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2009-07-21

ソース(記事原文):ABCヘルスデイニュース

欲望中枢を攻撃する新ダイエット薬

長期服用用ダイエット薬であるとの結論が出された新混合薬の試験結果。医師が比較。

2009年7月21日

完璧なダイエットの薬、治療法、又は注射薬の開発は、金のなる木を遺伝子操作によって作り出すことと同じくらい難しいことのように聞こえるかもしれない。しかし、製薬会社はまだ諦めてはいない。

昨日、コントレイブ(Contrave)と呼ばれる新肥満治療薬の開発元が、‘臨床試験の結果、コントレイブは米国食品医薬品局の規定要件を十二分に満たし、肥満治療薬として十分な効果があることが証明された’と発表した。

コントレイブを服用した人々は、平均で体重の8%の減量(約17ポンド)に1年以内に成功したのである。これに対し、1年間偽薬を服用した人々にみられた体重の減少量は、体重の1%にとどまった。

「私の知る限りでは、これはヒトが感じる欲望を抑える初めての薬だ」とコントレイブの開発元であるオレキシジェン・セラピューティクス社(Orexigen Therapeutics Inc)の医務・通信部(Medical Affairs and Communications)部長であるデニス・キム氏は述べた。

「コントレイブは、米国食品医薬品局が定める医薬品の効能に関する基準を満たしたわけだが、コントレイブの安全性を見極めるのは、もちろん米国食品医薬品局だ」とキム氏は述べた。彼は、サンディエゴ市内にあるカリフォルニア大学医学部の助教授でもある。

最もよくみられるコントレイブの副作用は、吐き気、便秘、そして頭痛等である。コントレイブの最も深刻な副作用として、膀胱の細菌感染が1例、そしててんかん発作が1例報告されている。今回の研究には3000人以上の人が参加したものの、おおよそ40%の参加者が途中で辞退した。

米国食品医薬品局の医薬品効能要件は満たしているにもかかわらず、多くの肥満症専門家がコントレイブや他の肥満治療薬の使用に関し懸念を表明している。

「体重を減らすために薬物を用いることが良いことだとは私は思わないし、今回の研究結果がどうであろうと、その考えが変わることはない」と肥満症の専門家でありイェール大学公衆衛生学(Public Health at Yale University)准教授でもあるデビッド・カッツ博士は述べた。「その研究が輝かしい成果を上げたとは言い難いが、良い結果を示したことは確かだ」

カッツ博士は、コントレイブの研究結果は、他の肥満治療薬の研究結果と「共通するものがある」、との自身の見解を述べた。

「コントレイブは用途の異なる既存の2種類の薬を混ぜた混合薬であることが、人々が期待を寄せる一因だろう。既存薬である故、少なくともコントレイブは比較的安全であるといえよう」という旨をABCニュース宛ての電子メールで述べた。

コントレイブは、ブプロピオンナルトレキソンと呼ばれる抗鬱薬と禁煙薬を混ぜ合わせた世界で最初の医薬品である。ナルトレキソンは、アルコール依存症治療や麻薬依存症治療に用いられる薬である。

脳内の欲望を司る部位に作用する肥満治療薬

キム氏によれば、コントレイブは新陳代謝を高めるのではく、脳内の欲望と満足感を司る部位に作用し欲望を抑えるのだという。

「何らかの行動によって得られる満足感を阻害するというよりも、何かをしたいという欲求を抑えるものである」とキム氏は述べ、そしてコントレイブは満足感ではなく欲望を抑えるため、運動や性交から得られる従来の快感が減少する可能性は低いだろう、と続けた。

市場に出回っている他の肥満治療薬も、作用するのは新陳代謝ではなく脳の中枢神経である。例えば、メリディア(又はシブトラミン)は、脳の満腹中枢に働きかける伝達物質を量産し、食欲を抑える。

カッツ博士はコントレイブの効能について懐疑的であった。脳に作用する他の肥満治療薬を長期的に使用した場合にみられた効果を知っていたからである。

「脳内の様々な経路が体重の増減に関わっている。今日までに判明しているのは、1つの経路を食欲抑制のために阻害しても、他の経路が代わりにその役目を果たすということである」とカッツ博士は述べた。

コントレイブが市場に出回るまでには、まだ時間がかかるだろう。米国食品医薬品局の効能要件が満たされたことを受けて、コントレイブの開発元は、2010年の始めに米国食品医薬品局へ承認申請を行う予定であると語っている。ただし、医薬品の効能要件が満たされたからと言って、コントレイブが承認されるという保証は無い。

コントレイブが承認されるか否かに関わらず、その脳内の欲望を司る部位に働きかける方法は、今後の肥満治療の主流になるであろうと予測する医師もいる。

「将来、コントレイブの様な医薬品が肥満治療薬の主役になるであろうことに、疑いの余地はない」とニューヨーク市内のレノックス・ヒル・ホスピタル(Lenox Hill Hospital)のミシェル・ロスリン医師は述べた。「効果的な肥満治療薬とは、コントレイブの様な複数の個所に働きかける混合薬であると定義される日が来るだろう」

キム氏によると、上記の方法により体重を減らした場合、健康に良い点が他にもあるという。例えば、いらいらする事が減り、低比重リポ蛋白質又は悪玉コレステロール値や中性脂肪値の改善、そして主要臓器間の脂肪が減少する事により下腹部が細くなることなどが挙げられる。コントレイブを服用している糖尿病患者には、血中ブドウ糖値の改善がみられた。

米国食品医薬品局が肥満治療薬に求める要件

米国食品医薬品局の要件を満たすには、肥満治療薬を服用した患者の3分の1に、体重の5%の減少がみられることが求められる。糖尿病患者ではない人を対象にした2件のコントレイブの臨床試験では、1年間で参加者の半数近く(48-56%)に体重の5%以上の減少がみられた。

コントレイブは、米国食品医薬品局が定める 「当該医薬品の服用により体重の5%の減少がみられた人々の数が、偽薬で体重5%の減少がみられた人数に倍すること」という要件を大幅に上回る成果をあげている。前述の2件の臨床試験においてコントレイブにより体重の5%の減少がみられた人数は、偽薬の3倍だった。

ニューヨーク市ブロンクスのアルバート・アインシュタイン医科大学(the Albert Einstein College of Medicine)栄養クリニック(Nutrition Clininc)部長キース・アユーブ氏は、この結果を当然の事と受け止めている。

「コントレイブは、市場に出回っている他の肥満治療薬よりも若干優れていように見受けられる。米国食品医薬品局が定める要件も満たしたようだし、1年間の体重の減少量も妥当だろう。しかし、あまりはしゃがない方が良い」とアユーブ氏は述べた。「体重のたった5%を減らすのに56週間は十分な時間だ。体重が200ポンドだとしたら、1年間かけて減らす体重は10ポンドということになる」

「コントレイブは間違いなく良い薬だ。偽薬よりも良い。しかし、この薬が奇跡の薬だと人々に思ってほしくない」とアユーブ氏は語った。

アユーブ氏は、コントレイブは食欲を抑える薬だが、肥満症の人々の中には、食欲とは別の理由で過食を重ね、肥満になった人もいると指摘した。

医師の中には、コントレイブを長期間服用した場合の悪影響を危惧する人もいる。

「最も重要なのは、コントレイブを止めた時に何が起こるのかということだ。リバウンドはするのか?長期間服用した場合の人体への影響はどういったものだ?」とカッツ博士は述べた。「これらのような疑問は残るが、今回の研究で得られたデータは興味深い」

キム氏は、‘通常米国食品医薬品局は、長期間服用される医薬品については、1年間の研究を行うよう要請している’と述べ、コントレイブは長期服用用医薬品として処方されるだろうと予想している。

「減量に成功し、コントレイブを途中で必要としなくなる人もいるかもしない。しかし患者の大半は、コントレイブを長期に亘って服用することになるだろう」とキム氏は言った。


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