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2014-08-08

ソース(記事原文):ヒーリオ

自閉症児でもそうでなくても社会的スキルにオキシトシンが関連

ヒーリオ(2014年8月8日) ― 『プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ(Proceedings of the National Academy of Sciences)』に最近掲載された研究結果によると、社会的機能を向上させるオキシトシンの力は、一部の自閉症児の治療に有用かもしれないという。

「オキシトシンは人の社会的機能の制御因子であり、誰にでも共通のようです」と、スタンフォード大学医学部(Stanford University School of Medicine)精神医学・行動科学准教授のカレンJ.パーカーPhD(Karen J. Parker, PhD)はプレスリリースでコメントしている。「このことは定型発達児と、自閉症児のように社会的障害が重い子どものどちらにも当てはまります」。

プレスリリースによるとパーカー博士と共同研究者らは、自閉症児79人、そのきょうだいの非自閉症児52人、血縁関係にない非自閉症児62人を調べて、各群の血中オキシトシン濃度を測定した。

研究の結果、どの群でもオキシトシン濃度が高いと社会的機能も優れることが分かった。自閉症児群で見ても、血中オキシトシン濃度が低い子どもは社会的障害も重かった。

また、血中オキシトシン濃度は遺伝性であることも分かった。

「定型発達児か、自閉症児か、そのきょうだいかどうかは問題ではありませんでした。つまり、社会的能力が本人のオキシトシン濃度とある程度関係したというのは、これまで考えられてきたのとかなり違います」。プレスリリースで、同大学精神医学・行動科学教授のアントニオ・ハルダンMD(Antonio Hardan, MD)はそうコメントしている。「オキシトシン濃度の低さと自閉症には関連があるとした、これまでの仮説はちょっと単純すぎたかもしれません。はるかに複雑であり、オキシトシンは脆弱性因子であって、その理由を明らかにする必要があるけれどそれだけで自閉症の発症には至りません」。

パーカー博士によると、特定の治療法が有益となる患者の確認にはバイオマーカーの同定が有用かもしれないという。

利益相反の開示:研究者らのすべての金銭的開示事項については論文を参照のこと。


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