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2012-12-04

ソース(記事原文):ニュース・メディカル

2型糖尿病患者の脳卒中後の脳損傷をリナグリプチンが減らす可能性

ニュース・メディカル(2012年12月4日)― スウェーデン・カロリンスカ研究所(Karolinska Institutet)の科学者らは、マウスを用いた研究から、ある新しい治療の可能性を発見した。その治療は、2型糖尿病患者で脳卒中が起きた場合に、その後の脳損傷を減らす可能性がある。治療として推奨されているのは、すでに2型糖尿病治療で承認を取得している薬剤である。一方でこの科学者らは、科学雑誌ダイアベティス(Diabetes)に発表した今回の新しい結果によって、脳卒中リスクの高い他の患者集団にも脳卒中後の脳損傷を減らす可能性が広がればと考えている。

脳卒中とは、血餅(血栓)または血管破裂による酸素の供給不足が原因で、脳の神経組織の一部が損傷を受ける場合をいう。糖尿病患者は、正常な人々よりも脳卒中の発症リスクが高い。脳卒中の影響(障害)を減らすために利用できる急性治療は、通常、血栓溶解療法である。この療法は、発症後速やかに薬剤を投与すれば、脳の閉塞血管の血栓を溶かす。

ただし、血栓溶解療法が利用できるのは脳卒中患者の約10%に過ぎず、脳内出血を主とした重篤な副作用の恐れもある。その上、糖尿病患者の場合は糖尿病そのものが原因で傷つきやすい血管構造となっているため、血栓溶解療法の効果が弱まる。

今回の研究結果の基礎をなす化学物質は、リナグリプチンと呼ばれ、すでに糖尿病治療薬として商品名を付けて商品化されている。運動および特別食と併せて使用すれば、この薬は2型糖尿病成人の血糖値を下げる。今回の研究では、科学者らは糖尿病マウスに対し、脳卒中を実験的に誘発させた前後にリナグリプチンまたはプラセボのいずれかを投与した。この研究デザインを利用して、リナグリプチン治療を受けている2型糖尿病患者の場合のシミュレーションを行った。

結果は、リナグリプチンがその血糖降下作用とは関係なく、神経保護を促進して脳卒中後の脳損傷を大幅に減らすことができると示している。このことから、2型糖尿病患者がリナグリプチン治療を受けている場合は、他の治療薬を服用している糖尿病患者よりも脳卒中後の予後は良好であると示唆される。


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