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2011-09-13

ソース(記事原文):メド・インディア

妊娠中の喘息:症状、影響、薬物療法について

メド・インディア (2011年9月13日) ― ネハ・ヴァーマ(Neha Verma)著

妊婦の約8%が妊娠中喘息に罹患しており、分娩合併症や胎児発育遅延が起きないよう正しい薬物療法が必要となる。

喘息とは、可逆性気道閉塞と気管支痙攣を引き起こす気道の狭窄を特徴とする炎症性肺疾患である。喘息は必ずしも妊娠中に悪化するものではないと考えられる。症状が改善する人もいれば、症状が変わらない人もいる可能性がある。

エストロゲンまたはプロゲステロンを介した気管支拡張、もしくは胎児降下のような特定の要因により、妊娠中の喘息症状が改善する可能性がある。その一方で、ストレスの増加や、胃食道逆流症、それに細菌気道感染症の発生頻度の増加といった状況下で症状が悪化しやすくなる。一般に妊娠6ヶ月のときに喘息症状が増すことが観察されているが、臨月では悪化は減少する傾向にある。

複数の試験により、喘息を有する妊婦の入院率が上昇することから妊娠中の正しい投薬による喘息コントロールの重要性が示されている。重篤な喘息が認められる妊婦は、軽度喘息の妊婦と比較して、症状が悪化しやすく、合併症になる確率も高い。入院につながるような喘息悪化の確率は、妊娠前の喘息の重症度によっても左右される。喘息の重症度の悪化と、胎児発育の低下との間の有意な関連が研究で証明されている。喘息のある妊婦では、下記のような有害な合併症を生じる可能性が高い。

・早産

・妊娠期間のわりに小さい胎児

・先天性奇形

・前置胎盤

・帝王切開

喘息のある妊婦では、高血圧障害や、分娩前後の出血、子宮膜に関連した障害、妊娠糖尿病、早産を発症することもある。したがって、こうした患者への喘息コントロールに重点を置く必要がある。

喘息症状をコントロールするために、疾患を悪化させている要因を特定する必要がある。喘息患者は、動物の鱗屑や、塵埃、ダニ、その他の環境因子への暴露を減らすようにすべきである。胃食道の疾患も喘息を悪化させることで知られる。この疾患が認められる患者は、就寝前の3時間に飲食を避けることと、食事の量を少なめにすることが推奨される。

喘息の薬物療法は2つに分類することができ、喘息を予防する長期管理薬と、喘息症状を抑える発作治療薬がある。長期管理薬には気道の炎症をコントロールする吸入ステロイド薬(ICS)などがあり、妊婦に望ましい長期管理薬である。ブデソニドのような副腎皮質ステロイドは、有効性と安全性が証明されているので妊娠中に望ましいとされる。

ICS単独では喘息症状がコントロールできない患者の場合、追加治療として長時間作用型β刺激薬(LABA)が推奨される。LABAに関連する副作用は若干あるとはいえ、テオフィリン・クロモリン・ロイコトリエン調節薬などの追加薬よりも、妊婦には安全である。

一方、発作治療薬にはアルブテロールのような短時間作用型β刺激薬(SABA)などがあり、SABAの使用と、先天性奇形・早産率・胎児発育不全との間に有意な関連は発見されていないので比較的安全である。

喘息を注意深くモニタリング(監視)することが、症状のコントロールに有用であり、喘息のある全ての妊婦に推奨される。胎児評価は、胎児成長の進行を予測するのに役立つので、極めて重要となる。喘息増悪により子宮収縮することが多々あるが、緊急帝王切開につながることは稀である。いったん喘息症状が抑えられると収縮は鎮静する。

喘息の薬物療法は、分娩・出産中も継続すべきである。テオフィリン、抗ヒスタミン薬、ICS、β刺激薬、クロモリンの使用は、少量しか母乳に混入しないため、授乳中の女性にも安全である。

喘息症状を悪化させる要因を発見し、喘息をコントロールするための正しい薬物療法を特定することが、胎児の健康のために妊婦にとって肝要である。


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