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2011-12-21

ソース(記事原文):プロヘルス

自己免疫疾患および線維筋痛に低用量ナルトレキソン投与? 未完の研究

プロヘルス(2011年12月21日)― ジョーゼフ・マーコラ(Joseph Mercola)医学博士著

「低用量ナルトレキソン(LDN)が、数百万人におよぶ自己免疫疾患・中枢神経障害・癌・HIV/エイズ患者の治療に大いに有望であると考えている第一人者らもいる」-ジョーゼフ・マーコラ医学博士

この情報は低用量ナルトレキソンの相次ぐ研究に関するもので、マーコラ氏の教育的自然健康に関するウェブサイト(Mercola.com)から許可を得て引用している。初めて掲載されたのは2011年9月19日である。

実際に自己治癒力を促す稀な薬剤の1つ

私が処方薬の使用を支持することはめったにないが、低用量ナルトレキソン(低用量ナルトレキソン)は稀にみる例外の1つであり、同剤は癌や自己免疫疾患(具体的にいくつか例を挙げると関節リウマチ、多発性硬化症、パーキンソン病、線維筋痛、クローン病など)を患っている数百万人におよぶ患者に役立つ見込みがあると考えられる。

薬理活性オピオイド遮断薬としての低用量ナルトレキソン(極めて少量を適応外使用)は、オピオイド受容体を遮断する働きをし、身体の免疫系の活性化を促す。

疾患と闘うために低用量ナルトレキソンが身体の化学的性質を利用する仕組み

最新の実験生物学&医学(Experimental Biology and Medicine)試験において、低用量ナルトレキソンはオピオイド増殖因子(OGF)/オピオイド増殖因子受容体(OGFr)の経路を事実上標的とし、細胞増殖を抑制することが裏付けられた。実験生物学&医学(Experimental Biology and Medicine)試験にも携わったペンシルベニア州立大学(Pennsylvania State University)のイーアン・ザゴン(Ian S. Zagon)教授による先行研究では、OGFが癌細胞の増殖を調節することと、全癌細胞が増殖制御にOGF-OGFr経路を使用することを明らかにした。このメカニズムを通じて、低用量ナルトレキソンは癌の増殖に顕著な抑制効果を発揮すると考えられる。

さらに、低用量ナルトレキソンは、身体のエンドルフィンとの相互作用を介して、身体の免疫系にも働きかける。

エンドルフィンは気分との関連性に言及されることが最も多いが、疼痛緩和、免疫系の調整、細胞増殖、血管新生(腫瘍に栄養を供給する血管の増殖)にも関与している。

一般的に、低用量ナルトレキソンを就寝前に服用すると、深夜2~3時間にわたりオピオイド受容体が遮断されるとともに、エンドルフィンの受容についても同様に遮断される。これによりメトエンケファリンとエンドルフィン(内因性オピオイド)の体内産生が増加し、免疫系に不可欠な要素が発現増加することになり、免疫機能が改善するに至ると考えられている。

低用量ナルトレキソンは、癌のほか、以下の疾患の治療に有望視されている。

C型肝炎

糖尿病性神経障害

ループス(狼瘡)

皮膚筋炎(炎症性筋疾患)

潰瘍性大腸炎

多発性硬化症

自閉症

クローン病

慢性疲労症候群(ME/CFS)

アルツハイマー病

HIV/エイズ

橋本甲状腺炎

過敏性腸症候群(IBS)

パーキンソン病

線維筋痛[1,2,3]

1つの物質がこれほど多くの異なる疾患に影響を及ぼす仕組みとは? 詳細な情報源として秀でた非営利目的のウェブサイト「LowDoseNaltrexone.org」によると以下のように説明されている。

「上記に列挙した疾患は、いずれも免疫系が中心的役割を持つという共通する特徴がある。一般に血中エンドルフィン濃度が低く、疾患に関連する免疫不全の原因となっている」

癌治療における目覚しい結果

1985年にバーナード・ビハール(Bernard Bihari)医師は、低用量ナルトレキソンにより、HIV(エイズの原因となるウイルス)感染症に対する患者の反応が高まることを発見した。その数年後、癌患者と自己免疫疾患患者に対しても低用量ナルトレキソンで効果が得られることを同氏は見出した。

報告によると、ビハール氏は450人を超える癌患者(具体的には膀胱・乳房・肝臓・肺・リンパ節・結腸・直腸の癌患者)に低用量ナルトレキソン治療を行って有望な結果を得た。同氏によれば、患者の約4分の1で腫瘍サイズが75%以上縮小し、患者の約60%で疾患に安定が示された。同氏の考えによると、低用量ナルトレキソンの抗癌作用機序は以下の増加が原因である可能性が高い。

  • 腫瘍細胞膜におけるアヘン受容体の数および密度を増加させることにより、既存濃度のエンドルフィンの増殖抑制作用に対する反応が高まり、癌細胞のアポトーシス(細胞死)を誘発する。
  • 血中の毒性T細胞とナチュラルキラー細胞の絶対数を増加させるとともに、キラー細胞の活性を高める。/li>

今年発表された目覚しい研究では、卵巣癌を治療した症例で、低用量ナルトレキソンに抗癌作用のある可能性が実証されている。

試験結果:

  • 低用量ナルトレキソンを2日ごとに6時間投与すると、組織培養中のDNA合成と細胞複製が減少した。
  • 抗癌剤に低用量ナルトレキソンを併用すると、抗癌作用が増強した。
  • 低用量ナルトレキソンで治療した卵巣腫瘍発症マウスは、DNA合成および血管新生の減少によって腫瘍増殖が抑制されたが、細胞生存性の変化によって抑制されたわけではなかったため、無毒であることが示された。
  • 化学療法薬シスプラチンに低用量ナルトレキソンを併用すると、シスプラチン関連の毒性が軽減した。
  • 低用量ナルトレキソン治療により、卵巣癌細胞の細胞増殖を唯一抑制する傾向のあるオピオイドペプチド(オピオイド増殖因子)の発現量が増加した。

癌患者および自己免疫疾患患者に対し、低用量ナルトレキソンを投与することで驚くべき結果が得られることを証明したバートン・バークソン(Burton M. Berkson)博士は以下のように語った。

「1剤でこれほど多くの作業を成し遂げられるとは多くの人にとって信じがたいことである。一方、ほとんどの薬が症状の治療を行うものであるのに対し、低用量ナルトレキソンは症状の治療を行うものではない。病態に至る基本的メカニズムを調整するために、『アップストリーム』という治療法で働きかける」

おそらく低用量ナルトレキソンについて知らない医師もいる

低用量ナルトレキソンは20年間にわたりFDAの認可を得ている薬であり、通常は50mg~300mgで薬物依存症やアルコール中毒の治療に用いられている。これを低用量(3mg~4.5mg)にしたものが、前述の低用量ナルトレキソンの免疫調節作用に用いられるが、低用量でのFDA承認を得るための申請はまだされていない。1ヵ月分で平均価格$15~$40なので、利益を生む可能性はあまり期待されず、巨大製薬会社の支援も得られない。

つまり、極めて低用量での同剤の潜在的有益性について医師に告げる親切な営業販売員は存在しないことになり、低用量ナルトレキソンを知っている医師はほとんどいない。したがって、担当医が低用量ナルトレキソンに詳しくないようであれば、自分から提案するか、もしくは治療としての低用量ナルトレキソンの使用に知識のある医療提供者を探す必要がある。米国とカナダには低用量タイプの製剤の供給源として信頼のおける多くの薬局や調剤薬局がある。

注意:低用量ナルトレキソンを使用する場合に検討すべき重要なポイント

  • 徐放型(SR)や持続放出型のナルトレキソンは避けること。投与される低用量ナルトレキソンは、総量の急速投与を可能にする未変化体(元のまま)であることを確認する。徐放型製剤では最大の治療効果が得られない可能性がある。
  • 不活性充填剤に注意すること。低用量ナルトレキソンのカプセル剤の一部には「天然」充填剤が含まれるものだが、充填剤としての炭酸カルシウムは、低用量ナルトレキソンの吸収を阻害することが示唆されるという証拠が存在する。安全性を重視し、炭酸カルシウム充填剤を含むカプセル剤の低用量ナルトレキソンは避けること。

治療候補として低用量ナルトレキソンを使用することに関心がある場合、知識豊富な医療関係者に相談し、治療の助言を得るとともに、信頼のおける調剤薬局を見つけ出す手助けも得るのが望ましい。

*情報源:マーコラ氏は、世界中から最もアクセスが多いホームページ「Mercola.com」を立ち上げた人物である。「リポートページ(Report Page)」内での最新の特別報告「一般用医薬品の危険性(The Dangers of Over the Counter Remedies)[英文]」の無料コピーを得ることにより、OTC(一般用医薬品)の危険な副作用を学ぶことができる。

1. ショーン・マッケイ(Sean Mackey)氏らによる2009年4月22日発表の「低用量ナルトレキソンにより線維筋痛の症状が軽減(Low-Dose Naltrexone Reduces the Symptoms of Fibromyalgia)」や、「タンフォード予備試験において安価なナルトレキソンによる線維筋痛症の疼痛緩和がうかがわれる(Inexpensive drug naltrexone appears to relieve fibromyalgia pain in Stanford pilot study)[英文]」も参照のこと。

2. マッケイ氏らによる2件目のスタンフォード長期的線維筋痛症試験は最近終了したが、未発表である:ホームページ「ClinicalTrials.gov」内の「線維筋痛症における低用量ナルトレキソンの効果(Effects of Low Dose Naltrexone in Fibromyalgia)[英文]」を参照のこと。

3. 「実験的疼痛の調整の基礎にある内因性オピオイドシステムの役割(Role of the Endogenous Opioid System Underlying Modulation of Experimental Pain)」を明らかにする臨床試験は、顎関節症(TMD)患者を対象にナルトレキソンを使用するもので、現在(2011年12月)フロリダ大学で被験者を募集している。

注記:この情報(1997-2011 Dr. Joseph Mercola. 不許複製)は、FDAによる検証は受けていない。特に断りのない限り、本誌はマーコラ氏の研究および見解に基づく一般的な情報であり、あらゆる症状・疾患の診断や治療または治癒を妨げることを意図するものではない。これは有資格医療専門家との一対一の関係に取って代わろうとするものではなく、医学上の助言を意図するものでもない。担当の専門医療チームとの相談や調査なしに、医療計画または健康支援計画を変更しないことが極めて重要である。


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