は、研究し尽くされた確立したサイエンスであり、実際に疾患を予防し、QOL(生活の質)を維持するものである。また、この療法は更年期の急性症状を緩和させ、加齢に伴う多くの疾患や症状を予防する点において、極めて有効である。

詳細な情報を知りたい方は、女性を対象としたバイオアイデンティカルなホルモン補充療法に関する次回セミナーにぜひ参加してください。

GJフリープレス健康コラムニストのスコット・ロリンズ(Scott Rollins)医学博士は、アメリカ家庭医学認定理事会(American Board of Family Practice:ABFP)とアメリカ抗老化再生医療専門医委員会(American Board of Anti-Aging and Regenerative Medicine)の有資格者である。同氏の専門は、バイオアイデンティカルなホルモン補充療法、甲状腺・副腎障害、線維筋痛症、その他の複雑な内科疾患である。同氏は、ウエスタン・コロラド統合医療センター(Integrative Medicine Center of Western Colorado、www.imcwc.com)とベイェサ・レーザーエステティック(Bellezza Laser Aesthetics 、www.bellezzalaser.com)の創設者で医長でもある。予約、もしくは詳細情報は970-245-6911(米国)に電話で確認してください(英語)。


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