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2011-05-05

ソース(記事原文):サイエンスデイリー

避妊薬とホルモン補充療法が脳動脈瘤を予防する可能性が研究から示唆

サイエンスデイリー(2011年5月5日) - 脳動脈瘤を発症する女性は、経口避妊薬の投与やホルモン補充療法を受けている割合が低く、このことからエストロゲンの摂取に予防効果のある可能性が示唆されることが、ジャーナル・オブ・ニューロインターベンショナル・サージェリ(医学誌)に掲載された研究で明らかにされた。

脳動脈瘤とは、脳の血管壁の弱さにより血管が瘤状に膨れるもので、女性に多く認められ、女性ホルモンが発症に関与している可能性が示唆されている。瘤状部位の壁が破裂することにより脳動脈瘤破裂が生じた場合は、命にかかわることもあり、これを出血性卒中という。

エストロゲンは細胞壁内の内皮細胞の分裂を促進することで血管壁の構造を維持するのに役立つもので、血管が損傷した場合の修復に重要となる。なお、エストロゲン値は、閉経時に著しく低下する。

女性では、40歳過ぎてから脳動脈瘤を発症しやすくなり、動脈瘤は50歳~59歳で破裂する可能性が最も高い。

著者らは、脳動脈瘤を有する女性60人に経口避妊薬およびホルモン補充療法の使用について尋ね、これを一般から抽出したその他4,682人の使用と比較した。

脳動脈瘤を有する女性のほうが、経口避妊薬の投与またはホルモン補充療法を受けている割合が有意に少なかった。また、脳動脈瘤を有する女性では、閉経の平均年齢が低かった。

経口避妊薬の使用が晩年の出血性卒中を予防する一方、月経の開始が早かった女性または子供のいない女性、もしくはその両方の女性ではリスクがより大きいことが、先行研究で示されている。

未破裂脳動脈瘤に対する内科治療は、現時点では限定的なもので、主に禁煙と血圧コントロールからなる。代替治療には、動脈瘤ならびに生涯にわたる不安をコントロールする試みとして、コイルの挿入や、クリップの留置などの外科的処置がある。

著者らは、今回の研究結果から、脳動脈瘤の発症する仕組みと過程に関し、さらなる見識が得られる可能性があるだけでなく、さらに重要なことに、未破裂脳動脈瘤を有する患者、もしくは発症リスクのある患者に対する新規治療法につながる可能性もあり、潜在的に動脈瘤になりやすい血管に対処できうるとしている。