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2014-05-10

ソース(記事原文):パイプライン・レビュー

デスモプレシン口腔内崩壊錠が夜尿症児の睡眠パターンと心理機能を改善させることが新規研究で示唆

パイプライン・レビュー(2014年5月10日) ― インスブルック(オーストリア) ― 夜尿症児における睡眠パターンと心理機能(注意力に関する問題や記憶など)が、口腔内崩壊錠デスモプレシン(MINIRIN®Melt)*で改善されることが、新たなデータで示された。また、小児の神経心理機能(例えば不安や社会的自尊感情に関する問題)に対する夜尿症による負の影響も明らかにされた。このデータは、ベルギーのヘント大学病院(University Hospital Ghent)の研究者らによる研究から得られたもので、インスブルック(オーストリア)で開催された欧州小児泌尿器科学会議(European Society for Paediatric Urology:ESPU)第25回年次総会で発表された。

今回の結果は、6~16歳の夜尿症児30人を対象に、デスモプレシン治療開始前と開始から6ヵ月後に検査を行った試験データに基づくものである。データによると、デスモプレシン治療開始から6ヵ月後の夜尿症における改善は、睡眠障害の有意な軽減と一致しており、具体的には1時間あたりの睡眠時周期性四肢運動(PLMS指数)が減少し(p<0.001)、大脳皮質の覚醒が軽減した(p<0.01)。

その上、デスモプレシン治療開始から6ヵ月後に、夜尿症児における心理機能に有意な改善もみられた。保護者報告による注意力に関する問題(p<0.01)と、内在性問題(p<0.05)および外在性問題(p<0.01)にも、有意な軽減がみられた。さらに、QOL(生活の質)(p<0.01)、遂行機能(p<0.01)、聴覚的記憶(p<0.01)もまた有意に改善した。

ESPU(欧州小児泌尿器科学会議)で発表された研究の詳細データで、夜尿症児において、どのような心理的問題が存在し、それらの問題のうち、どれが特定の臨床症状に関連するのか明らかにされた。実際に、試験対象となった夜尿症児の80%は、心理的問題、不器用さ、または神経症状のいずれか1つ以上を有していた。小児の夜尿日数と社会問題・不安/うつ病問題の存在との間に正の相関関係がみられた。一方、夜尿日数と社会的自尊感情との間には負の相関関係が認められた。

ベルギーのヘント大学病院(University Hospital Ghent)小児腎臓/泌尿器科部門の臨床心理士シャルロット・ヴァン・ヘルツィーレ(Charlotte Van Herzeele)氏は今回の結果について「夜尿症は小児だけでなくその家族の生活にもマイナスの影響を及ぼすことが分かっている。しかし、その影響は従来考えられていたよりも深刻であることが今回の新たなデータから示唆されており、親は子供のために医者の助けを求め、利用可能な治療選択肢を模索する必要性が強調されている。

同大学病院の小児睡眠センターに所属する小児精神科医カルリン・ドント(Karlien Dhondt)氏は「子供が夜尿症に悩まされやすい年齢層は、心理学的および認知神経科学的な発達に極めて重大な時期にある。夜尿症を治療すると、小児の睡眠の質および心理機能に関するいくつかのパラメータ(医学的に意味のある値)を改善させられることが、本研究で示されている」

5歳児の最高16%で夜尿が頻繁に起きた。夜尿症は、アレルギー性疾患の後に起こる最も一般的な小児期の慢性疾患である。極めて一般的な疾患であるとはいえ、夜尿症は患児に重大な心理的影響を及ぼすとともに、その家族に経済的負担を与える。

*デスモプレシン口腔内崩壊錠は世界82ヵ国にで夜尿症治療の適応となっており、複数の商品名(MINIRIN®Melt、Desmomelt®、DDAVP®Meltなど)で販売されている。

今回の研究について

データは、小児6~16歳を対象とした複数の方法(睡眠ポリグラフ[睡眠モニタリング]、質問票、臨床面接、神経心理学的検査)と、複数の情報提供者(小児・親・教師へ質問)の調査に基づくものである。対象となった小児は、三次医療を受診し、夜間多尿に関連する夜尿症のみの症状(おねしょ)と診断されていた。夜間多尿の定義は、年齢に応じた膀胱容量100%よりも夜間利尿の方が多い場合とした。デスモプレシン口腔内崩壊錠の治療開始前と、開始後6ヵ月時点で、さまざまな測定法を用いて患者に検査を行った。

デスモプレシンに関して

体内には水分バランスをコントロールするバソプレシンという自然発生的な抗利尿ホルモンがあり、MINIRIN®(デスモプレシン)は、それを人工的に製造したもの(合成剤)である。デスモプレシンは腎臓の抗利尿(V2)受容体に結合することで作用するもので、自然発生的な抗利尿ホルモンの効果に類似している。この作用により血液から余分な水分が濾過されないようになり、尿の生成量の減少につながる。夜尿症に関する複数の研究で、デスモプレシンによる長期的治療は、有効性と忍容性が高く、長期的に夜尿が起きないような改善に役立つことが明らかとなっている。


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