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2010-09-30

ソース(記事原文):サイエンスデイリー

静注用治療薬が細菌性髄膜炎による死亡リスクを下げる可能性

サイエンスデイリー(2010年9月30日)-新たな研究により、ある静注用(IV)治療薬が細菌性髄膜炎による死亡リスクを低下させることが明らかにされた。この研究は、米国神経学会(American Academy of Neurology)の医学雑誌ニューロロジー(r))(Neurology(r))2010年9月29日付オンライン版に掲載されている。この治療薬はデキサメタゾンと呼ばれている。

オランダのアムステルダム大学・大学医療センター(Academic Medical Center, University of Amsterdam)に所属し、米国神経学会会員でもある研究著者のディエデリック・ヴァン・デ・ビーク医学博士(Diederik van de Beek, MD, PhD)は次のように述べている。「感染性の髄膜炎患者に対するこの治療薬の使用については、数件の大規模試験により無効であることが明らかにされたため議論が行われている。」「我々の研究結果は有益な証拠を示しており、デキサメタゾンが細菌性髄膜炎の成人例には有効であり、使用を継続するべきであると考えられる。」

細菌性髄膜炎とは、脳や脊髄の膜に炎症が起こる病気である。この病気によって死に至ることもあれば、聴覚消失、脳損傷、学習障害が生じることもある。細菌性髄膜炎の中でも肺炎球菌性髄膜炎が最も一般的で、重症化する。推計では肺炎球菌性髄膜炎患者の約25~30%が死亡する。

今回の研究では、2006年から2009年までの間、研究者らはオランダの16歳以上の肺炎球菌性髄膜炎患者357例について評価を行った。そのうちの84%が抗菌薬の初回投与の前あるいは同時にデキサメタゾンの静脈内投与を受けており、その結果を以前に実施した研究の結果と比較した。前回の研究では、オランダのガイドラインでデキサメタゾンの使用が推奨される前の1998年から2002年にかけて、肺炎球菌性髄膜炎の治療を受けた352例について評価が行われている。その研究ではそのうちわずか3%しかデキサメタゾンの投与を受けていなかった。

いずれの研究においても、被験者の評価は1から5の評価尺度を用いて行われた。スコア1は死亡、2は昏睡、3は重度の障害、4は中等度の障害、5は軽度の障害または障害なしであった。今回の研究の患者群では39%が「好ましくない転帰」、すなわち評価尺度のスコアが4以下であったのに対し、前回の研究の患者群では50%であった。

今回の研究により、デキサメタゾン投与例の死亡率は、前回の研究と比較して10%低かったことが明らかにされた。聴覚消失率についても、今回の研究のほうが約10%低かった。

細菌性髄膜炎の症状は、首のこわばり、発熱、精神状態の変化である。またこれらはウイルス性髄膜炎の症状でもあり、この髄膜炎は比較的多く見られるものの、それほど重症とはならないため今回の研究の対象とはされなかった。細菌性髄膜炎は緊急に治療する必要があり、髄液培養で細菌が検出されるか、あるいは髄液に細菌の存在を示す変化が認められれば診断が確定する。細菌性髄膜炎は抗菌薬とデキサメタゾンなどの薬剤による治療が必須である。デキサメタゾンは糖質コルチコイドという薬剤クラスの薬であり、細菌性髄膜炎に対して使用されることがある。

この研究は、オランダ医療研究開発機構(the Netherlands Organization for Health Research and Development)、およびアムステルダム大学・大学医療センターの支援を受けた。


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