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2012-10-06

ソース(記事原文):ウィニペグ・フリープレス

癌患者に糖尿病治療薬が役立つ可能性

ウィニペグ・フリープレス(2012年10月6日)― メトホルミンの治療薬としての可能性を検討する複数の研究

ジェイスン・ゲール(Jason Gale)、アンドリア・ジェルリン(Andrea Gerlin)著

乳癌、大腸癌、および前立腺癌に対する数ある新薬の中でも、特に1958年に初めて認可された糖尿病治療薬が次の新規治療になる可能性がある。

メトホルミンは、血糖を下げるのに最も一般的に用いられる薬剤であり、全世界で約50件におよぶ癌試験の対象となっていることが、ブルームバーグ(Bloomberg)氏によって編集された米国政府の臨床試験情報で明らかにされた。

メトホルミンはマウスにおいて腫瘍を予防するほか、1日5セント(約0.8円)の薬(メトホルミン)を投与している場合のほうが、別の糖尿病治療薬を投与している場合よりも、糖尿病患者が悪性腫瘍を発症しにくいことが研究者らによって示されて以後、研究が始まった。

がん治療専門誌(Molecular Cancer Therapeutics)の2010年掲載記事によれば、メトホルミンは年に約1億2千万回処方されている。乳癌やその他の腫瘍で検討された最新試験が成功すれば、同剤は膵臓癌や卵巣癌をはじめとする種々の疾患を攻撃する安価な武器となりうる。全体的に見て、8人に1人が癌で死亡しており、ほとんどの先進国における死因の第2位である。

ダラスを本拠とした乳癌アドボカシーグループである「治癒を目標とするスーザン・ジー・コメン(Susan G.Komen for the Cure)」の研究・評価・科学プログラムの副代表を務めるチャンディニ・ポーテウス(Chandini Portteus)氏は「同剤の安全性と有効性が示されれば、費用対効果が高い方法で利用できるようになるものと期待される」と語った。「安全かつ安価で、効果のあることが分かっているものが存在すれば、患者にとって素晴らしいことである」

ポーテウス氏によれば、この団体は乳癌に対するメトホルミンの使用を検討することに約1,000万ドルを費やしたという。「選択肢を必要とする患者に、どのようなオプションがあるのか特定するためには、しらみつぶしに探さなければならない」

4月にIMS医療情報科学研究所(IMS Institute for Healthcare Informatics)によって発表された一連の鎮痛剤の順位付けリストによれば、メトホルミンは2011年に米国で7番目に多く処方された薬剤である。1箱84,500ミリグラム入りの糖尿病治療薬(1日2回服用)は、英国国民保健サービス(National Health Service)で1.37ポンド(2.16ドル[約173円])、つまり1日あたり約3ペンス(約5セント[約4円])である。

ヒューストンのMDアンダーソンがんセンター(MD Anderson Cancer Center) では、8件以上の試験でメトホルミンを検討している。

同センターの疫学者で教授のリー(Donghui Li)氏は「安全であるとともに安価である」と述べている。同氏が膵癌患者に対し実施した複数の試験では「リスクが低下し、生存率が改善している」という。

リー氏が2009年に発表した研究によれば、メトホルミンを投与した癌患者と投与しなかった人を比較した場合、メトホルミン投与患者で膵癌発症リスクが60%低かった。今年のがん学会誌(Clinical Cancer Research)に掲載されたリー氏の報告では、別の組織に既に転移が認められる膵癌患者ではメトホルミンに有益性はみられなかった。膵臓内に局限した悪性腫瘍を有する患者では、メトホルミンを投与していた場合、生存期間が平均4ヵ月長くなったことを同氏は明らかにした。

癌発症時の有益性を裏付けるため今後の研究が必要とされる、と同氏は述べている。

リー氏によれば、さらなる研究は資金不足により阻まれているという。メトホルミンの特許権保護は数年前に失効しており、製造元は販売から大幅な利益を得られなくなっている。

トロントのマウントシナイ病院(Mount Sinai Hospital)の腫瘍医パメラ・グッドウィン(Pamela Goodwin)氏は、300ヵ所の施設の乳癌患者3,582人を対象とした試験を主導している。5年間にわたる試験のデータ分析は、2016年または2017年に開始する見込みである。10年前に研究開始する準備ができていたが、企業からの助成金が不足していたという。

グッドウィン氏は「企業は特許が失効するまで結果が得られないと分かると撤退した」としている。同氏の2,500万ドルかかる試験はカナダと米国の政府ならびに非営利団体によって助成されている。トロントを本拠とするノーブランド薬の製造元アポテックス(Apotex)社は、試験で使用するメトホルミンとプラセボを提供している。

トロント大学(University of Toronto)医学部教授も兼務するグッドウィン氏は「我々が待っている間に全ての証拠がより強く裏付けられた」と語った。

フランスのライラック中に発見された成分を合成タイプにしたものがメトホルミンで、中世では頻尿に対するハーブ療法として用いられていた。細胞内で弱い毒物のように作用する。ダンディー大学(University of Dundee)の生化学者ダリオ・アレッシ(Dario Alessi)によれば、細胞内の動力源であるミトコンドリアが、体が運動状態にあると思い込まされ、栄養分とエネルギーを血液からもっと引き出す必要があると考えるよう仕組まれているのだという。

エネルギー量が低いことを印象付けて、癌の特徴である不適切な分裂を細胞が遮断する、と同氏は述べている。血糖値を下げ、細胞のインスリン作用への感度を高めることにより、メトホルミンが細胞分裂と癌に関与するホルモン量の制御を促すようになるものと考えられる。


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