性感染症(STI) - このカテゴリーに関連するニュース・情報

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2002-01-01

ソース(記事原文):ABCニュース・ヘルス

性器疣贅(せいきゆうぜい)

定義

性器疣贅(尖圭コンジローマ又は性器イボとも呼ばれている)は、生殖器やその周辺にみられる腫瘍であり、性感染性の乳頭腫ウィルスが原因でおこる。乳頭腫ウィルスとは、皮膚や粘膜上に乳頭腫、又は良性の腫瘍を形成するウィルスである。

詳細

性器疣贅は、一般の人々に最もよく見られる性感染症(STD)である。性生活のある18歳から45歳の人々の1%が性器疣贅を患っていると推測されている。しかしポリメラーゼ連鎖反応(PCR)試験が行われたところ、性生活のある成人の40%もの人々が性器疣贅の原因である乳頭腫ウィルス(HPV)を保有していることが明らかになった。

性器疣贅の形状は、人により多少異なる。平らなものもあれば、ラズベリーやカリフラワーのような形をしたものもある。始めは、赤やピンクの小さなできものなのだが、大きくなると直径4インチ(約10cm)になるものもあり、性行為を行う際や出産の際に障害となる。性器疣贅は、性器や性器周辺の湿気が溜まりやすい個所にできる。女性の場合は、女性器の外部、膣壁、そして子宮頚部に現れ、男性の場合は尿道や陰茎体に現れる。そして会陰や肛門周辺へと広がっていく。

性器疣贅にかかる危険要因として次のようなものが挙げられる。

・複数のセックスパートナーがいる

・他の性感染症(STD)を患っている

・妊娠している

・アナルセックス

・衛生環境が悪い

・多汗である

 

原因と症状

ヒト乳頭腫ウィルスは、約80種類あることが確認されている。性器疣贅の原因となるのは1型、2型、6型、11型、16型、そして18型ヒト乳頭腫ウィルスである。ヒト乳頭腫ウィルスは、性行為を介して宿主を増やしていく。症状が現れるまでの潜伏期間は1ヶ月から6ヶ月である。ヒト乳頭腫ウィルス感染症状には、できものの他にも、感染個所の出血、痛み、そして異臭などがある。

診断

切除されたできものの一部を、暗視野検鏡を用いて検査し、ヒト乳頭腫ウィルスに感染しているか否かを判断する。ヒト乳頭腫ウィルスに感染している場合、酢5%の水溶液をできものに当てると、できものが白くなる。再びできものができた場合は、バイオプシーを行い、そのできものが癌であるか否かを確認することもある。

治療法

性器疣贅に対し確かな効果のある治療法は無い。なぜなら、ヒト乳頭腫ウィルスに感染した皮膚を破壊する方法が主流だからである。ヒト乳頭腫ウィルスに対し殺菌作用のある薬は存在しないのである。

医薬品

最近まで性器疣贅には、ポドフィルム脂が使用されていた。ポドフィルム脂は、妊婦は使用することはできない腐食性物質である。現在は、従来のポドフィルムよりも刺激の少ないPodofilox (Condylox)が使われている。その他にも5-フルオロウラシルクリーム、ジクロロ酢酸、又はトリクロロ酢酸が女性の性器疣贅治療に用いられている。ここに挙げられた物質は、(全て)肌のかゆみの原因となる可能性がある。また、これらを用いた治療は数週間を要する。

性器疣贅治療としては、インターフェロン注射も選択肢の一つである。Podofilixと併用すると、最も高い治療効果が得られる。

外科手術

患者の膣、尿道、又は肛門にある性器疣贅を取り除くには、外科手術が必要な場合もある。外科手術には、液体窒素を用いた手術や、電気手術、そしてレーザー手術等がある。

予後

性器疣贅は良性腫瘍であるため、それだけでは癌細胞にはなりえない。しかし、女性が繰り返しヒト乳頭腫ウィルスに感染した場合、後に子宮頚癌に罹るリスクが増すようである。16型又は18型ヒト乳頭腫ウィルスに感染した場合、子宮頚部スメアテストを毎年受けた方が良いだろう。現在用いられている治療法は、全て(手術も含む)性器疣贅の再発の可能性を孕む。なぜなら、感染した個所の周辺にヒト乳頭腫ウィルスが潜伏している事が多々あるためである。

予防

唯一確実な性器疣贅の予防法は性行為を行わないことである。コンドームを使用すれば、ヒト乳頭腫ウィルス感染リスクを最小限に抑えることは可能ではあるが、絶対に安全というわけではない。患者が性交渉を持ったパートナーに関する情報を得て、それを調査することが重要である。


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