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2009-06-22

ソース(記事原文):サイエンスデイリー

抗癌化学治療薬は老化肌の改善に有効か

サイエンスデイリー(2009年6月22日)
抗癌科学治療薬であるフルオロウラシルを局所的に皮膚に塗布すると、皮膚癌になる一歩手前の状態から皮膚癌に進行するのを抑え、更に日光により老化した肌を若返らせられる可能性があると、最新の記事にある。

フルオロウラシルは体内のチミン(DNA核酸塩基)の生成を阻害する’との予備情報がその記事中にある。フルオロウラシルは、結腸、頭部と首部、そしてすい臓などの臓器の癌治療に用いられる。癌治療のためにフルオロウラシルの全身投与を受けている患者を対象に行われた過去の研究で、患者の肌の変化に臨床医は気がついた。これをきっかけに、フルオロウラシルを用いた日光角化症(皮膚癌に発展する可能性のある皮膚病変)の局所治療が開発されるに至ったのである。

ミシガン大学メディカル・スクールのダナL.サチス医学博士は、アン・アーバー氏や他の同僚と共同で、日光角化症や日光による肌の老化がみられる21人の健康なボランティアの皮膚の分子的・臨床的変化を評価した。ボランティアの人々は、2週間にわたり1日2回フルオロウラシル5%配合クリームを顔に塗った。先ず当該研究が開始された際に皮膚バイオプシーと臨床評価は行われ、その後研究が終了するまで定期的に行われた。顔面の写真も研究開始時と、研究開始後1週目、2週目、4週目、6週目、10週目、そして24週目に撮影され、研究が終了した後、当該研究とは無関係の3人の皮膚科医により皮膚の状態が評価された。19人のボランティアが最後まで研究に参加し、研究開始後10週目に行われたアンケートには、20人が参加した。

日光角化症がみられる多くの個所に治療効果がみられた。治療前にみられた日光角化症の数は、平均11.6か所であったのに対し、治療後は1.5個所であった。臨床評価により、細かいシワや広範囲にわたるシワ、ホクロ、色素沈着過剰(肌の色が濃い状態)、そして顔色の悪い状態(皮膚の色が黄色くなっている状態)等の年齢に伴う皮膚のダメージの全体的な改善効果があることが分かった。

フルオロウラシル治療の翌日に行われた皮膚バイオプシーにより、皮膚の損傷・炎症、そして細胞外基質(皮膚を支える細胞の外の組織)が劣化した際の皮膚修復に必要な化合物の量やコラーゲンの先駆物質の増加などが認められた。「フルオロウラシルを皮膚に塗布すると、表皮が傷つく。そうすると表皮の修復と再構築を促す。その結果、新しい皮膚に生まれ変わるのである」と著者は記している。「日光により老化した皮膚を若返らせるこのプロセスは、レーザーを用いて肌に傷を付け、皮膚の再構築により肌の若返り効果を狙うレーザー治療のそれに似ている」

この治療法は、一般的に認容性が高い。研究10週目に行われたアンケートでは、ほとんどの参加者(20人中19人、又は全体の95%)が皮膚の状態の改善がみられたと回答しており、20人中17人又は全体の89%が、再びこの治療を受けたいと答えた。

「日光角化症の治療にフルオロウラシルを用いた場合、日光により老化した肌の若返り効果というオマケがついてくるだろう。このオマケは、患者を魅了してやまないかもしれない」と著者は結んでいる。「肌の若返り効果を求めてフルオロウラシルを使用する人がいても不思議ではない。しかし、通常のフルオロウラシル治療期間は2週間から3週間にわたり、肌の再生が完了するまで更に数週間要するのであれば、美容目的でフルオロウラシルを使用することに抵抗を感じる人もいるだろう。ただ、フルオロウラシル治療にかかる費用が侵襲的レーザー・リサ―フェシングよりも低いのであれば、美容目的でフルオロウラシルを用いた局所治療を望む人は間違いなく存在する」

今回の研究は、バリーント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルの支援を受けて、なされたものである。


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