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2014-02-17

ソース(記事原文):ヘラルド・トリビューン

更年期症状を改善させる治療法

ヘラルド・トリビューン(2014年2月17日) ― ジェイン・ブロージ(Jane Brody)著

米国産科婦人科学会(American College of Obstetricians and Gynecologists : ACOG)の better-late-than-never(「遅くとも義務を果たすことを始むるは、決して果たさざるにまさる」)」部門が、更年期症状の効果的治療におけるガイドラインを改訂した。

「更年期症状の管理」という診療ガイドラインが医師向けに発表され、その中で、自然閉経あるいは医学的に誘発された閉経により体内のエストロゲン産生が止まると、厄介な副作用を経験する米国人女性が全体の最高4分の3を占めることが明らかにされている。このガイドラインでは、最も一般的な苦痛を伴う症状であるホットフラッシュ(のぼせ)と膣萎縮症への対策が示されている。

ホットフラッシュは数ヵ月ないし10年間持続することがあるのに対し、腟症状は未治療のままにしておくと生涯持続する場合がある。

ホットフラッシュは、汗だく状態や、困るほどの発汗を引き起こすものであり、毎晩の睡眠がひどく妨げられる。膣萎縮症や潤滑・弾性の劣化は、性交痛の原因となり、性欲を希薄にするほか、運動時に過敏や出血を招く。

その標準治療を考えたとき、閉経期女性が失ったホルモンを投与することだと思われがちである。実際に、エストロゲン補充療法は、数十年間にわたり一般的方法として用いられていたが、これは更年期症状の抑制だけを目的としたものではなかった。エストロゲン補充療法は、女性の健康を守り、かつ老齢期に入っても見た目や気持ちを若く保ち続けるための方法として広く促進された。

しかし、2002年に女性の健康イニシアチブ(Women's Health Initiative、WHI)という大規模臨床試験で、最も一般的なホルモン補充剤であるエストロゲンと合成プロゲステロンの配合剤(商品名プレンプロ/Prempro)が、女性の心疾患、乳癌、脳卒中、血栓のリスクを増加させることが明らかとなった。

この大々的に報じられた結果で、ホルモン療法の信用は失墜した。この予想外の結果は、数百万人の中高年女性がホルモン剤を使用中止するきっかけとなったほか、何百万人もの女性の使用開始を阻むことになった。

この試験に参加した16,608人の大半は、随分前に閉経を迎えた高齢女性であったが、この試験結果は閉経期を迎える全ての女性に適用されるものであり、妊孕期の終わりに近づいた若年女性も含まれると概ね解釈された。

医師や製薬会社、そして女性本人も、ホルモン補充療法の有効な代替療法を模索していたので、いくぶん過熱した試験がその後続いた。大豆食品や黒コホッシュから始まり、運動や針治療まで、様々な非ホルモン療法が促進された。それぞれが支持を得ている一方で、確固たる有効性の科学的根拠に欠けている。

この新ガイドラインは、ペンシルバニア大学(University of Pennsylvania)の産婦人科学準教授グラリサ・グラシア(Clarisa R. Gracia)博士によって作成されたもので、様々な主張や、試験で得られた評点を吟味している。本ガイドラインでは、更年期症状を経験する女性の健康ならびに全人性(肉体的・精神的・社会的に良好な状態)を維持するために現在得られている最高の科学的根拠に基づく治療勧告が提言されている。

インタビューでグラシア氏は、閉経期女性の愁訴に対して提案された様々な治療法を女性が試した場合、「強いプラセボ効果がみられる」ことを明らかにした。しかし、ほとんどの女性で一番効果があるのは、十分に吟味された試験において有効性が示されている治療法を医師が提案した場合である。

一般に推察されるように、子宮のある女性ではエストロゲン単剤投与、もしくは天然・合成プロゲステロン(プロゲスチン)との併用投与が、ホットフラッシュを抑える最も有効な治療法であることが、本報(ガイドライン)で示されている。

また「プロゲスチン単剤、テストステロン、またはバイオアイデンティカルホルモン(生体内にあるホルモンと化学的に同一な構造のホルモン)合剤の使用は、データに基づくと支持されない」とも記されている。

エストロゲン単剤、もしくはエストロゲンとプロゲスチンの併用は、パッチまたはゲル剤による経皮投与か、スプレーによる経口投与が利用できる。ホルモンは皮膚から吸収されると、肝臓を迂回するため、経皮投与がより安全であると考えられる。というのも、迂回しない場合、心発作または癌リスクを上昇させる物質が生成される可能性があるからである。

本報で強調されている点は、ホルモン治療は患者ごとに個別化しなければならないことと、医師はホットフラッシュを緩和するのに必要な最小有効量を最短期間分処方すべきであることである。しかし、メディケア(老人医療保険)年齢層の女性のうち、ホットフラッシュを抑えるためにホルモン療法を必要とする人もいるため、本ガイドラインでは「65歳時点で日常的なエストロゲン全身投与を中止しない」ように勧めている。

ホルモン補充療法は、一部の女性、特に乳癌の女性ではリスクを伴う。代替薬として有用性が証明されているものには、パキシルなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs)や、プリスティーク(Pristiq)などのセロトニン-ノルエピネフリン再取り込み阻害剤(SNRIs)として知られる抗うつ薬の低用量投与がある。

降圧剤クロニジンと抗けいれん薬ガバペンチンも役立ちうるが、どちらも閉経期治療薬として米国食品医薬品局(FDA)の認可は得ていない。

本報によると、ホットフラッシュを緩和する目的で、ハーブ療法、ビタミン、フィトエストロゲン(イソフラボン、大豆、アカツメクサなど)、または針治療を用いることを支持するデータは、ほとんど無いに等しい。「一般常識的な生活習慣による解決策」が推奨されており、具体的には、重ね着、室温を下げること、冷たい飲み物の摂取、アルコール・カフェインの回避などである。過体重や肥満の女性においては、体重減少も有用である。

ホットフラッシュと同様に、腟症状もまたエストロゲン療法が最も効果的であり、クリーム(経皮的)、錠剤(経口的)、リング(経膣的)が利用可能である。エストラジオール10μgを含有する低用量腟錠でも症状は改善する、と本報で指摘している。

低用量の腟錠による治療は、最初の1週または2週間は毎日投与し、以後は維持療法として週に1~2回無期限に投与する。

少量エストロゲンの経膣投与は全身循環に入り込むので、ホルモン感受性乳癌の女性においては、非ホルモン療法を最初に試してみることが勧められる。

女性の多くは、水またはシリコーンで調合された潤滑剤および保湿剤で症状が緩和する。潤滑剤は、性交直前に塗布することで、乾燥による摩擦や疼痛を軽減させる。保湿剤は、乾き、痒み、過敏、疼痛を軽減するとともに、弾性を強めるものであり、日常的に使用される。

昨年、米国食品医薬品局(FDA)は閉経期に関連する膣萎縮症の治療薬としてOsphena(オスペミフェン)を認可した。この薬剤は、選択的エストロゲン受容体調節物質からなり、腟内エストロゲン様作用を有するものであり、使用方法は1日1回投与となっている。

ただし、オスペミフェン(Osphena)もまた子宮内膜増殖症を生じやすくする。この薬剤は乳癌の女性には推奨されない。また、長期使用を意図するものでもない。


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