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2005-05-20

ソース原文(オリジナル):BBCニュース

薬によって肺がんの生存率が上昇する

2005年5月20日

多剤併用療法は一部の肺がん患者の生存率を3分の1上昇させることが、研究により示された。

この併用療法は、がんの再発を防ぐためシスプラチンとエトポシドという2つの既存薬を放射線療法と併せた治療法と、タキソテールという薬を併用するものである。

米国の患者83例にこの治療法を行ったところ、半数が2年間生存し、29%が5年以上生存した。

カリフォルニア大学(University of California)が主導したこの研究は、米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology)で発表された。

英国では毎年30,000人以上が肺がんで亡くなっている。

5年間の生存がゴールドスタンダードであるものの、肺がんは非常に成長が早いため、一般には2、3年生存していればその患者は治癒したものとみなされる。

米国のチームは比較的進行した肺がんの患者を対象に、この新しい薬剤併用療法について検討した。

従来の治療法では、同様の進行した肺がん患者のうち少なくとも80%が1年以内に死亡する。

研究を主導したデイビッド・ガンダラ教授(Lead researcher Professor David Gandara)は、次のように述べた。「これら生存率は、この患者グループに対して他のあらゆる治療法を行った場合の生存率を上回っている。」

「現時点において、この治療法は標準治療と考えられる。」

カリフォルニア大学のチームは、この新しい治療法をさらに多くの患者で検討すること、また、がんがまだ広がっていない場合の術後療法として検討することも計画している。

あまり進行していない肺がんに対する効果はさらに優れていると予想され、肺がんが早期に発見された患者に使用すれば治癒の可能性がある。

大きな可能性

ミドルセックスにあるマウント・ヴァーノン病院の臨床腫瘍学者、イーサン・リン博士(Dr Ethan Lyn, clinical oncologist from Mount Vernon Hospital, Middlesex)は次のように述べた。「この結果から、現行の治療法とドセタキセル(タキソテール)の併用療法が、3分の1から半数の患者にとって肺がん治癒の大きな可能性を持つことは明らかである。」

「この治療法によって英国では年間約500人、5年間では2,500人の命を救うことが可能になる。これまでは、彼らの死を避けることはほとんど不可能であった。」

ロイ・キャッスル肺がん基金のマイク・アンガー氏(Mike Unger, of the Roy Castle Lung Cancer Foundation)は、次のように述べた。「肺がんは他のがんに比べて生存率が非常に低く、恐ろしい病気である。」

「これは、ここ数年で最も有望な肺がん治療に関するニュースであり、医学界が沸き立つのは当然である。」

「しかしこれは小規模な試験であるため、この結果を裏付けるさらに大規模な試験の結果に我々は期待している。」


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