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2003-03-21

ソース(記事原文):BBCニュース

抗生物質の投与で流産リスクが低下

軽度の腟感染に対する治療を妊婦に行うことにより、流産および早産のリスクが低下する可能性

細菌性腟炎は、悪い細菌種が膣に多く存在しすぎるときに生じる。感染には症状を伴わないことが多く、女性が見落としやすい。

一方、妊婦にとってはもっと深刻なことになりかねない。

英国の研究者らは、妊娠初期にこの症状を治療することで、流産および早産の両リスクを低下し得ることを見出した。

治療が受けられるように妊娠前にこの症状について検査することが賢明だと考えられる、と同氏らは述べた。

プラセボによる治療

ロンドンのセントジョージ病院(St George's Hospital)の研究者らは、12週~22週目に行う出産前の初回検査に参加した6,120名の妊婦を対象に、細菌性腟炎または感染の初期徴候について検査した。

約480名が陽性反応を示し、抗菌薬クリンダマイシンまたはプラセボのいずれかを5日間投与された。

その後、最長24週までの早期流産と、24週~37週目の未熟分娩を、何名が経験したかを確認するために観察した。

全体で、クリンダマイシンを投与した女性では、プラセボを投与した女性よりも流産または早産が10%少なかった。

クリンダマイシン群では、流産または未熟分娩が13名であったのに対し、プラセボ群では38名であった。

細菌性腟炎は子宮内膜症の初期徴候と関連し、このことは子宮の内壁に有害な影響を与える可能性があり、それゆえ胎児の発育環境においても同様に悪影響を及ぼし得る、と研究者らは述べている。

予防

本研究を主導したオースティン・ウグワマダ博士(Dr Austin Ugwumadu)は、「中間的な(正常細菌叢でも細菌性腟炎でもない)異常細菌叢または細菌性腟炎を患い、1回の後期流産または自然早産を防ぐための治療を要した女性の人数は10名であった」と述べた。

検査および治療すべき至適時期はまだ明らかでないが、我々の現在の知識からすると、妊娠前が良いと考えられる。

「この集団における女性の特性は、世界の別の地域の女性とは異なるかもしれない。従って、今回の試験は別の環境において再確認する必要がある」

流産アソシエーション(Miscarriage Association)のルース・ベンダー・アティク(Ruth Bender Atik)氏は、「流産または早産の経験は、ひどく衝撃的なものになりかねない」と述べた。

この研究では、妊娠中に起きる問題について予想される原因を大きく取り上げているだけでなく、流産と早産を減少させる実際的な手段も示唆している点で歓迎される。

「さらなる研究結果、特に妊娠前または妊娠のごく初期における検査および治療に関する研究結果を我々は期待している」

本研究はランセット(医学雑誌)に掲載される。


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