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2011-11-11

ソース(記事原文):メディカルエクスプレス

肺炎は入院治療よりも在宅治療が効果的だと画期的な研究が見出す

メディカルエクスプレス(2011年11月11日)― 本日ランセット(Lancet)オンライン版に掲載された画期的な調査によると、ボストン大学、セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)、WHOの研究者らが、パキスタンの「女性ヘルス・ワーカー」のネットワークが在宅治療した重症肺炎の患児が、医療機関に紹介された患児より回復していることを見出した。

この調査結果は、毎年何千人もの子供の命を救うことができるであろう。肺炎は世界中で幼い子供の主要な死因であり、毎年5歳未満の子供約140万人の命を奪っている。99パーセントが途上国の子供たちだ。 パキスタン北部のハリプール(Haripur)地区におけるこの研究で、研究者らは、訓練を受け、5日分の経口アモキシリンを携行した「女性ヘルス・ワーカー」という団体による重症肺炎の在宅治療が、抗生物質を1回分投与してから患児を病院や診療所に紹介し、そこで静注薬による治療をする標準治療と比較して、治療の遅れと不成功とを減少させることを見出した。

医療施設不足のため、多くの家庭は遠方まで大金をかけて医療施設に行かなくてはならず、そこで受けられる治療が標準以下の場合もある。そこで、パキスタンなどの途上国は、CHWとして知られるコミュニティ・ヘルス・ワーカーにますます頼るようになってきた。

「この調査結果はまさしく10年間にわたる調査の賜物です。この調査で我々は肺炎のコミュニティ内疾患管理の科学的論拠を提供しようと試みました」と、調査の共同実施者で、ボストン大学国際健康開発センター(Boston University's Center for Global Health & Development)の研究者でボストン大学公衆衛生学部(the BU School of Public Health)の国際衛生教授であるドナルド・テア(Donald Thea)博士は言う。

博士は調査結果を「訓練を受けたコミュニティ・ヘルス・ワーカーが、この非常に複雑な疾患を識別、管理できるという原則の証明」だと言う。 セーブ・ザ・チルドレンのサリム・サドルディン(Salim Sadruddin)博士が主導する研究チームは、在宅治療が現在の標準治療に匹敵することを証明しようとしたが、チームはそれどころか在宅治療がよりよい結果を生み出したことを見出した。

「患児がコミュニティ内で薬を入手できさえすれば、より早く服用できるのです」と、伝染病専門家であるテア博士。博士はこの研究で世界保健機構(WHO)が考え方を変え、重度肺炎の標準治療が改定され、パキスタンに存在するような「体系的で、訓練を受け、しっかりと組織化されたコミュニティ・ヘルス・ワーカー」が存在する地域で肺炎のコミュニティ内疾患管理が認められることを期待している。

同じくパキスタンでテア博士と同僚らが先に行った調査では、重症肺炎の患児に経口アモキシリンを処方すると病院での薬の注射と同じ効果があることを示した。しかしその調査は病院で行われ、治療を管理したのはコミュニティ・ヘルス・ワーカーではなく内科医であった。

「標準治療が変われば、病院に紹介されたものの実際に行くことのできない多くの子供たちにとって特に非常に大きな利益をもたらすことでしょう」とテア博士。

「HIVやエイズ、マラリアのような病気にはるかに大きな注目が払われている中、ユニセフは肺炎を「忘れ去られている子供の死因」と呼んでいる。調査は、肺炎へ注目を集めるための第3回世界肺炎の日 (World Pneumonia Day)を前にして発表された。

調査に伴うランセット誌の編集者論説は、医療機関への紹介は「必ずしも計画通りには行かない。移動費や自宅から離れての生活費、日々の収入が家族に入らなくなる可能性が伴うからだ」と言及している。

「研究者らはCHWがどれほど効果的となりうるかについての好例を挙げている。十分な訓練を受け、やる気があれば、CHWが子供の死亡率を25~30パーセント低減できることが示されている」と論説は述べている。

研究の著者らは、肺炎患者を外来で治療することで、家族と保健システムが大きく費用削減でき、同時に肺炎の患児が混雑した病棟で感染し合併症に罹るリスクも低減する、と述べている。

この研究は5日間経口アモキシリンで在宅治療した幼い子供1,857人と、コトリモキサゾールを1回分与えられ近くの病院に紹介され治療を受けた対照群の子供1,354人の結果を比較した。研究者らは6日目の治療の不成功と14日以内の再発を調査した。

6日目の不成功の定義は熱または胸郭下部の陥没が継続してみられることであるが、在宅治療の不成功率は9パーセント、対照群は18パーセントで、結果は明らかに在宅治療が優位であった。

重症肺炎の症例の死亡率は全体的に非常に低く、対照群では2例、介入群では1例死亡した。

研究の著者らは、コミュニティの一員で、政府に雇用され基本的な訓練を受けた女性ヘルス・ワーカーを、重症肺炎を症例の94パーセントにおいて正確に診断したと評価した。これは独立の査定人が認証したものだ。女性ヘルス・ワーカーは重症肺炎の徴候を見分け、治療の経過を追跡する方法の集中訓練を受けていた。

パキスタンの女性ヘルス・ワーカー9万人のネットワークは1994年、当時のベーナズィール・ブットー(Benazir Bhutto)首相が設立し、母子の健康を改善し、女性、特にパキスタンの人口の4分の3が暮らす農村部の女性に職を提供する目的であった。ヘルス・ワーカーになるには中卒以上の学歴が必要で、1人が150家族を担当する。

「素晴らしいネットワークで、世界でもトップクラスのコミュニティ・ヘルス・システムです」とテア博士は言う。

ネパールやマラウイなどの他の国でも、同様のコミュニティ・ヘルス・ワーカーのプログラムが実施されている。

「肺炎のコミュニティ内疾患管理を成功させ持続可能にするために、コミュニティ・ヘルス・ワーカーには適切に報酬を支払い監督する必要がある」と研究は勧告している。

テア博士は、パキスタンの親がヘルス・ワーカーを有能な医療提供者として受け入れるのを目にすることは、調査の最も励みになる面の1つだと言う。調査開始時は、女性ヘルス・ワーカーが治療提供のため家庭に呼ばれるのは肺炎と疑われる症例の1パーセント以下だったが、研究終了時までにはそのような治療の要望は52パーセントに上昇していた。

「母親が子供と一緒に女性ヘルス・ワーカーの所に集まるようになってきました」とテア博士。「コミュニティに完全なる好循環が生まれていました。女性ヘルス・ワーカーは信じられないほど力づけられたのです。実際に子供を治せることで、自分たちの地位が向上したからです。」

父親も認めるようになった。テア博士の共同研究実施者の1人であるWHOのシャミン・A・カジ(Shamim A. Qazi)博士は、女性ヘルス・ワーカーの重症肺炎治療能力を疑った1人の地元政治家の話を挙げている。 その政治家が家を離れている時に、幼い息子が重症肺炎に罹った。女性ヘルス・ワーカーに助けを求めたいので許可して欲しい、と妻が電話をしてきた。女性ヘルス・ワーカーはすぐに治療ができるように準備ができていた。

「夫にはこれに関し言いたいことが山ほどあったようです」とカジ博士。「しかし、夫は『わかった、女性ヘルス・ワーカーにやらせてみなさい』と答えました。ただし、妻には数日でよくならなかったら病院に連れて行くようにとも言いました」

女性ヘルス・ワーカーは薬を与えた。「そして翌日、子供は回復したのです」とカジ博士。「それで、父親は女性ヘルス・ワーカープログラムを支持するようになりました。」


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