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2016-05-11

ソース(記事原文):MedPageToday

生体弁術後のワルファリンは「危険」?

【MedPageToday】(2016年5月11日)


抗凝血剤は外科的大動脈弁置換術(SAVR)後の血栓塞栓症を減らさず、さらに高リスクの出血と関連があることが統合分析でわかった。クレーバーランドクリニックのハリス・リヤーズ博士および同僚によれば、ワルファリンはアスピリンおよびプラセボと比較して、出血の高いリスクと関係していると語っている。ワルファリンは3ヵ月またはそれ以上のいずれの時点においても静脈血栓塞栓イベントや脳卒中、一過性脳虚血発作の減少とは関係していなかった、と調査員たちは循環器ジャーナル誌のオンライン版で発表した。

これらのデータは、3ヵ月間の抗凝血剤の使用は大動脈弁交換の生体手術の後では適切かもしれないという「現在のガイドラインにおける推奨とは正反対の方向」に向かっている、と調査グループは述べている。服用する場合はおそらく短期間がよく、「周術期は凝固亢進環境としてよく知られており、患者の血栓塞栓症のリスクは時間と共に急速に減少します。そのようなものとして、抗凝固薬の恩恵が術後のとても早いうちに見られるのかもしれません」とリヤーズ博士とその同僚は主張した。

メタ分析は、4つの後ろ向きデータおよび9つの予測データを合わせた13の観察研究、合計2万4641人の生体弁を持つ人の大動脈弁置換術のケースで行なわれた。

リヤーズ博士とその同僚は、「私たちの結果が経カテーテル大動脈弁置換を受けた患者に当てはまるかどうかは、現在のところはわかりません」と述べた。

これらの患者に対して、ガイドラインでは二重抗血小板物質治療を推奨しているが、使用する患者の併存症を含め、抗凝血については言及していない。

「これらの患者および外科的大動脈弁置換を受けた患者に対して抗凝血の値を決定する最適な方法は、理想的には3つの治療群(抗血小板物質対抗凝血物質対プラセボ)による無作為化比較対象試験でしょう」と彼らは記している。「その時まで、私たちの分析は、血栓症の予防に対してほかの適用がない場合の生体弁による抗凝血は危険な行為なようだ、ということを示唆しているのです」。


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