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2014-08-25

ソース(記事原文):ヒーリオ

アスピリンが静脈血栓塞栓症の再発リスクを低減

ヒーリオ(2014年8月25日) ― 出典:米国循環器病専門誌「サーキュレーション」のジョン・サイムズ(John Simes)博士による記事

初発の特発性静脈血栓塞栓症患者において、抗凝固療法を施行した後のアスピリンで、静脈血栓塞栓症の再発リスクが3分の1未満に抑えられることが、新たな研究結果で示された。

この患者集団においてアスピリンは出血リスク増加に関連しないことが明らかにされた。

静脈血栓塞栓症の再発リスク

本研究の背景によると、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症又は肺塞栓症と定義)の発症後、大半の患者はワルファリンあるいは新たな経口抗凝固薬を6ヵ月~12ヵ月間服用するが、その後も静脈血栓塞栓症の再発リスクが残る。研究者らによれば、先行研究において抗凝固療法中止後のアスピリン処方が、静脈血栓塞栓症の再発リスクを低下させうることが示されたものの、これらの研究は特定の評価項目又は部分集団における治療効果を検出するには不十分なものであった。

NHMRC(国立保健医療研究審議会)試験センターの責任者で、オーストラリアのシドニー大学(University of Sydney)教授のジョン・サイムズ(John Simes)博士らは、ASPIRE試験及びWARFASA試験の2件(計1,224人)の結果発表前に両試験の解析を行い、初発の特発性静脈血栓塞栓症患者において、ヘパリンとワルファリンの併用あるいは同等の抗凝固療法による初期治療を完了した患者を対象に、アスピリンが再発性静脈血栓塞栓症、大血管障害、及び出血に及ぼす効果についてプラセボと比較評価した。

両試験の患者は、アスピリン腸溶剤100 mg/日を投与する群とプラセボを投与する群のいずれかに割り付けられた。患者の追跡調査期間は、WARFASA試験で最低2年、ASPIRE試験で最長4年であった。

サイムズ氏らは、追跡期間中央値30.4ヵ月間で、静脈血栓塞栓症の再発193件を確認した。

アスピリンに割り付けられた患者は、静脈血栓塞栓症の再発率が、プラセボに割り付けられた患者よりも低かった(それぞれ7.5%/年と5.1%/年、ハザード比0.68、95% CI:0.51~0.9)。本研究者らによれば、これは深部静脈血栓症(ハザード比0.66、95% CI:0.47~0.92)と、肺塞栓症(ハザード比0.66、95% CI:0.41~1.06)においても同様であった。

また、アスピリンは、大血管障害(静脈血栓塞栓症の再発、心筋梗塞、脳卒中、又は心血管死と定義)の減少に関連した(プラセボ群8.7%/年、アスピリン群5.7%/年、ハザード比0.66、95% CI:0.5~0.86)。

出血の心配なし

研究者らによれば、出血の発生率は低く、両群間で差はなかった(プラセボ群0.4%/年、アスピリン群0.5%/年)。

治療遵守率で補正すると、静脈血栓塞栓症の再発はアスピリン群で42%減少した(ハザード比0.58、95% CI:0.4~0.85)。

同様の相対リスク減少率(RRR)は、性別、抗凝固時間、年齢、BMI(肥満度指数)、疾患タイプで分類した部分集団で認められた(全てにおいてP for interaction >.1)。ただし、絶対リスク減少率に関しては、男性の方が女性よりも高く(絶対リスク減少率は男性3.3%/年に対し女性1.7%/年、治療必要人数は31人に対し59人)、65歳以上の方が65歳未満よりも高かった(絶対リスク減少率5.5%/年に対して1.3%/年、治療必要人数19人に対して78人)。

サイムズ氏は「アスピリンを抗凝固療法の代わりに投与することは推奨されず、抗凝固療法を中止する患者あるいは抗凝固療法の適応とならない患者に投与することが望ましい」と対外的に公表している。「アスピリンは効果が弱い一方、安価で、入手しやすく、安全であるほか、世界中の患者や臨床医によく知られている。薬代を重視する場合には、アスピリンは非常に有用な治療法となる。血栓塞栓症の治療費は、予防的治療費よりも高額である」

開示事項:ASPIRE試験は、国立保健医療研究審議会、ニュージーランド医療研究審議会(New Zealand Health Research Council)、ニューサウスウェールズ・ヘルス(New South Wales Health)、及びオーストラリア血栓止血学会(Australian Society of Thrombosis and Haemostasis)から財政的援助を受けた。WARFASA試験は、ペルジャ大学(University of Perugia)及びバイエル・ヘルスケア社から財政的援助を受けた。両試験で使用された全ての治験薬はバイエルヘルスケア社によって提供された。著者らは本研究に関連する開示すべき資金源はないとしている。


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