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2013-09-03

ソース(記事原文):ヘアリオ

長期的アスピリン使用が女性の大腸癌を減少させる可能性

ヘアリオ(2013年9月3日)― 米国内科学会誌(Annals of Internal Medicine)に掲載された研究結果によれば、低用量アスピリンの隔日使用が10年後の女性大腸癌リスクを低下させるという。

乳癌または肺癌にリスク低下は認められなかった。

先行研究ではアスピリンの連日使用が特定の癌(特に大腸癌)リスクを低下させることを示唆しているが、本研究の背景情報によるとアスピリン隔日使用による効果を示す科学的根拠は乏しい。

ブリガム&ウィメンズ病院(Brigham and Women's Hospital)の生物統計学協力者でハーバード大学医学部(Harvard Medical School)内科教授のナンシー・クック(Nancy R.Cook)理学博士らは、女性を対象とした健康研究(Women's Health Study)に登録した女性医療従事者39,876人を対象に観察分析を行った。

これらの女性患者を1993年~2004年までアスピリン100mg(n=19,934)を隔日投与する群とプラセボを隔日投与する群(n=19,942)のいずれかに無作為に割り当てた。

全被験者は45歳以上で、心血管疾患や非黒色腫皮膚癌をはじめとする癌の既往がない人が対象となった。

薬剤使用やその他の健康情報を記録するため、2004年まで患者は年1回質問票に記入することとした。主要評価項目は浸潤癌の発生率とし、副次的評価項目は、乳癌、大腸癌、肺癌の発生率とした。

追跡期間中央値は10.3年であった。

2005年~2006年における試験後最初の質問票の時点で、被験者のうち1,875人(4.7%)が死亡したことが明らかにされた。死亡率は、アスピリン群で4.8%、プラセボ群で4.6%となり、2群間差は統計学的に有意でなかった(P=0.58)。

その後、被験者のうち33,682人が延長追跡調査を継続することに同意した(中央値17.5年:範囲10.4~18.8年間)。

延長された追跡期間の後、被験者における癌発生数は5,071例報告された。具体的には、乳癌2,070例、大腸癌451例、および肺癌431例などであった。

癌の確定症例の総数においてアスピリン群とプラセボ群との間で有意差のないことを本研究者らが明らかにした(ハザード比=0.97、95% CI:0.92~1.03)。

乳癌と肺癌の発生率は2群間で同程度であった(ハザード比=0.98、 95% CI:0.90~1.07)。

しかし、本研究者らによれば、大腸癌発生率はアスピリン群の方がプラセボ群よりも低かった(ハザード比=0.80、95% CI:0.67~0.97)。近位大腸癌で最も有意な減少がみられた(ハザード比=0.73、95% CI:0.55~0.95)。

この2群間における大腸癌発生率の差は、アスピリンの介入から10年後に出現し、試験後42%の低下がみられた(ハザード比=0.58、95% CI:0.41~0.81)、と本研究者らは記している。

「アスピリンの有害作用を…見落とすことはできない。癌への長期的有益性についての新たな結果が、アスピリンに有利に働くのかどうかはまだ明らかでない」と本研究者らは締めくくっている。

研究者らの報告によると、大腸ポリープまたは癌に起因する死亡への介入延長による効果はなかった。

アスピリン使用は、胃腸出血(ハザード比=1.14、95% CI:1.06~1.22)と、消化性潰瘍(ハザード比=1.17、95% CI:1.09~1.27)の発生率上昇に関連した。各群において胃腸出血により3人が死亡した。

オックスフォード大学(University of Oxford)のピーター・ロスウェル(Peter M.Rothwell)博士は付随論説で、「『女性を対象とした健康研究』でアスピリンを用いても、総死亡率(全原因による死亡)または全ての癌リスクは低下しなかったため、健常中年女性における広範なアスピリン使用の推奨は控えるべきである」と記している。

ロスウェル氏は「有益性は日々のアスピリンの方が大きいかもしれないが、大腸・食道・胃の3タイプの癌が『女性を対象とした健康研究』での全癌症例の約8%しか占めなかったことを加味すると、女性における全般的な予後の重要性はおそらく小さいと考えられる。一方、男性を対象として日々のアスピリンを検討した試験では前述の3タイプの癌が全癌による死亡の約23%を占めた」と記している。「したがって、『女性を対象とした健康研究』の結果は、アスピリンのリスクと有益性を男女別々に検討する必要性のあることを裏付けるものであり、現時点では各患者の治療決定には胃腸癌リスクならびに血管リスクについて分かっていることを反映すべきである」と続けた。


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