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2014-03-31

ソース(記事原文):サイエンス・コーデックス

アスピリン使用が大腸癌診断後の生存率改善に関連する可能性

サイエンス・コーデックス(2014年3月31日) ― 結論:腫瘍細胞にHLAクラスI抗原の発現がみとめられた場合では、大腸癌診断後に低用量アスピリン(血小板機能の阻害作用を持つ)を投与すると、生存率が改善される可能性がある。

著者: オランダのライデン大学医療センター(Leiden University Medical Center)のマルリース・ライマース(Marlies S. Reimers)医学博士ら

背景: 大腸癌診断後にアスピリンを使用すると、生存率が改善する可能性のあることが、先行研究で示唆されている。アスピリンが持つ抗癌作用における確かな作用機序は明らかでないが、過去のデータからアスピリンが大腸癌の遠隔転移を予防する可能性が示唆されている。

試験実施方法: 2002年~2008年に手術を受けた大腸癌患者999人から採取した腫瘍組織を調査した。HLAクラスI抗原とプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ2(PTGS2)について組織検体を調べた。大半の患者が病期分類I~IIIの大腸癌と診断された。アスピリン使用(大腸癌診断後に処方されたアスピリンが14日間分以上であると定義)に関するデータは、処方箋データベースから収集した。

結果:患者999人のうち、182人(18.2%)がアスピリン使用者で、うち69人(37.9%)は死亡した。一方、アスピリン非使用者は817人で、うち396人(48.5%)が死亡した。大腸癌診断後のアスピリン使用は、非使用と比較して、全生存率の改善に関連した。アスピリンで延命効果が得られる可能性は、HLA I抗原の発現が認められる患者において最も大きかった。著者らによると、アスピリン効果をもたらす分子的原因は完全には分かっていないが、今回の結果はアスピリンが血中がん細胞とその細胞が持つ転移巣形成能に効果を及ぼすことによるものとみられる。

考察:「大腸癌診断後の低用量アスピリン使用に関連する延命効果は、HLAクラスI抗原が陽性の腫瘍に有意に関連することが明らかとなった。対照的に、HLAクラスI抗原の発現が陰性であった患者では、アスピリン使用が転帰に影響することはなかった」

(米国医師会誌[JAMA Intern Med. 2014年3月31日オンライン版掲載:10.1001/jamainternmed.2014.511. Available pre-embargo to the media athttp://media.jamanetwork.com.)

編集者の注釈:著者らは利益相反を開示している。本研究はスロス-アラント(Sloos-Alandt)家から無制限の助成金を受けた。追加情報(その他の著者、著者の寄与度・関係、利益相反、財政的支援、支持など)の記事を参照のこと(英文)。

論評: 病期分類III大腸癌の補助療法としてのアスピリン。

関連論評において、ニューヨークのコロンビア大学(Columbia University)のアルフレッド・ニュガット(Alfred I.Neugut)博士は「癌と新たに診断された患者を医師が診る時、そして最初の話し合いや治療計画が完了した後、『他に何かすべきことがありますか』と患者または家族が質問してくるのは必至である」と記している。

「自分の担当患者には、これまで(大腸癌に)アスピリンを勧めたことはない。しかし、今回の証拠に基づくと、自分が病期分類IIIの癌であったとすれば、FOLFOX (フォリン酸-フルオロウラシル-オキサリプラチン)補助療法に、アスピリンを追加すると思う。自分自身に対してそう思うのであれば、 患者にもそう伝えるべきなのだろうか」とニュガット氏は続けた。

「とりあえず、私の考えとしては、患者やその配偶が『他にすべきことはありますか』と尋ねてきたら…… もう答えは用意してある」と同氏は締めくくった。

出典:米国医師会誌(JAMA Network Journals)


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