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2014-03-07

ソース(記事原文):2ミニット・メディスン

非増殖糖尿病網膜症においてドキシサイクリンが視力を改善する可能性

2ミニット・メディスン(2014年3月7日) ―

1. FDP(FDT視野測定)の中心窩感度は24カ月時点で有意に、プラセボ群で低下し(-1.9 dB)、ドキシサイクリン治療群で高まった(+1.8 dB、p=0.02)。この差は6カ月時点から始まり、一貫して観察された。

2. その他の機能的・解剖学的測定基準において、プラセボ群とドキシサイクリン群の間に有意差はみられなかった。

エビデンス評価レベル:2(グッド)

研究概要:この研究の狙いは、ドキシサイクリンの抗炎症という要素が非増殖糖尿病網膜症の進行を妨げるか確認することであった。患者30人をプラセボ群と治療群に分け、後者の群ではドキシサイクリンを24カ月にわたり毎日服用した。変化を確認するための測定基準として複数の機能的・解剖学的マーカーを使用したものの、有意だったのはFDPの中心窩感度のみで治療群では高まったが対照のプラセボ群では低下し、これは6カ月時点から24カ月時点まで持続した(p=0.02から0.04)。その他のマーカーはどれも、両群間で有意差はなかった。これは、サンプルサイズが小さいことや試験期間が短いことが原因だった可能性があり、この2点は本研究の限界であった。また、非増殖糖尿病網膜症は変化を検出しにくいという性質を考えると、これら検査は変化を検出できるほどの感度ではなかったことも考えられる。もう1つの限界は、24カ月時点ですべての測定を完了できたわけではないため、この時点での統計的検出力が大幅に低下していることである。最後にこの研究は、糖尿病網膜症における炎症の役割をさらに調べることを勧めている。

詳細【無作為化比較試験】:本研究において著者らは、毎日の低用量ドキシサイクリンが糖尿病網膜症の進行を抑えることができるか、あるいは視力を改善できる可能性はあるか調べようとした。患者を、24カ月間プラセボを服用する群か低用量ドキシサイクリン群のいずれかに無作為に割り付けた。アウトカム尺度として、FDP、コントラスト感度、視力、QOL、網膜肥厚、黄斑肥厚、網膜血管径など複数の機能的・解剖学的測定基準を使用した。FDPは、糖尿病や軽症糖尿病網膜症の影響を受けることが多い内網膜機能の高感度測定法と考えられている。FDPの中心窩感度は12カ月時点で有意に、プラセボ群で低下し(-1.60 dB)、治療群で高まっていた(+1.66 dB、p=0.04)。この変化は試験終了の24カ月時点まで続き、その時点のFDP中心窩感度は有意に、プラセボ群では低下しており(-1.9 dB)ドキシサイクリン群では高まっていた(+1.8 dB、p=0.02)。しかし、その他の機能的・解剖学的マーカーの変化はわずかであった。これらのデータは、糖尿病網膜症の病因に炎症という要素があり、ドキシサイクリンで抑えることができる可能性を示唆するようである。


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