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2011-09-23

ソース(記事原文):エイズビーコン

多剤耐性HIV株の出現頻度が減少

エイズビーコン(2011年9月23日)―コートニー・マックィーン(Courtney McQueen)著

ここ7年間にわたり実施されたHIV薬剤耐性検査の解析を行った結果、主な3クラスの抗レトロウイルス薬すべてに耐性を生じるHIV株の割合は、2007年以降減少していることが示された。

この減少は主にプロテアーゼ阻害薬に耐性のHIV株数が減少したことによるものであった。

この結果は、HIV耐性検査を実施しているモノグラム・ビオサイエンス社(Monogram Biosciences)によって、シカゴで開催された第51回抗菌薬・化学療法に関する学術会議(ICAAC)で日曜日に発表された。

「定期的に薬剤耐性の検査を受けていたHIV感染患者の耐性型が変化したことは、米国での標準的治療としての有効性や、新しい抗レトロウイルス薬の継続的な利用を明らかにするものである」と研究主著者でモノグラム・ビオサイエンス社の生物統計家のアグネス・パケット(Agnes Paquet)氏は報道会見で述べた。

「こうした傾向から、多剤耐性ウイルスを有する患者数の減少も明らかとなる。この患者グループでは2006年まで、わずかな治療選択肢しかなかった」と同氏は補足した。「今回の結果は、抗レトロウイルス薬の選択や、臨床試験デザイン、それに将来的な新薬の発見と開発に重要な影響を及ぼすと考えられる」

薬剤耐性は、抗レトロウイルス薬の治療が不成功に終わる主な原因の1つである。治療後にウイルス量 (血中のHIV量)が低値を維持しない場合、あるいは1つ以上のクラスの抗レトロウイルス薬に耐性のHIV株の存在が検査で確認された場合、もしくはその両方である場合、患者は抗HIV薬耐性であるとみなされる。

薬剤耐性が抗レトロウイルス薬療法の有効性に大きな影響を及ぼすことから、HIV患者に対し治療開始前や変更前に薬剤耐性検査を実施することが多い。

薬剤耐性検査には血中のHIV遺伝子検査が含まれ、特定の抗レトロウイルス薬に耐性を生じることで知られる遺伝子変異がウイルスに認められるかどうかを確認する。さらに、実験室レベルで抗レトロウイルス薬にウイルスの複製(増殖)を抑制する効果がどの程度あるのかを確認するための検査が行われる。

本研究では、2003年から20010年までのHIV陽性患者の検体を用いたHIV耐性検査68,587件を解析し、HIV耐性パターンが時間経過とともに変化しているのかどうかを確認した。

この結果から、主な3クラスの抗レトロウイルス薬(プロテアーゼ阻害薬、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬[NRTI]、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬[NNRTI])の全てに耐性を生じるHIVの割合は、2003年に29%であったのが2010年には11%へ減少したことが示された。

研究著者らによれば、この減少のほとんどは、2007年を過ぎた頃から生じたものだという。

さらなる解析により、プロテアーゼ阻害薬耐性の菌株の割合は、2003年に52%であったのが、2010年には26%へ減少したことが明らかになった。これと同時期、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬[NRTI]に対する耐性の出現は、HIV株の77%から70%へ減少し、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬[NNRTI])に対する耐性は、HIV株の70%から61%へと減少した。

研究著者らは、プロテアーゼ阻害薬耐性株が減少したのは、2006年に承認されたプリジスタ(ダルナビル)や、2005年に承認されたAptivus(チプラナビル)など、このクラスのより新しく強力な薬剤の導入に起因しているという仮説を立てた。

1つのクラスの抗レトロウイルス薬に対してのみ耐性を生じるHIV株の数は、2003年にHIV株の31%であったのが、2010年には54%に増加した。2つのクラスの抗レトロウイルス薬に耐性を生じる菌株数は、2003年に40%だったのが2010年は35%となり、ほぼ同じままであった。

さらなる情報は、ICAACのホームページで研究結果(抄録)、もしくはモノグラム・ビオサイエンス社の報道発表で確認できる[英文]。


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