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2011-12-26

ソース(記事原文):フォーブス

完璧な組合せ:抗うつ剤と話し合い療法を一緒に行うと効果的な理由を科学が解明し始めた

フォーブス(2011年12月26日)― 抗うつ剤は長年、抑うつ症や不安神経症などの気分障害の治療に使われてきており、頼りになる治療薬としてますます信頼を高めている。だが、抗うつ剤がどのように作用するのか、もっと正確に言えば作用する理由を、研究者は奇妙なほど解明していない。また、抗うつ剤と話し合い療法を組み合わせると、どちらかのみを単一で行うよりはるかに効果が高い理由も未解明である。今回、新しい研究が、この組合せがこれほど上手く行く理由を説明できるかもしれない。

抗うつ剤の作用については、神経細胞間の神経伝達物質の量を増やすことがわかっている。問題は、これが必ずしもその後の反応の変化につながるわけではないという点だ。うつ病が脳の炎症や神経の損傷と関連があることを示唆し、抗うつ剤が作用するのは抗うつ剤や、この点では体操などの運動も、新しい神経細胞の成長を促進するからである、と示唆する最新のエビデンスもある。

新しい研究によると、抗うつ剤は実際、脳をより「柔軟な」つまり若々しい状態に戻す可能性があり、話し合い療法が驚くべき効果を発揮できるよう準備を整えるのだ。

研究者らは抗うつ剤「フルオキセチン (プロザック(r))」のマウスによるストレス反応への作用を考察した。フルオキセチンが脳の特定部位をより柔軟にする可能性があることは以前から知られていたので、研究者らは、ストレスの多い状況とストレスのない状況について学習するのに重要な脳の部位にも抗うつ剤が作用するのではないかと想定した。

この考えをマウスで検証するために、研究者らはまず、ある音とマウスの脚への痛みを伴う電気刺激とをペアにした(パブロフ型条件付け)。数回繰り返すとマウスはこの音を聞いただけで、電気刺激を予想し動きを止めてフリーズする。この実験のマウスも同様であった。

このペアを実施した後、研究者らは次に音を鳴らしても電気刺激を与えず、この関連性を「消去」しようと試みた。成体マウスは、いったん形成された関連性を捨て去ることがなかなかできないことがよく知られている。何とかそれに反応することをやめたとしても、もう1度そのペアを実施するだけで、フリーズモードに戻ってしまうことがある。一方、若いマウスは、この関連性消去トレーニングに対する適用力がはるかに高く、ほぼ難なく関連性を捨て去る。

研究者らの推測通り、消去過程でフルオキセチンを与えられたマウスは、音に対する反応を難なくやめる点で、若いマウスに非常に近い反応を見せた。そして、後に電気刺激を再導入されても、そのようなマウスはすぐには以前のストレス下の反応に戻らなかった。一方、フルオキセチンを与えられなかったマウスは、再度電気刺激を受けると、たちまち恐怖反応を「再開」した。

では、もしフルオキセチンが与えられた成体マウスが、若いマウスと同じように反応し、自分達の環境における新たな関連性を非常に迅速に学習したり消去したりできるのであれば、どんなことが脳内で起き、これらの反応の変化を説明できるのだろうか?

また、フルオキセチンで治療したマウスの脳は、恐怖反応を司る脳の部位である扁桃体の細胞が特に「若く」見えた。フルオキセチンが与えられたマウスには、あるタイプの細胞接着分子がより豊富だったが、これは通常若い皮質ニューロンに発現する。また、フルオキセチンで治療したマウスには、動物の加齢につれ通常は増加するタンパク質の存在が低レベルであった。その他にも変化があり、フルオキセチンで治療した脳が「発達したように柔軟性」をもつようになったことを示した。

「抗うつ剤を摂取しているマウスの脳が、新しい経験に対しより若々しく、柔軟に、オープンに作用しているならば、うつ病と闘う人にとってどのような意味を持つだろうか?抗うつ剤が、脳の設定を助け、心理療法がもたらすことができる変化をより受容できるようにするということになる。脳がより若々しく作用すれば、心理療法で用いられる方法に感受性がより高くなることもある。新しい対応法を学習し、ストレス因子に対処し、新しい思考パターンを導入することは、脳がより柔軟だとより簡単に定着できる。

この研究は薬と心理療法との組合せがいずれか単一の場合よりも効果が高い理由の説明に対する、まさに最初の試みという点で重要である。理論的にはこの説明は非常に道理にかなっているが、より完全に、特に人におけるメカニズムを探るために更なる研究が必要であろう。

プラセボと比較した有効性や関連する再発の可能性が高いことだけでなく、患者によっては効かなかったり実際には悪影響が生じたりする理由に関し、抗うつ剤には長い間懸念が挙げられている。抗うつ剤を服用している患者の数、そして数多くの未解明の疑問点があることから、抗うつ剤が脳にどのように作用しているのかを理解することは非常に重要である。


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