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2015-10-30

ソース(記事原文):MedPage Today

抗生物質が特発性肺線維症の死亡率を削減

【MedPage Today】(2015年10月30日) ― 特発性肺線維症(IPF)での生存率が、経口抗生物質のピルフェニドンでの治療により劇的に改善したことが、2つの大規模試験の統合データでわかった。

ASCEND試験およびCAPACITY試験において、ピルフェニドンで治療した患者はプラセボ(偽薬)治療の患者と比較して1年目の死亡の危険性が48%減少した(95% CI 0.31-0.87, P=0.011)。2つの試験のメタ分析は、全死因死亡における顕著な減少を裏付けた。

その結果は各試験の結果と酷似しており、死亡の危険性では類似の減少を示したが、統計的優位性を得るには統計的検出力が欠如している、とバージニア州にあるフォールズ教会イノーバ・フェアファックス病院のスティーブン・ネイザン博士は米国胸部疾患学議会(CHEST)2015で報告した。

「ASCENDとCAPACITY試験の統合およびメタ分析では、IPFを伴う患者の全死因死亡リスクの減少に対していずれも一貫してピルフェニドンを支持していました」とネイザン博士。「全死因死亡に対する統合およびメタ分析の酷似した結果は、ピルフェニドンが持つほかの成果の評価に対する統合データの信頼性を際立たせています。これらの結果はIPFを持つ患者へのピルフェニドンの使用を支持するさらなる根拠を提供しています」。

この結果は各試験データを裏付け、そして拡大し、全死因死亡の減少における肺機能の動向に関する主要評価項目において顕著な改善を見せた、と語るのはバーミンガムにあるアラバマ大学に在籍している討論司会者であるテジャスヴィニ・クルカルニ博士。「私たちは、それぞれの試験における全死因死亡減少の傾向を見ることができました」と彼はメッドページ・トゥデイで話している。「統合データは全死因死亡の顕著な減少を理解するための追加の統計的検出力を提供しており、またこのことはメタ分析によって裏付けられています。この新しい分析は私たちに、IPFを患う患者にピルフェニドンを使用することに対してさらなる信頼性と正当性を与えてくれています」。

FDA(米国食品医薬品局)は、機関の優先評価付与、早期優先手続き、希少薬、そして薬の画期的状況を受け、2014年10月にIPFに対する治療薬としてピルフェニドンを承認した。承認を裏付けたデータは、ピルフェニドンで治療をした患者は比較対象に対して肺機能が改善したことを主要評価項目で一貫して示した複数の無作為試験から得られた。全死因死亡は副次的評価項目で、また各試験は死亡率低下の傾向を示したが、それは大きな利益ではない。

全死因死亡はIPFの臨床試験における標準評価項目として提案され続けている、とネイザン博士。しかしIPFの臨床試験では一般的に死亡率の低下がつきものであり、統計的に大きな利益を示すこと難しくなってきている。

データの統合とメタ分析は、臨床的評価項目を評価するための統計的検出力の増加に対して実行可能な選択を提案している、とネイザン博士は続ける。その目的のために、IPF患者のピルフェニドン使用に関する2大無作為試験の研究者たちは統合データを分析し、全死因死亡の副次的評価項目に対して統合データのメタ分析を行なったのである。

CAPACITY臨床プログラムの研究者たちは、合計779人を対象に2回の無作為プラセボ比較第III相試験を行なった。治療は最低72週間続けられ、試験が終了するまで経過観察が行なわれた。無作為ASCEND試験の第III相は、52週間の経過観察を受けた555人の患者を対象としている。

全死因死亡は、研究中におけるいつ、いかなる原因による死亡と定義された。研究者たちはメタ分析のダーサイモニアン・レアード法(変量効果)方法論を採用した。統合された3つの試験で、ピルフェニドンで治療した44人が経過観察中に死亡し、偽薬服用群では58人が死亡した。

3つの試験すべてにおいて全死因死亡の危険での実質的減少がみられたが、統計的優位性をもたらす相違はなかったことを研究結果は示している。対照的に、統合データとメタ分析による52週の結果は統計的に有意であった。

  • CAPACITY-1: HR 0.67, 95% CI 95% CI 0.24-1.87

  • CAPACITY-2: HR 0.37, 95% CI 0.13-1.04

  • ASCEND: HR 0.55, 95% CI 0.26-1.15

  • 統合データ:HR 0.52, 95% CI 0.21-0.87, P-0.0107

  • メタ分析:HR 0.52, 95% CI 0.21-0.88, P=0.0138

72週の統合分析データは0.63 (95% 0.41-0.98,P=0.0404)の危険率を生じ、またメタ分析は危険率0.64 (95% CI 0.41-0.99,P=0.0485)の結果となった。

研究終了までの経過観察または120週の分析では、3つの各試験(HR 0.95 to HR 0.55)においてピルフェニドンが好まれる傾向がみられ、いずれも統計的有意性は得られなかった。統合分析は、全死因死亡に対する危険(HR 0.69, 95% CI 0.44-1.05)では、31%減少と有意ではなく、またメタ分析においては(HR 0.69, 95% CI 0.46-1.06)であった。

CAPACITY試験はインター・ミューンの、またASCEND試験はグリーンテックの助成を受けた。またネイザン博士は、バイエル、ベーリンガー・インゲルハイム、グリーンテック/ロシュ、ユナイテッド・セラピューティクス、アクテリオン、ギリアドとの関係を公表している。


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