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2011-11-09

ソース(記事原文):メディカルニュース・トゥデイ

腎障害患者における痛風発作の予防 - 投与量の手引き

メディカルニュース・トゥデイ(2011年11月9日)― ペトラ・ラットゥー(Petra Rattue)著

米国リウマチ学会(ACR:American College of Rheumatology)の年次総会で発表された新たな薬物動態(PK)試験の結果では、腎障害患者の痛風発作の予防にコルヒチンを使用することに関し、新たな科学的根拠に基づいた医療提供者用の手引きを提示している。この結果では、中等度ないし重度の腎障害患者における痛風発作を予防するには、コルヒチンの投与量を適切に調節することにより安全に投与できることが示されている。軽度の腎障害患者や末期腎不全(ESRD)患者では、用量調節は不要である。

「異なる重症度の腎障害を併発した痛風患者のための薬物動態データに基づくコルヒチン投与量の手引き」という本研究は、URLファルマ社が現在進行中にあるコルヒチンの臨床研究プログラムの一環である。米国食品医薬品局(FDA)によって認可された単一成分コルヒチン製剤ColcrysR (コルヒチン、USP)は、URLファルマ社のARホールディングズのものである。ColcrysR(コルヒチン)は、痛風発作の予防・治療用のほか、家族性地中海熱(FMF)の治療用として開発されたものである。

腎機能の正常な患者から、末期腎不全(末期腎不全)患者に及ぶまで計40人が、無作為化試験において腎機能の重要な基準となるクレアチニンクリアランス(CrCl)値に応じて5つの群に分けられた。各被験者に、コルヒチン0.6mgの単回投与を行った。

PK解析や投与後のモデル化を行った後、研究者らが結論づけたところでは、中等度ないし重度の腎障害患者は、痛風発作の予防として従来のコルヒチン1錠(0.6mg)を半量にして1日1回または2回投与すべきであり、特に2錠(1.2 mg)/日を服用している患者は1錠(0.6 mg)/日に減らし、1錠(0.6mg)/日を服用している人は1錠の半分(0.3mg)に減らすべきであるという。

この補足として、同研究者らは通風発作の予防のために投与量を調節するのは不要であるとした。

URLファルマ社の医療責任者マシュー・デイビス(Matthew W. Davis)博士は以下のように説明した

「腎障害患者へのコルヒチン投与に関する従来の診療手引きは実証的データに基づくものであり、コルヒチンについて分かっていることの大半が同様のデータによるものである。今回の結果は、用量調整を要する腎障害の病期(悪化具合)のほか、標準的推奨用量を安全に投与してもよい場合を、医師やその他の医療提供者に明示している。この手引きは腎障害患者をはじめとする全患者に最適な治療効果を保証するのに極めて重要である」

試験

以下のカテゴリー別に被験者を分類した:「健康正常者」(CrCl >90mL/分)、軽度の腎機能低下患者(CrCl >50~90mL/分)、中等度の腎機能低下患者(CrCl >30~50mL/分)、重度の腎機能低下患者(CrCl >15~30mL/分)、透析の施行・非施行中の末期腎不全患者(ESRD)に分類し、クレアチニンクリアランス(CrCl)が測定できない場合は14日間の間隔を空けた。Colcrys(コルヒチン)1錠(0.6mg)1日1回または2回が、健常患者における痛風発作の予防としてFDAによって承認されている。

試験結果によると、コルヒチン薬物動態パラメータは、腎機能が正常な患者と、軽度腎障害患者、それに透析施行・非施行中の末期腎不全患者で同等であった一方、中等度・重度の腎障害患者ではコルヒチンのクリアランス(浄化値)に減少がみられ、その結果としてコルヒチンの平均ピーク暴露量(AUC)が2倍増となり、平均コルヒチン最高濃度(Cmax)が1.5倍上昇した。次に研究者らは推奨用量0.6mg1日2回を用いてコルヒチンの定常状態濃度を予測するため単一用量データを使用した。すると中等度から重度の腎障害患者では、それ以外の被験者と比べ、コルヒチン暴露量が3倍増加したことが明らかとなった(~5-6ng/mL対~2ng/mL)。この結果を受けて、同研究者らはこれらの患者には用量調節することを推奨した。

進行中の研究プログラム

ここ数年、URLファルマ社のコルヒチン研究プログラムから複数の研究が発表または掲載されている。そのうちの1つに関節炎&リウマチ(医学誌)2010年4月号掲載のAGREE(コルヒチン投与の急性痛風発作の評価)試験があり、これは急性痛風発作を治療する低用量と高用量コルヒチンの初のプラセボ対照比較試験である。さらに、コルヒチンと一般的に処方される複数の薬剤との間でこれまで明らかにされなかった相互作用を大きく取り上げた7件の安全性試験から得られた詳細な結果が、関節炎&リウマチ(医学誌)2011年8月号に掲載された。これが新たな投与量の手引き作成につながり、重篤かつ致命的となりうる薬物間相互作用が起きないように、医療提供者をサポートすることを目的とした。

痛風と、疼痛を伴う痛風発作

成人男性に最も多く認められる有痛性の関節炎である痛風は、約800万人のアメリカ人に認められる。痛風は、体内の関節または軟部組織内に、針状晶または痛風結節として蓄積する過剰な尿酸を特徴とするもので、痛風発作つながる炎症性関節炎を引き起こし、一般に3日~10日間継続する。

痛風発作には、断続的な腫れ、赤み、熱、関節のこわばり感、痛みが認められる。痛みは耐え難いことが多く、仕事や、社会活動、日常生活に大きな支障を来たすほど患者の体にひどくこたえる。多くの患者で痛風は最初に足の親指の関節に発症するものだが、指、肘、足首、踵、膝、手首などのその他の関節部位にも生じる。

家族性地中海熱

稀な遺伝性の炎症性疾患である家族性地中海熱(FMF)は、一般に地中海沿岸地域の人に発症し、回帰熱と、腹部・肺・関節における疼痛性炎症を特徴とする。コルヒチンは、家族性地中海熱の「標準治療」とみなされており、1972年以降使用されてきた。家族性地中海熱のメカニズムはまだ十分に分かっていないが、Colcrys(コルヒチン)は家族性地中海熱患者のアミロイド症という症状や炎症を阻止する効果があるように思われる。


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