その他 - このカテゴリーに関連するニュース・情報

下記の内容は、当サイトがWeb上の英語で書かれたニュースや記事を独自に訳したものであり、当サイトはその内容、翻訳の正確性に関して一切免責とさせて頂きます。この点をご理解の上、参考になさってください。また、この翻訳文の無断利用はお控え下さい。

2015-08-10

ソース(記事原文):MEDPAGE TODAY

妊婦のヨウ素サプリ服用がお金の節約に

【MEDPAGE TODAY】(2015年8月10日)

モデリングの分析によると、イギリスでは妊婦のヨウ素補給はIQを高めるため、お金の節約になるそうだ。

研究者たちは、妊婦に対するヨウ素(ヨード)補給の費用を決定するために臨床データを分析、すなわち補給によってIQ(知能指数)が向上した後に、節約した費用を健康そして社会の2つの側面から比較した。その結果、ヨウ素を補給した場合は正味1.22IQポイントを獲得し、妊婦一人につき健康面の費用で$308(感度解析幅$65-354)、社会面では$6,925($835-6,945)の費用を抑えることができた。

イギリスにあるバーミンガム大学のトレーシー・ロバーツ博士が率いる研究者チームは、塩やほかの食べ物に添加されたヨウ素の費用効率については考慮していない。この研究結果は、『ランセット糖尿病&内分泌学(Lancet Diabetes & Endocrinology )』のオンライン版で発表された。

「妊婦がヨウ素の効果を得るためには、栄養価が強化された食べ物だけでは充分ではない。私たちの研究結果によって、世界中のすべての妊娠前と妊娠中の女性、そして軽度から中等度のヨウ素欠乏国に住む授乳婦のヨウ素補給の状況を強化された」と著者は書いている。

妊娠中のヨウ素欠乏は胎児の認識機能障害と関係している。イギリスでは食べ物や塩のヨウ素が強化されていないため、その結果として一部の人ではヨウ素欠乏がみられることがある、とロバーツ博士とその同僚は記している。過去の研究ではIQが向上した子供は25歳までは学業成績や賃金もより高く、そのためIQ向上は健康的利益に加えて社会的利益ももたらしている。

分析では、ヨウ素の量が充分な妊婦、またヨウ素を補給しておらず子供のIQが向上していない妊婦は費用分析の考慮に入っていない。なぜなら彼女たちは「ヨウ素補給による費用効率上昇には向いていないため」と研究者たちは語る。研究者たちは二つの分析、ひとつは直接的な医療保険費用、そしてもうひとつは追加IQポイントの価値を考慮した社会的側面を調査した。

エリザベス・ピアス博士はボストン大学医学部における付随論評で「外部からのヨウ素摂取や管理されていないヨウ素の栄養分に依存することは有用ではない」と書いている。

研究において、ロバーツ博士とその同僚はヨウ素の補給は妊娠前から開始すると仮定しているが、イギリスにおける妊娠の約半分は非計画であることからピアス博士はこれを現実的ではないと言っている。

「しかしながら、食べ物の栄養価強化戦略が発展するにはおそらく時間がかかると思われるが、ヨウ素補給は今すぐにでも可能である」とピアス博士。「栄養の基準値、妊婦や授乳婦に対するヨウ素摂取推奨量を国際基準と同じ位置に引き上げ、妊婦の尿内ヨウ素濃度を管理する国家的な計画を進めることが優先なのである」。

研究員たちは、妊婦のヨウ素状況および補給に関しては、既存の系統的レビューに頼ったが、そこには子供のIQまたは認識の発達に関する3つのコホート研究と2つのヨウ素補給試験があった。

彼らはモデルにいくつかの仮説を立てていた。すべての妊娠は単胎妊娠である、ヨウ素が欠乏している女性全員は毎日きちんとヨウ素補給をする、補給前にヨウ素欠乏の状態であった女性だけがその効果を得る、IQの向上は母親が補給前にどれだけひどくヨウ素が不足していたかによって異なる、と仮定した。IQを得た人のデータはアメリカの研究の推定値から取得した。

「最良の推定値を利用できたことで、二つの分析ともヨウ素を補給しない場合と比較してヨウ素補給戦略は費用が安く効果が高いという結果が出た」と著者はまとめた。著者が感度解析をした後でも、軽度から中等度のヨウ素欠乏女性の子どもでIQポイントがゼロとみなされた極端なケースを除いては、依然としてヨウ素補給は費用効率がよかった。この場合、補給のために女性一人当たりにかかる費用は正味$65だったという結果が出ている。

この研究にはいくつかの限界がある。とある議論では、もしIQを得た人のほとんどがIQ分布人口の中に完全に推移した場合、相対的なIQを得た人はほとんど変化がなくなり、得るべき利益はなくなってしまう、と述べている。このことはまだ考慮に入れられていないが、既に補給を開始している女性もいると思われる。さらに、ヨウ素状況は個人レベルで特定できないため、ヨウ素が充分である女性がさらに補給すると無駄が発生する。

必要なのは、偽薬またはヨウ素錠を摂取した女性による無作為の対照臨床試験である、と著者は書いている。しかしロバーツ博士とその同僚によると、「妊婦のヨウ素補給は既に多くの国や国際機関によって推奨されているため、このことは非論理的だと評されている」そうだ。


この記事に関連するくすり屋さん取扱商品

- ヨード配合エレビット・マルチ(ビタミン/ミネラル/ヨード) (30錠) 5450 円