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2008-01-13

ソース(記事原文):ABCヘルスデイニュース

重度の感染症に対し、一昔前の抗真菌薬は未だに有効である。

1月13日水曜日(ヘルスデイニュース)
命を落とす危険性もある真菌症の治療には、新しい抗真菌薬は勿論のこと、安く手に入る一昔前の抗真菌薬も有効であることが、最近行われた研究により判明した。

健康な人々にとって真菌症は縁のないものであると思うが、何らかの疾患を患っている人や未熟児にとっては大変危険なものである。

今回の研究結果を報告した著者は、医師や医療関係者は今回の研究結果を踏まえたうえで、古いフルコナゾールではなく、あえてエキノキャンディンと呼ばれる新薬を使用するであろう、と予測している。

「医療の最前線、特に重篤患者の治療にはフルコナゾールよりもエキノキャンディンのほうがより多く用いられるのではないだろうか。フルコナゾールや他の医薬品に関しては、回復の兆しがみえ、峠を越した患者に用いられるだろう」とアネッテC・レボリ博士は言う。レボリ博士は当該研究において中心的な役割を果たした人物であり、ニュージャージー医科歯科大学医学部及びロバート・ウッド・ジョンソン・メディカル・スクールの教授並びにクーパー・ユニバーシティ・ホスピタル感染症科の責任者を兼務する。これらの施設は、いずれもカムデンに所在する。

この研究結果が、実際の医療現場に変化をもたらす可能性を示唆した研究員は、他にいなかった。

「エキノキャンディンとフルコナゾールに、違いはほとんど無い。アニデュラファンギン(エキノキャンディンを有効成分とする医薬品の1つ)の方が、フルコナゾールに若干優るような印象を受けるが、統計でそれが示されているわけではない。重要な点は、フルコナゾールは真菌症治療に有効であるということだ。今回の研究の規模は、以前のものと比較して大きく、そして、フルコナゾールの有効性を盤石なものにしたのであるからして、今後同じ研究がなされる必要はない」とダグラスL・ハーリー博士は述べた。ハーリー博士は、テキサス・エーアンドエム・ヘルス・サイエンス・センター内科学部教授兼スコット・アンド・ホワイト・ホスピタル感染症科に勤める医師である。

この研究結果は、1月14日刊行のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載されている。

このジャーナルには、フルコナゾールに関する2つめの研究結果が掲載されており、それによるとフルコナゾールは未熟児の真菌症予防に有効であるとのことである。

カンジダ症(イースト感染症)の治療に最初に用いられたのはアムホテリシンBであり、治療効果はあったのだが、その副作用により使用は限定されていた。

長い時間をかけて、フルコナゾールや、それより新しいアニデュラファンギンなどのエキノキャンディンを有効成分とし、なおかつ副作用がアムホテリシンBほど強くない治療薬が開発された。

2004年に発行された医療関係者用ガイドラインには、上記に挙げられる医薬品は全てカンジダ症治療に適していると記載されてはいるが、実際に最も使用回数が多かったのはフルコナゾールである。

新しい研究では、フルコナゾールかアニデュラファンギンのどちらかが、侵襲性カンジタ症の成人患者に対し投与された。静脈内投与の最終段階では、アニデュラファンギンを服用した患者のうち75.6%に、そしてフルコナゾールを服用した患者の60.2%に治療の効果が認められた。アニデュラファンギンのグループとフルコナゾールのグループにみられた副作用の発現率にそれほどの違いはみられなかった。

「この実験で、フルコナゾールがアニデュラファンギンに劣るものでないことが確認されたわけだが、ある状況下ではアニデュラファンギンのほうが優れていた」とレボリ博士は述べた。

1月14日刊行のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンには「フルコナゾールの安全性、効能、そして低価格であることを踏まえると、治療の選択肢からフルコナゾールを排除する理由は全くない。アニデュラファンギンの価格は下がったものの、フルコナゾールの方が依然として安い」という趣旨の記事が載せられている。

フルコナゾールに関する2つめの研究はイタリアで行われた。その研究では、出産時の体重が3パウンド未満の未熟児に フルコナゾールを与えると、真菌の増殖と侵襲性カンジタ症に罹るリスクを下げる効能があることが確認された。

フルコナゾール3ミリグラムを投与された乳児の7.7%、そしてフルコナゾール6ミリグラムを投与された乳児の9.8%に真菌の増殖がみられた。これに対し、偽薬の投与を受けた乳児のうち真菌の増殖がみられたのは、29.2%である。

侵襲性カンジタ症に関しては、フルコナゾール6ミリグラムを投与された乳児の2.7%、そして フルコナゾール3ミリグラムを投与された乳児の3.8%に侵襲性カンジタ症が確認された。これに対し、偽薬の投与を受けた乳児うち、侵襲性カンジタ症が確認されたのは、全体の13.2%である。これらのグループの死亡率に大きな差違はなかった。

「同じことの繰り返しになるが、この研究結果が医療現場にもたらす影響は小さいだろう。フルコナゾールを投与された乳児における真菌の増殖とそれによる侵襲性カンジタ症の罹患件数が、偽薬の投与を受けた乳児の統計と比べて少ないことが確認されたわけだが、全体的な死亡率に違いはないのである」とハーリー博士は述べた。


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